ジョージアの山間部で、たくさんの三菱デリカスターワゴンが活躍中
旅行系YouTuberの中ではYuseiさんの「Mashallah-TABI~また世界のどこかで~」が好きで、チャンネル登録して観ています。彼はときどき途中で日本に戻っているらしいのですが世界周遊を続けていて、最新回は先月9月8日に訪れた212日目のジョージアをリポートしていました。
このチャンネルが面白いのは、他のYouTuberのように有名スポットをなぞって無難なコメントでお茶を濁すのではなく、自らが発見したことを自分の言葉で表現しているところです。もちろん有名スポットも訪れていますが、予定調和に陥らず、彼なりの視点と行動で旅を続けている点に視聴する価値があります。
今回はジョージアの首都トビリシから、半日のツアーに参加して、山間部にあるカズベキという街を訪れています。トビリシから他の参加者たちとマイクロバスに乗ってカズベキに到着し、そこで次に乗り換えたのが三菱自動車のデリカスターワゴンです。現在日本で販売されているデリカD:5の先代モデルですね。
ターミナルには他の乗用車やバスなどがたくさん停まっていましたが、画面に映っているだけでもデリカスターワゴンの数がとても多いのです。外国に行くと、仕事柄もあってその土地の“クルマ相”を観察してしまうのですが、このデリカスターワゴンの多さは日本も含めて他では見たことがありません。
たしかに、カズベキからさらに高い山の上にある教会などを巡るツアーなので登坂力に優れた4WDを装備しているデリカスターワゴンは有利でしょう。しかし、映像では舗装された立派な道路を上がっていっています。オフロード走破性は必要ありません。普通のミニバンで十分です。
では、なぜ、ここまでデリカスターワゴンが多いのでしょうか?
その理由がわかりません。ヒントもありません。ご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください。
デリカスターワゴンといえば、ひと組のカップルを思い出しました。コロナ前に面識のない日本人女性からメールをもらいました。「パートナーであるポーランド人男性の故郷まで、日本からクルマで旅をしながら帰郷する計画を進めている。カネコさんはカルディナでユーラシア大陸を横断されたので、いろいろ教えていただけないでしょうか?」
丁寧な文面のメールには、すでにクルマはデリカスターワゴンを入手済みであることが記され、画像も添付されていました。質問は、ルートや通過国で必要なビザ、通信状況などでした。
良く準備されているようだったので、問題はなさそうでした。最大のネックは、コロナによって各国が入国制限を行い始めていたことでした。
「様子を見ながら出発します」
そう書いてありましたが、その後どうなったのかわかりません。
デリカスターワゴンといえば、もう一台を思い出しました。
「イギリスからの2人組がデリカスターワゴンで世界一周の旅を行って、日本に寄る。カネコさんに紹介したい」
僕の『ユーラシア横断1万5000キロ』を読んでくれた人からメールをもらったこともあります。あいにくと、僕の海外出張と彼らの予定が重なってしまい、会うことはできませんでしたが無事に世界一周を成し遂げられたようでした。
デリカスターワゴンはパジェロ譲りの駆動システムとパワートレインを備えているので、悪路走破性は抜群です。ミニバンですから、2列目以降を改造すれば車中泊が可能となり、荷物もたくさん載せられます。世界一周やユーラシア大陸横断にはピッタリの一台であることは間違いありません。
きっと、ジョージアのカズベキにまでその名声が届いているのでしょう。いつかカズベキを訪れてみたくなりました。
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