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4基のモーターが4輪を個々に駆動、制御するEVの“ゲレンデ”。試乗ノート#25 メルセデス・ベンツG580 with EQ Technology Edition1

・Gクラス初のEV(電気自動車)。

・導入記念特別仕様車の「エディション1」に試乗。カーボントリムなど特別な装備が盛り込まれ、車両価格2635万円。

・モーターを4基搭載し、それぞれが4輪を駆動し制御できる。

・システム全体での最高出力は587馬力、最大トルクは1164Nmという値はGクラスシリーズの中で最強。

・専用フレームの中に収められている駆動用バッテリー容量は116.0kWh。走行可能距離は530km。

・車重は3120kgと超重量級。

○ エアサスペンションによる乗り心地が素晴らしい。荒れた舗装や段差などをエアがすべて吸収し消失させている。

○ 圧倒的な加速力と、それに伴う姿勢変化の少なさ。

○ モーターで走る静けさと滑らかさによる特別感を重さと高さが割り増している。軍用車に出自を持つ厳つさと正反対にある運転感覚は、どのGクラスとも違っていて面白い。

・4基のモーターとローレンジモードを使って、その場で方向転換できる「Gターン」はG580のならではの特別な機能。

・「Gターン」を行うにはいくつかの条件があり、手順も定められているから予め場所を選んで習熟しておく必要があるだろう。

・説明書に書かれた「平らな未舗装路」で指定の操作方法で左右どちら向きにも回転することができたが轍が残った。駆動力と3トンを超える重量によるものだ。

X 高い着座位置からの見晴らしは良いが、その分、細かく前後左右につねにヒョコヒョコと揺れる。

X  装飾過多に見えるインテリア。高級感を持ちながらシンプルにできたら最高なのに。

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金子浩久書店
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