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就職先として中堅・中小企業をお勧めする理由とは?

こんにちは、お金が入るでかねいりです。

年が明け、学生の就職活動も本格化してきているようで、昨年末、ある学生と話をしたときに、すでに内定が出たという話をしていました。

例年、学生の多くが大手企業への入社を望む傾向があります。そこで今日は、なぜ学生は大手志向になるのかについて考えてみました。そしてその上で、あえて大手企業ではなく中堅・中小企業への就職をお勧めする理由についてお伝えできればと思います。


■大手志向の学生が多い理由とは?

なぜ多くの学生は大手志向になるのでしょうか?

まず、考えられるのは、そもそもどんな企業があるのか知らないということがあります。ある学生は、就活の時に会社を選ぶ基準は「CMに出ている企業」と言っていました。食品業界やビール会社、自動車会社を志望する学生も多く、その影響が出ていると感じます。

次に考えられるのが、大手の方が給与・待遇が良さそうというイメージを持っているから。例年、人気企業ランキングの上位には、保険会社などの金融機関が入ってきます。その理由として、福利厚生や待遇面が充実しているということが挙げられます。

そして、最も大きな要因は、そもそもの話として、社会人として働くというイメージを持てていないということがあると考えます。言い換えれば、社会人になってどうなりたいのかというイメージが持てていないため、選ぶ基準がない状態。そうなると、知名度や待遇などの基準で選ばざるを得なくなっている。そうなると、大手企業が中心の就職活動になる。ということではないかと考えます。

オファーボックスというサービスで有名なアイプラグ社の調査では、はじめに志望していた業界と違った業界に最終的に決めたという割合が68%というデータもあり、ここから、いかに学生が働くイメージを持てていないかということがわかります。

■働くことの本質とは?

働くことのイメージが持てていない学生。そういった学生に働くことのイメージを持ってもらうためには、どうすれば良いかについて考えてみました。

おそらくですが、多くの方は、働くことは、「生活のための手段」、「お金を稼ぐための手段」と考えているのではないかと思います。そうなると、当然、「給与は高いほうが良い」、「できれば楽に稼ぎたい」という基準が生まれます。

一方で、働くことの意味は、それだけなのでしょうか?

私はこれまでの経験から次のように考えます。

仕事の本質は、「誰かの役に立つ」。仕事は、誰かの何かに役に立つからこそ成り立つものです。言われたことをやるのは作業。仕事ではありません。

誰かの役に立つからその見返りとして報酬が頂ける。お金や給与は結果。誰かの役に立つというプロセスがあって初めてその結果は得られます。言い換えれば、自分の給与を上げるためには、いかに「誰かの役に立つ」ことをたくさんできるかにかかっているとも言えます。

そう考えた際に、会社を選ぶ基準として、「誰の役に立っている会社なのか?」、「どんな役に立っている会社なのか?」というものが浮上してきます。

■最高の働きがいとは?

会社を選ぶ基準を「誰かの役に立つ」ということに置いたとき、役に立つからこそ、まわりから「有難う」、「助かった」、そして「あなたがいてくれてよかった」という言葉をもらうことができ、そこに大きなやりがいが生まれると考えます。

さらに言えば、「より多くの人の役に立つこと」「より長く人の役に立つこと」、「大きな成果で貢献すること」ができれば、より大きな働きがいを感じることができます。

では、最高の働きがいとは、どんなものなのでしょうか?

それは「自分の力で会社を変えられた」ということではないかと考えます。

私のコンサルタントとしての経験談でもあるのですが、自分のかかわりによって、その会社を良い方向に変えることができたときに、本当にこの仕事をやっていてよかったと感じました。

「自分の力で会社を変える」ということは、なかなか体験できることではないかもしれませんが、そんなことができたとしたならば、すごいと思いませんか?

■中堅・中小企業にはその可能性がある

「自分の力で会社を変える」

もし、このような体験ができたとしたら、自分自身の「存在意義」を思い切り感じることができるはずです。

では、どのような環境であれば、こういった経験をすることができるのでしょうか?

そこで、私がお勧めするのが、中堅・中小企業です。
それはなぜかというと、「10万人の会社の中の1人」と「100人の会社の中の1人」。どちらの会社のほうが1人の社員の影響力は大きいのでしょうか?
後者の会社のほうが、1人の社員が全体に与える影響は大きくなります。言い換えれば、その1人が大きく成長すれば、会社を変えられる可能性があるということ。中堅・中小企業にはその可能性があります。

■どんな中堅・中小企業を選べばよいか?

一方で、中堅・中小企業は世の中にたくさんありますし、大企業ほど情報が多くありません。そうした中で、どのようにして選べばよいのでしょうか?

私はこう考えました。

①お客様のため、働く仲間のためという考えからを持っている会社か?
その会社の経営者が、自分が良ければいい、自分の家族や一族が良ければいい、というような考え方ですと、会社は長続きしない。言い換えれば、売上・利益を上げることが目的になっている会社は、選ぶべきではありません。お客様のため、働く仲間のためという想いがあり、実践できている会社かどうかを判断する必要があります。

②財務基盤がしっかりしている
節税対策と言って、あえて利益を出さない、もしくは少なくするような経営をしていないか。これは、会社を長期で存続させる意思・考えがないという経営者の行動と言えます。利益を内部留保として積み上げ、純資産を増やしている会社かどうかを判断する必要があります。

③使命やビジョンを持っている
うまくいっていることに甘んじて「このままでいいんじゃないか」、「そこまでがんばらなくてもいいんじゃないか」というような状態になっていないか。このような会社は、なりゆきに身を任せてしまっている状態で、先々に対して手を打つということをしていない会社。そのため、変化への対応が難しくなり、行き詰まります。お客様のため、働く仲間のため、という前提を持ち、その上で「何のために自社は存在しているのか?」という独自の使命や「いつまでにどんな会社にしたいか?」というビジョンを持っていて、それを本気で目指している会社かどうかを判断する必要があります。

実際、これらのことを見極めることは難しいかもしれませんが、このような視点を持って会社を見ていくことで、その可能性を上げることはできるのではないかと考えます。

これから就職活動を行う皆さんの参考になれば、うれしく思います。

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