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152_レッツ聞き読みカルタ (くだもの絵カルタ)※配膳式カルタの紹介

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聞き読みカルタは、ここしばらく英単語シリーズが続きましたが、英単語以外でも使えます!

 この「くだもの絵カルタ」は、ボクが前任校の特別支援学級で週1回の「ことばあそび」授業をしたときによく使ったものです。このときは、紙札の片面に、絵と文字、もう片面には、★型の模様のカードを使いました。

このカードは、カルタとしてだけではなく、裏返して、神経衰弱あそびとして、また、絵を上にして、3×3 + 3で、ビンゴ遊びして使いました。

キャプチャ
キャプチャ

 カードは一人一組用意して、保管ケースにいれてきちんと管理できるようにしました。カードを並べること、けんかしないで(ときどきけんかして)、泣かないで(ときどき泣いて)、きちん片付けること・・・その全てが学習であり、自立活動です。タブレットを使ったWEBカルタではここまではできません。アナログ媒体がもつ当たり前の良さが実現できないのです。
 だからといって、WEBカルタはだめでしょうか?・・・そんなことはないはずです。使いようです。 〇×の二値ではないですから・・・

キャプチャ

 カルタ遊びは、配慮が必要です。個人差が大きいクラス・勝ち負けへのこだわりが極端に強い子がいるクラスでは競争原理は通用しません。それどころか、劣等感や好ましくない優越感のみを植え付けることにつながることさえあります。クラス全体が盛り上がっているということで、安心するわけにはいきません。

 そんな時に、「配膳式カルタ」というやり方を、仮説授業研究会の先輩に教えていただきました。これは、自分のカルタを自分の机の上に並べ、それを自分だけでとる・・・という遊びです。「そんなのカルタじゃない」と思われる方はだまされたと思ってやってみてください。人にとられない、自分のペースでできる安心感が必要な子もたくさんいます。

配膳式カルタとはこんな感じ・・・4年前に、職員室の先生に向けて発行していた通信「わくわく中山 50」より

・参加者は、自分専用のカルタを自分の机に好きなように並べる。
・読み手( 先生) が言ったカルタを取る・
※ 制限時間内にとる、ヒントを聞いてとる、先生は口だけ動かし、
その動きを見てカルタをとる
・・・など。「自分のカルタを( 競い
合わずに) 自分で取って何が面白いの? 」という疑問もあるかと思
いますが、どの子も平等に安心して取り組めます。競いたい気持ち
が強い子は、「隣の子より早く取ろう」とするなど自分なりの楽し
み方を見いだします

<4年前の職員室通信より>


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