Uken@RUIDO presents L-1グランプリ2018 決勝大会
「ライブみにこない?」
8月12日(日)。いつもお世話になっているフォトグラファー、みずぐちまさひろからのお誘いで、妻と新宿ReNYへ伺った。
彼が撮影しているアーティスト、Uken(ユーケン)が「RUIDO presents L-1グランプリ2018」(以下「L-1グランプリ2018」)の決勝へ進出したのだという。
「L-1グランプリ2018」は4月から6月にかけ東京と大阪で予選、準決勝を行い、勝ち抜いたアーティスト10組で争うバトルコンテストだ。会場の観客による投票と、その日の動員数により勝敗を決し、グランプリ獲得者には賞金200万円が与えられる。
決勝大会にはUken含め、雨ノ弱/オーロラタクト/かなでももこ/我流トーキョー/です。ラビッツ/NoA's Ark./π乙。(名古屋)/82回目の終身刑(大阪)/READY TO KISSの全10組のアーティストが出演した。
18時45分頃。キャパシティ800人収容のフロアは満員。照明が落とされ、ステージ上方のスクリーンにUkenの名前が映し出されると、客席からは歓声が上がる。幕が徐々に上がり、演奏をスタートさせたUkenとバンドがあらわれる。1曲目は「BRILLIANT HISTORY」。まっすぐ一人ひとり、観客の目を見ながら歌うUkenの姿。「歌を通して伝えたい」という気持ちがダイレクトに伝わるような、真摯な彼の姿があった。MCを挟まず2曲目の「ルプティ」。曲間で「L-1グランプリ、どうしても優勝してえんだ」と叫ぶ。今日にかける熱い想いが伝わってくるシーンも。バンドメンバーと目を合わせながら、いっぱいの笑顔でステージの端から端へと動き回る。メンバーもステージ前へ出て観客を煽るなど、会場を盛り上げた。サビでUkenのステージングにあわせ観客も手を振り、会場は一体感で包まれた。
「好きな人と聴きたい歌声」。彼の魅力をこう説明すれば納得する人も多いのではないだろうか。3曲目はそんな彼の真骨頂ともいえるバラード、「egoe」(9月5日発売予定/2nd Single「egoe」から)。2本のバイオリンと伸びやかなハイトーンボイス。3曲を矢継ぎ早に演奏し終え、「ありがとうございました」という感謝の言葉とともにステージを降りた彼の姿は、達成感に満ち溢れているようにも見えた。
ライブを見終えた私の率直な感想は、「彼は歌に対して、誠実なんだ」というものだった。Ukenがストレートに歌い上げるそれぞれのメッセージには、きっと誰しもが心の片隅におしやったままの「何か」に、再び温かい血を通わせてくれる。「歌」で「伝える」彼の姿を見て、先日の件でもやもやしていた私もやはり「言葉」で「伝える」ことをなにがなんでも続けていきたいと強く思った。
出演者の演奏がすべて終わりいよいよ結果発表。ステージ上のUken、バンドメンバーたちの緊張した面持ちは、これまで歩んできた様々な道のりを想像させた。
グランプリ受賞者の名が読み上げられると、会場から今日一番の歓声が上がる。グランプリ受賞はUken。バンドメンバーたちは叫び、泣いていた。Ukenと、その仲間たちのこれまでの苦楽の道のりが報われた瞬間だったのだろう。そして応援のために駆けつけた多くのファンにとっても、グランプリは何よりも嬉しい出来事だったに違いない。会場のあちこちで、喜びあう嬌声が聞こえた。
「L-1グランプリ2018」のグランプリ獲得。多くの人々に彼の想いを届けることができたからこその、結果だ。
そしてその力強い歌声はこの先きっと、もっと、多くの人に届くに違いない。
9月5日には2nd Single「egoe」のリリースも決まっている。
楽しみに、発売を待ちたい。