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小学生の子とバスケのレッスンをしました。

少々バタバタしていて、投稿が夜分遅くなって申し訳ありません…
本日2名の方へレッスンをしたので感じた事や内容を記事にします。

1人目は事前に御予約頂いた小学3~4年生くらいの女の子で、お父さんお母さん、弟君達と皆で来てくれました。
お父さんに連れられてまずは挨拶。最近のお子さんはしっかり挨拶と自分の名前を言ってくれる子が大半で助かっています。
自分がこれくらいの時期はまともに挨拶どころじゃないくらい落ち着きなかったですし、周りの子も恥ずかしがったり固まってしまう子が多かった気がします…
子供への教養レベルが上がっているのはなんだか嬉しいような頼もしい気持ちですよね。

さて、いきなりレッスン!と始めるよりもまずは好きにボールを持って遊んでもらうことに。
過去にバスケ経験があったのかお父さんも乗り気でお二人でボールを投げては追いかける姿は微笑ましかったです。

15分くらいして、すっかり夢中になっていたお父さんが疲れて来る頃にお声がけしてレッスンを開始。まずは水分補給から。
自分が子供のころとは気候が違いすぎるので熱中症対策は過敏なくらいで。
お話を聞くと最近ミニバスのチームに加入したとのこと。

まずは規則的にシュートを打ってもらいました。ボードの角に当てて入れるを左右交互に。その後真横、いわゆる0度の箇所からシュート
この時とても大事なことなのですが、

「スウィッシュを狙う」

事をお願いしました。
スウィッシュとは、打ったシュートがリングやボードに当たらず、ネットを綺麗にくぐる事です。よくプロの動画やハイライトなんかで見るスパッと入るアレですね。もし知らない親御様はこれからどんどん使っていってみてください。

これにもしっかりと理由があって、ただカッコいいからだけではありません。
スウィッシュで決めるためにはボールを高く上げる必要があります。
投げるように直線的に低い弾道のシュートではリングに当たってしまうからです。
バスケのゴールリングは上を向いて開いているため、シュートは高いアーチを描いて上から落とすように打つことが大切で、前に向かって放り投げる、投げつけるようなシュートでは成功率が落ちてしまいます。
もちろん実際の試合においては必ずしも高いシュートを打てない難しい場面も出てきますが、シュートがゴールに入る理由、方法を直感的に身体が知っていれば土壇場でも何故かシュートが入るのです。
特に小学生の子供達だと男女問わず、届かせるために思いっ
きり前に向かってなげるので、ゴールを飛び越えたりリングに当たって跳ね返ってくる事がよくあります。

そこで、シュートは前ではなく上(正確には斜め上)に打つという感覚を小学生の頃から養って頂けると今後のバスケ人生に大きく貢献出来るはずです。

もちろんボードを使ったシュートの練習も必要ですが、直接リングを狙うシュートを打つ際はスウィッシュで決めるという事を意識づけてあげてください。

もう一つ。これは大人でも多く、ほとんどの子供達が出来ていないことなのですが、

「毎回同じようにボールを持つ」

事です。
シュートを打ちます。落ちてきたボールを取ってもう一度ボールを構えます。その際ほとんどの場合は先ほどと違うボールの向きではないでしょうか。

プロ選手のシュートのハイライト等を見ると、いつも同じボールの向きで同じようなバックスピンがかかっていますよね?
具体的にはボールの縫い目を横にしてボールを持ち、シュートをしているので綺麗な回転がかかっているように見えると思います。
画像を入れたいのですがnoteの仕様がよく分かっておらず、用意できない事をお詫びします。
ネットで拾った画像等は勝手に使っていいものなのか分からないので何か考えないといけないですね…
詳しい方、教えていただけると嬉しいです。

