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クルマ椅子ごと乗車できる仕様は頼もしく、素晴らしい。しかし、フルモデルチェンジした目新しさを他に見出すのが難しい。試乗ノート#20 ホンダ・フリード
・フルモデルチェンジしたホンダのコンパクトミニバン。
・「AIR」と「CROSSTAR」の2グレードあるが、CROSSTARの方が他車と見分けやすいかも。
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○ 介護のために使われることを重視し、「CROSSTAR スロープ」ではスロープと電動ウインチを使ってクルマ椅子ごと乗車できる。また、その仕様のためにディーラーが陸運局に1台ごとに申請に行かずに済むように型式指定を取得したのも素晴らしい。他のクルマの良き見本となって広がっていってもらいたい。
○ 福祉車両は「CROSSTAR スロープ」だけでなく、「CROSSTAR リフトアップシート」も用意されている。助手席のシートを電動で上下、回転させることができる。クルマ椅子の高さに近付けられるので乗り降りしやすい。
○ 後席用のエアコン吹き出し口も大きく、温度調整も独自に可能な点も良い。
X ハイブリッドのエンジンが掛かると、こもり音が騒々しい。
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X 日産の「ePOWER」と違って、このホンダの「e:HEV」ハイブリッドシステムは、エンジンが掛かるタイミングと条件が掴みにくく、使いにくい。
X シートの背面が柔らか過ぎて、上半身を確実に支えてくれない。
X 運転支援機能のLKAS(レーンキーピングアシスト)は、効く時と効かない時の違いがわかりにくく、効いても効き方がモッサリしている。この点は、以前にホンダの別のクルマでも感じた通りで変わっていなかった。
X また、音声入力でカーナビの目的地設定やラジオの選局、エアコンの温度設定などを行おうとしたところ、「運転中は安全のために音声入力を使うことができません」とセンターモニターパネルに表示が現れた。
それでは、いったい何のための音声入力なのだろうか?
安全のためにパネルなりスイッチを指で触って操作する代わりに音声で操作するわけなのだから、これでは意味がないではないか? 不具合ではなく、「そういう考え方、仕様になっている」(開発者氏)とのことで唖然とした。
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X CarPlayやスマートフォンのBluetooth接続などもいろいろ試したが、一度もできず。
X メーターパネルも表示が小さかったり、切り替えの手間が多かったり、以前のものと変わり映えがしない。
X 他社がやっていないことにトライしているとか、発想が新しいとかいったホンダらしい魅力を見付けることができなかった。
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