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2台のオールドメルセデス@ミュンヘン

 愛知県でトヨタ以外のクルマが走っていたり、横浜でも日産以外のクルマがたくさん走っているのが当たり前であるように、ミュンヘンでもBMW以外のクルマはいろいろと走っています。

 マリエンプラッツからタール通りをイザール門の方に歩いていったら右側に、白いW124型メルセデスが駐まっていました。日本ではマニアや新車から乗り続けているような人などに珍重されていますが、このクルマは違っていました。

 白い塗装は輝きも失せ、車内は何やら乱雑に放り込まれた荷物で一杯のようです。鉄のホイールも乗りっ放しにされていて、傷やサビなどがあちこちに見られました。

 ピカピカのメルセデスというのも堂々として立派なものですが、こうして実用に徹して乗られているのもまたカッコイイ。ドイツではメルセデスはタクシーにたくさん用いられており、高級車とは違ったもう一つ別の顔を持っています。

 そして、この白いW124のノーズと前に駐まっているサーブ9-3カブリオレのテールとの間隔の狭さといったら!

 W124が詰めたのか?

 9-3コンバーチブルが寄せたのか?

 翌日もW124は同じ場所に駐まっていました。

 それに対して、マキシミリアン通りから少し入ったところに駐まっていた280CEはもう少し大切にされていそうでした。

 コンクールデレガンスに出るほどではありませんが、ボディ表面は光沢を保ち、車内もスッキリとしていました。クルマから降りてきて、近くの券売機で駐車チケットを買って戻ってくるオーナーのドアの開け閉めからも大切にしている様子が伺えてきました。

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