10年10万kmストーリー 第21回 丈夫で、スポーティなクルマです ベントレー・コンチネンタル(1989年型) 16年3万5000km
昨年末、横浜赤レンガ広場の横を通ったら、ロールスロイスとベントレーがたくさん集まっているのが見えた。
自分のクルマを駐車場に停め、広場に行ってみた。囲いもゲートもなく、僕のような通り掛かりの者でも誰でもが観ることができるオープンな集まりだった。
最新型のベントレー・ベンテイガから、古くは戦前のモデルが何台も、40台近く集まっているようだった。訊けば、ロールスロイス・ベントレーオーナーズクラブの集まりだった。
端から見せてもらったが、僕の好みは、1950年代の白いベントレー・Sタイプコンチネンタル・クーペと、1980年代の同じくベントレー・コンチネンタルの2台だった。
偶然にも、どちらも同じ“コンチネンタル”という名前が付けられているけれども、年代からもわかる通り、別のクルマだ。白いのは2ドアのフィクストヘッドクーペ。なだらかに傾斜していくファストバックスタイルがスポーティでカジュアルな印象を与えている。
もう一台のコンチネンタルは、シルバーシャドウ系の4ドアボディを元にした2ドアドロップヘッドサルーンだ。
これがまたカッコ良い仕立てだった。シルバーのボディにネイビーブルーのトップ、中を覗き込むとシートも同じネイビーブルーの革が張られていた。
お洒落なのは、ボディサイドを走っている2本の極細のストライプまで、よく見るとネイビーブルーなのである。
シルバーとネイビーブルーでコーディネイトしている。こんなにスタイリッシュなベントレーを見たことがない。
斜め向かいに停まっていた白いコンチネンタルより、というよりこの日集まっていたすべてのロールスロイスとベントレーの中で最も魅力的だった。
その場を立ち去り難く、何周もクルマの周りを回って眺め回していたら、持ち主の男性がやって来て、ドアを開けて乗り込んだ。
少し待って降りて来たところを話し掛けてみた。
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