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モミの樹を背負ったクリスマス仕様のポルシェ911'73カレラRS2.7

 ミニカーは過去に自分が所有してきたクルマのものだけを買ってきました。たくさんないのに、昔の地味な日本車などはなかなか見付かりません。でも、売り場でケースに並べられていると、買うつもりはなくてもつい見てしまいます。

 さきほどもポルシェセンター浦和でショーケースを覗き込んだら、空冷時代の911がずいぶんとモデル化されているのに見入ってしまいました。

 ナロウボディのタルガなんて、実に良い雰囲気を出しています。実車のタルガは、カレラRSやGT3のような“硬派”“原理主義”“ストイック”などというイメージから最も掛け離れた911だと思っているので、新旧どれでも好きですね。

 996型のGT3、パリダカ911と続き、その後ろには1973年の白いカレラRS2.7が。泣く子も黙る911の大看板、カレラRSの最高峰などと崇めて祀られているモデルですが、ルーフに何かを背負っています。

「そちらはクリスマス仕様のカレラRS2.7で、モミの樹を運んでいるんですよ」

 スタッフさんが説明してくれました。

 クリスマス仕様のカレラRS2.7でモミの樹!

 ポルシェも凝ったことをするものです。普通のカレラRS2.7のミニカーだったら、すでに持っている人も少なくないでしょう。でも、クリスマス仕様でモミの樹だなんて聞かされたら、普通のを持っていても欲しくなってしまいます。ケースの右端に印字されているのは、限定個数の数字でしょうか?

 他にも黒いカレラRS2.7も置かれていたりして、この売り場ではクラシックポルシェのミニカーが充実しています。以前に、千葉のポルシェエクスペリエンスセンターのミニカー売り場にも、さまざまクラシックポルシェが並べられていたことを思い出しました。

 クラシックモデルのミニカーを自動車メーカー自らが充実させるのは、ブランド構築に有効な手段のひとつだと思います。実車を博物館に並べたり、イベントに派遣することと併せれば、もっと手軽に歴史を広めることができるからです。ポルシェが自らのディーラーやエクスペリエンスセンターなどで熱心にミニカーを販売しているのも頷けてきます。

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