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0か100か思考の原因は幼少期の経験にあった


「成功か失敗か」「完璧かダメか」と、結果を0か100かでしか見られない人がいます。


この「0か100か思考」に囚われてしまうと、少しのミスでも「全てがダメだ」「自分はもう成功できない」と感じてしまい、挑戦すること自体が怖くなります。


でも、実はこの考え方は、幼少期の経験が影響していることが多いんです。


ここでは、なぜこうした思考が生まれるのか、そしてどうすれば少しずつ心を楽にしていけるのかをお話ししますね。


0か100か思考の原因は幼少期の経験


「0か100か思考」の原因としてよくあるのは、「安心感」や「安全感」を十分に持てなかった経験です。


たとえば、幼少期に少しでも失敗すると厳しく怒られたり、「ミスをしてはいけない」と強く言われ続けたりすると、どうしても「失敗=悪いこと」と強く感じるようになってしまいます。


このような経験をすると、大人になってもミスが怖くなり、ミスをするぐらいなら挑戦しない方がましだ、と考えるようになるんです。


成長する中で「少しのミスでも大丈夫」「100点じゃなくても頑張ったね」という言葉や経験があると、心が安定して「また挑戦しよう」と思えるものです。


でも、幼いころに中間の結果が許されない環境にいると、「0か100か」しかないように感じてしまうんですね。


大人になっても、自然と自分を厳しく判断するようになり、挑戦に慎重になってしまいます。


ステージ理論を学んで「0か100か思考」から抜け出そう


このような「0か100か思考」に囚われないためには、自分がどんな経験からそうした考え方をするようになったのかを理解することが大切です。


そのためのヒントになるのが「ステージ理論」です。


これは、人が成長する中でどんな経験や安心感を求めるのかを、年齢に合わせて段階(ステージ)ごとに分けた考え方です。


ステージ理論では、私たちの成長を次のようにいくつかの段階に分けて考えます。


たとえば、以下のようなステージがあるんです。


ステージ1(0〜4歳)

この時期には、親や周りの人に「大切にされている」と感じること、安心できることが特に大切です。安心感や愛情が不足すると、心の中に不安や孤独感が残りやすくなります。


ステージ2(5〜9歳)

今度は「自分を認めてほしい」「失敗しても大丈夫」という感覚が求められる時期です。自分の意見を言ったり挑戦したりできる環境があると、「0か100か」ではなく、成長していける自信が生まれます。


ステージ3(10〜18歳)

友達や学校生活など、周りの人間関係や自分の将来について考え始める時期です。ここで「中間を許さない」という考えが強くなると、失敗することが怖くなり、完璧主義になりやすくなります。



このように、それぞれのステージで必要な安心感や経験が満たされないと、無意識のうちに「自分はこうでなければならない」「失敗してはいけない」と思い込んでしまうことがあります。



ステージ理論を活かした解決法


ステージ理論を学ぶと、自分の「0か100か思考」の根っこにある原因が、過去の成長過程にあると気づけるようになります。


そして、「自分の考え方は自分の成長の結果なんだ」と思えることで、気持ちが少し楽になります。


この気づきは、「どうしても成功しなければならない」「失敗はダメなことだ」と考えてしまう思考を和らげる効果があります。


さらに、自分を責めるのではなく、「自分の成長過程にはこういう時期があったんだ」と受け入れることで、少しずつ「中間があってもいい」と感じられるようになります。


「全て成功しなければならない」という考えを手放すと、気持ちも行動も少しずつ楽になっていくでしょう。


少しずつ「失敗を許す」練習をしてみよう


いきなり「完璧じゃなくても大丈夫」と思えるようになるのは難しいかもしれません。


そんなときは、少しずつ「失敗を許す」練習をしてみましょう。


たとえば、学校の宿題や課題で、100点を目指すより「90点でも良し」と考えてみるとか、部活動で「今日は自分のペースでやってみよう」と心がけてみると、少しずつプレッシャーが減っていくはずです。

プレゼンテーションも60点を目指そう、と取り組んでみることで一歩目を踏み出すことができます。


また、日常生活で「少し頑張ればOK」と考え、他人の意見に合わせるよりも自分の気持ちを大切にするように心がけてみてください。


少しずつ「全てが0か100じゃなくても大丈夫なんだ」ということが心に染み込んでいくと、挑戦することへの怖さも減っていきます。


最後に


「0か100か思考」に囚われていると、どうしても失敗が怖くなってしまい、人生が窮屈に感じるかもしれません。


ですが、過去の成長の中で自分が経験してきたことをステージ理論で振り返り、少しずつ「中間があっても良い」という考え方にシフトすることは、心を楽にする第一歩になります。


「失敗しても大丈夫」「成功だけがすべてではない」と感じられるようになれば、気持ちも軽くなり、挑戦する力もわいてきますよ。


ぜひ、ステージ理論を参考にして、自分をもっと楽にしてあげましょう。



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