生きづらさの正体【幼少期のステージ1.2.3で潜在意識に刷り込まれた負の遺産:行動を止めるメンタルブロック】
みなさん、日常生活の中で、「どうして私はいつもこうなんだろう?」と感じることはありませんか?
例えば、すぐに疲れを感じたり、他人との関係でストレスを溜めたり、行動できない自分を責めたり…。こうした問題の多くは、実は幼少期に形成された「潜在意識」に深く根付いています。
潜在意識とは、私たちが意識していない領域に存在する思考や感情、行動のパターンであり、私たちの行動や反応に強く影響を与えるものです。
幼少期の環境や経験は、潜在意識に大きな影響を与えます。
特に0歳から18歳までの成長過程で刷り込まれるものは、「負の遺産」として私たちの行動を制約し、挑戦や新しい行動を阻む原因となることが多いです。
今回は、そうした幼少期からの「負の遺産」がどのように形成され、私たちにどんな影響を与えているのかにフォーカスして掘り下げていきます。
ステージ1.2.3:幼少期から思春期までに潜在意識に刻まれるもの
まず、幼少期から思春期までのステージについて考えてみましょう。
心理学的に、この期間に私たちの多くの思考や行動のパターンが形成されます。
ステージ1(0~4歳)
親や家族からの影響が非常に大きく、愛情や安心感が自己肯定感の基盤となります。この時期に親からの十分な愛情が得られなかった場合、自己否定感が強くなりがちです。
ステージ2(5~9歳)
学校や友人との関係が始まり、自分の位置づけや能力を確認する時期です。この時期の失敗体験や他者からの評価が、極端な思考パターンや行動の源になります。
ステージ3(10~18歳)
思春期に入り、他者との比較や自分のアイデンティティ形成が進みます。ここで自信を失うと、嫉妬や独占欲、支配欲などが潜在意識に刻まれます。
幼少期に刷り込まれる「負の遺産リスト」
では、具体的にどのような「負の遺産」が幼少期から思春期にかけて潜在意識に刷り込まれ、私たちを行動不能に陥れるのでしょうか?
以下に、その代表的な問題をリストアップし、深掘りしていきます。
1. 疲れやすい
常に心身が疲れている感覚が抜けない。この原因の多くは、幼少期に経験した慢性的なストレスです。親や周囲からの期待に応え続けようとすることで、心が疲れ果て、それが大人になっても抜けないのです。
2. 0か100か思考
「成功か失敗か」という極端な思考に囚われる傾向があります。これは、幼少期に「中間が許されなかった」環境で育った場合に形成されがちです。少しでもミスをすると全てがダメだと感じ、挑戦すること自体が怖くなります。
3. 白黒思考
物事を白か黒かで判断する傾向です。中間のグレーゾーンを許せないため、他人の意見や感情を受け入れることが難しくなり、人間関係に問題を引き起こすこともあります。
4. 極端思考
「すべてを手に入れないと意味がない」と考えたり、「できないならやらない」といった極端な決断をしてしまう。この思考パターンも、幼少期の厳格な環境で培われることが多いです。
5. 自己否定
常に「自分はダメだ」「どうせやっても無駄だ」という思考に支配されてしまうのは、幼少期に何度も失敗や叱責を経験した結果です。自分に自信が持てず、何をしても失敗するという思い込みが潜在意識に刻まれてしまいます。
6. 逃げ癖
困難やプレッシャーがかかる場面では、つい逃げ出したくなってしまう。幼少期に失敗を繰り返し、「挑戦=痛み」と感じるようになったことが原因です。
7. 完璧主義で行動できない
完璧を求めすぎて、何も始められない。少しでも不完全だと感じると行動に移すことをためらってしまう。この完璧主義は、親や教師からの厳しい評価が影響しています。
8. フラッシュバック
過去の嫌な体験が急に頭をよぎり、現在の行動を止めてしまう。これは、幼少期のトラウマが未解決のまま潜在意識に刻まれており、類似する状況で再び浮上してくる現象です。
9. トラウマ
幼少期に経験した身体的・精神的な傷が、今も行動に影響を与えています。トラウマは無意識のうちに行動を制約し、特定の状況に対する恐怖心を増幅させます。
10. メンヘラ傾向
感情が不安定になりやすく、人間関係で過剰な依存やコントロールを求めてしまう。この傾向は、幼少期の不安定な家庭環境や愛情不足が大きく影響しています。
11. 支配欲・独占欲
他人をコントロールしようとしたり、他人の全てを独占したいと感じるのは、自己価値が低く、愛情に対する飢えが原因です。幼少期に十分な愛情を受けられなかった場合、このような欲求が潜在意識に刻まれます。
12. 嫉妬心
他人の成功や幸せを見ると、無意識に嫉妬心が湧いてしまう。これも、幼少期の愛情や評価が不十分であったことが原因です。自分を低く評価し、他者と比較して劣等感を抱くことから生じます。
13. ADHD傾向
