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「仕事の準備で残業代は出ますか?」と質問する人はお金を稼げるのか?について考えてみた

こんにちは、お金が入るでかねいりです。

先日、ある会社の管理職の集まる会議に参加していたときに、「社員から『仕事の準備で残業代は出ますか?』という質問があり、対応に困った」というお話がありました。

今日は、この事例から考えたことをお伝えできればと思います。


■法律上はどうなっているのか?

仕事の準備の時間は、残業時間に含まれるのかについて、法律的な観点ではどうなっているのでしょうか?

調べてみると、「使用者の指示により義務付けられている場合や法律上義務付けられている場合には、実労働時間に含まれる」とあります。

「使用者の指示」というのは、会社や上司からの指示・命令という意味合い

また、「仕事の準備」については、以下のようなことであれば、実労働時間に含まれるということでした。

・義務付けられている制服・作業服・保護具などの装着にかかる時間と更衣室から作業場所までの移動時間、業務終了後の制服・作業服などの脱衣に要する時間
・作業開始前の作業道具の準備、作業終了後の作業道具などの片づけに要する時間
・始業前の点呼、点呼終了後の作業場所までの移動、退社前の点呼の時間
・義務付けられている業務日報の作成時間など

リーガルタウンより

整理すると、会社からの指示なのか、自主的な行動なのか、という点が判断のポイントになっていると考えられます。

■Aさんの意図はお金を稼ぎたいということ

法律上では、上記のような考え方ではあるのですが、少し見方を変えて考えてみたいと思います。

どんな見方かというと、「お金を稼ぐ」という観点です。

「仕事の準備で残業代は出ます?」と質問した方(Aさん)の意図は、「残業代を出してほしい」ということであり、もっと言えば「お金がもっとほしい」ということだと考えられます。

そこで考えたいのが、「Aさんは、将来お金が稼げるようになるか?」という点です。

Aさんの考え方は、「仕事の報酬の対価は、時間」という考え方だと思います。残業時間を増やすことによって、お金を稼ごうとしています。

たしかに、法律的にもこの考え方は正しいと思います。
一方で、この考え方で稼げるようになるのでしょうか?

■大谷翔平選手はなぜ稼げるのか?

そこで、プロスポーツ選手をイメージして考えてみたいと思います。

わかりやすいところ、大谷翔平選手。10年1000億円という破格の契約金を得ました。世界の中で最も稼いでいる一人と言えます。

では、大谷翔平選手はなぜ稼げるのでしょうか?

こう考えます。
お客さんをたくさん呼び、喜ばせることができる選手だから
「大谷選手のホームランや奪三振を直接見てみたい」、「これまで挑戦したことがない二刀流の大谷選手を応援したい」、「大谷選手のようなプレーヤーになりたい」、そういった人たちが球場に足を運んだり、グッズを購入したりする行動を生むことによって、球団は業績を上げ、次の投資ができるようになります。

言い換えれば、大谷選手は「球団への貢献度がとても高い選手」と言えます。

「貢献=より多くのお客さんにより喜んでもらうこと」と言え、
大谷選手の考え方は「仕事の報酬の対価は、貢献」と言えそうです。

■延長戦に入ったら残業代は出るのか?

ちょっとだけ視点を変えて、さらに考えてみたいと思います。

例えば、プロ野球選手

「延長戦になったので、残業代ください」
「他の選手より早く準備してるからその分の残業代ください」
とは言わない。

「今期ホームラン40本打ったので、年収を上げてください」
「今期20勝をあげたので、年収を上げてください」
とは言います。

プロは、残業代なんて考えていない
結果を出して貢献することしか考えていない。

Aさんのお話に戻すと、Aさんはこの貢献の考え方が乏しく、さらに言えば、「プロ意識=結果を出す」という考え方が乏しいと考えられます。

お金をもらって仕事をしている以上、プロ意識を持つことは大前提。どちらかと言えば、忘れちゃいけないという意識が必要だと考えます。

■「お金のために働くと稼げない」という矛盾を理解できるか

経営コンサルタントの小宮一慶氏は、こんなことを言っています。

「お金を追うな、仕事を追え」

どういう意味かと言うと、
「良い仕事を追いかければ、お金は勝手についてくる」ということ。

良い仕事は、次の3つのことを言っています。
①お客さまが喜ぶこと
②働く仲間が喜ぶこと
③そのために工夫すること

そこに集中していれば、お金はあとからついてくると。

これは、まさに大谷選手の考え方であり、プロの考え方

「お金のために働くと稼げない」というのは矛盾した考え方に見えますが、本当にお金を稼ぐ人たちには見えている真実があるということを教えてくれます。

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