シュートを打つ際、上手な選手は構える前に必ずいつも同じようにボールを持っています。
正確に言うと、構える前に手を動かして持ち直しています。
キャッチしたら構えるモーションに入る直前にボールを手の中で回し、または手の位置を動かしていつも同じ縫い目の向き、ボールの中心に手を持ってきてから構えてシュートをしているのです。
これを出来るのと出来ないのではシュートの練度に何倍もの差が生まれます。

もちろん、小さな子にこれを伝えるとすごく時間をかけて持ち直すことになります。試合で使えないじゃないか!と思われると思います。
それでもいいんです。
シュートはバスケで一番大切です。そのシュートの練度をあげるための練習や苦労を目先の成功のために惜しんではいけません。
プロの選手でもシュートフォームに問題を抱えたり悩む選手は少なくありません。

このアドバイスをすると、大人の方程ないがしろにして数本シュートを打つと忘れてしまうのですが、小さな子は一生懸命ボールを持ったら持ち直してシュートをしてくれるようになります。
同時に、放たれたボールがとても綺麗になっていきます。
うちの子のシュートはなんかまだまだ下手くそだなあと思っている親御さんも突然経験者のような軌道を描く我が子のシュートを見て驚かれます。

それくらい変化があり、大切なことなので必ず実施してほしいテクニックの一つです。
バスケの経験が無い親御さんでもお子様のシュートを見てあげる際にボールの持ち方を意識させてあげるだけで驚くほどシュートが上手になっていくので是非チャレンジしてみてください。

先ほどもお話ししましたが試合でこんなにのんびり打てない!と思われる方も多いと思うのですが、試合中は子供達もとても興奮状態で脳の回転や身体の動きが早くなっています。お願いしたいのは、試合中のとても大事なタイミング、焦ってしまうようなタイミングでもしっかりボールを持ち直して打つことが出来る癖がつくまで日頃の練習で意識をつけてあげてください。

練習でしっかり持ち替えて100本打つ事に比べ、試合中流れの中に1本遅くてもしっかり持ち替えて正しくボールを持つように動いて打つ事は得られる経験値が段違いに高くなります。

練習中より、試合中の方が当然切羽詰まっていて、失敗が出来ない。と無意識で速く持ち替えなければ!という気持ちが強いので練習では出来ないスピードで持ち直す事が出来るのです。

そうした経験を繰り返すとそう時間のかからない内にいつのまにか自然にいつも同じ持ち方に持ち直してからシュートが打てるようになって行きます。

このテクニックは、ハンドリプレイスメントなどと呼ばれ、一流シューターやNBAの選手は当たり前に高いレベルでこの技術を習得しています。
試合中は正確なパスや、自分にとって気持ちのいいタイミングでシュートを打てる事はほぼありません。
なので、どんな状況でも自分の完璧な状態のシュートへ持っていけるためのテクニックのひとつとなります。

これだけを教えただけでレッスンを受けていただいた女の子も上達を自身で感じたのか、少し控えめだったのが無心でたくさんのシュートを打ってくれるようになっていました。

お子様は体の動かし方や細かい力の流れ等を言語化する事が出来ません。
なので大人の方が理解して言語化し、それを子供の感性に響くように教えることが大切です。
下手、力んでいる。手がバラバラ等たくさん指摘する事はあれど、治す方法を実践させてあげないと本人が実感する事が出来ないのです。

レッスン終了後、お父さんと一緒に大人用ゴールでも入る!と楽しそうにした後、挨拶をしてご帰宅されました。

今後クラブチームでの活動でより成長していくと思われます。
上手く出来ず、諦めてしまう、バスケやスポーツが嫌いになってしまう子どもが減っていく事を願ってこういったレッスンを続け、発信し続けていこうと思わせて頂けました。

長くなってしまって申し訳ありません。
もう一名の方は大人の男性の方だったのですが、長くなってしまうのでまた後日記事に出来たらと思います。
前回の記事にスキを頂いた方やフォローをして頂いた方、本当にありがとうございます。
こんな私の記事でも世の中の人の目に入れて頂けていると思うと本当に嬉しいです。

今後とも宜しくお願いいたします。

カネキ


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