集中力が続かない、衝動的な行動をしてしまうなど、ADHDのような症状も、幼少期の環境による影響を受けることがあります。適切なサポートがなかった場合、大人になっても問題行動として表れます。
14. 自信がない
自分の価値や能力を信じられず、常に不安を感じる。幼少期に「失敗=価値がない」と教え込まれた結果、自分に対する信頼が大人になっても形成されません。
15. マイナス思考
物事を常にネガティブに捉える傾向があります。幼少期の環境がネガティブであれば、それが潜在意識に刻まれ、成長してもポジティブな思考ができなくなります。
16. レッテル貼り
自分や他者に対して「〇〇な人」と決めつける思考です。幼少期に受けた評価やレッテルが無意識のうちに固定され、それが自己評価や他者評価にも影響を与えています。
17. 決めつけがち
物事を一度決めたら変えられない、という思考に囚われます。これは幼少期に「間違ってはいけない」と強く教え込まれたことが原因です。
18. 論理の飛躍
結論に飛びついてしまい、十分な考察やプロセスを踏まずに物事を決めてしまうことがあります。これは幼少期に「早く決めなさい」「間違えるな」と強いプレッシャーを受けた結果、論理的な思考よりも結果を重視する習慣がついたことに由来します。
19.一人が好き
一人でいる方が楽だと感じるのは、幼少期に他者との関わりに疲れや恐れを感じていたことが原因です。幼少期に人間関係で傷ついた経験があると、無意識に他者との距離を置くようになります。
20.人といると疲れる
人と一緒にいるとエネルギーを消耗し、疲れてしまうことが多い場合、その原因は幼少期の人間関係にあります。親や教師、友人との間での緊張感やストレスがトラウマとなり、大人になっても人との接触を避ける傾向が強まります。
21.性依存
性的な依存に陥ることは、幼少期に十分な愛情を受けられなかったり、自分の価値を性的な魅力や行為に求めてしまうことが原因です。幼少期の家庭環境や教育が不安定だと、大人になってからも性的な依存や衝動に悩まされることが多くなります。
負の遺産を理解し、乗り越えるために
これらの「負の遺産」は、潜在意識に深く刻み込まれているため、無意識に私たちの行動や感情に影響を与え続けます。
しかし、これらのメンタルブロックは決して乗り越えられないものではありません。
まずは、これらの問題がどこから来ているのかを理解し、自分の中にある「刷り込み」を一つずつ解きほぐしていくことが重要です。
以下のステップを参考に、徐々に潜在意識に刻まれた「負の遺産」と向き合い、解消していくことができます。
1.自分の負の遺産を認識する
最初のステップは、自分がどのようなメンタルブロックを持っているのかを明確に認識することです。どんな状況で自分がネガティブな反応を示しているのか、どんな思考パターンに陥りがちなのかを意識してみてください。
2.幼少期の経験を振り返る
次に、そのメンタルブロックがどこから来ているのかを振り返ります。幼少期の家庭環境、学校での経験、友人との関係など、過去の出来事がどのように影響しているかを考えてみましょう。このプロセスは、潜在意識に刻まれた原因を解明し、感情を整理するために非常に重要です。
3.自己肯定感を育てる
負の遺産の多くは、自己否定や不安から生じています。そのため、自己肯定感を育てることが大切です。毎日の小さな成功を積み重ね、自分を少しずつ肯定していく習慣を作りましょう。完璧を求めず、少しでも前進した自分を褒めてあげることが重要です。
4.新しい思考パターンを取り入れる
「0か100か」や「白黒思考」のような極端な思考パターンを修正するためには、柔軟な考え方を取り入れることが必要です。物事には多くのグレーゾーンがあることを理解し、徐々に中間の選択肢を許容できるようになると、ストレスが減り、行動しやすくなります。
5.専門家のサポートを活用する
自分だけで負の遺産に向き合うのが難しい場合は、心理カウンセラーやコーチングなど、専門家のサポートを受けるのも一つの方法です。第三者の視点を取り入れることで、自分では気づけなかった根本的な原因や解決策を見つけることができます。
まとめ
幼少期からの「負の遺産」は、私たちの行動や感情に大きな影響を与え、時には行動を止めてしまうメンタルブロックになります。
しかし、それを理解し、自分の思考パターンを少しずつ変えていくことで、乗り越えることが可能です。
まずは自分を知り、幼少期の経験を振り返ることから始めてみましょう。
潜在意識の刷り込みを解きほぐすことで、より自由で前向きな人生を歩むことができるはずです。
読んでくれてありがとうございました。コメントや質問もお待ちしてます。
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