10年10万kmストーリー 第71回 トヨタ・セリカXX 2000GT(1985年型) 37年14万8000km
ガレージを見せてもらうと、クルマの周りにビッシリと詰め込まれたモノというモノの集積ぶりに眼を奪われてしまった。
クルマというのは、1985年型のトヨタ・セリカXX(ダブルエックス)2000GT。新車で購入され、現在まで37年14万8000km乗り続けられている。
その白いダブルエックスは車高が低いから、天井との間の空間を利用して、ガレージの左右と後ろの壁に合わせて、建築現場で使われる鉄パイプが組み上げられてある。他にもスチール製キャビネットなども利用して、増え続けるモノを収蔵しようとしている。
さまざまなサイズの半透明のプラスチック製収納ボックスや空き箱などにモノが詰め込まれ、その内容をメモ書きされたテープが貼られているものもあれば、そうでないものもある。
中身はほとんどがクルマのパーツらしいのだが、すべてが用途別に分別整理されているわけでもなさそうだ。インターネットオークションで購入したり、セリカ乗りの仲間が譲ってくれたものもある。新品のデッドストックもあれば、中古品やスクラップになるセリカを仲間たちと一緒に外したパーツなどもある。
3セットものマフラーやエキゾーストパイプをはじめとして、さまざまなモノが放り込まれたレジ袋などもたくさん天井から吊り下がっている。
「momoが好きなので」
momo製の革巻きステアリングホイールが7本もビニール袋に入れられている。カオスそのものだ。
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