ボクのクラスでは「う?こドリル」を使って漢字を勉強しています・・・顰蹙(ひんしゅく)ものですか?(前編)
「うんこドリル」をご存じですか?
受けねらいの軽いノリで作られた教材で、少なくても学校という現場にはなじまない・・・という見方もあると思います。
多くの小学校では、教科書準拠の漢字ドリルを使っていると思います。
老舗の教材会社がより多くの学校に採択してもらうために鎬(しのぎ)を削っています。
書き込み型、漢字ノートを使う型・・・実にたくさんあります。
そんな中で、「うんこドリル」は、異彩を放っています。
・漢字を使った例文(一つの漢字に3文)は、すべて「うんこ」を使っています。
・1ページにあたりの新出漢字は2文字だけ、1文字あたり(なぞり書き・読み仮名書き)を含めて7回だけ
・例文に対応したイラストがあり、そこにも「うんこ」がでてきます。
「(一部の)子どもには受けそうだけど、継続的に使う教材としてはいかがなものか・・・不採択!」
となるのでしょうね。
でも、先生方がなんと言おうと、「うんこドリル」は世の中を動かし、一大文化を築いたのです。
これはすごいことなのです。
さて、うんこドリル(漢字)の中身を1ページだけ見てみましょう。
こんな感じです。 1年生用から6年生用もこのパターンを貫いています。
まったくぶれないのです。
一切の忖度もないのです。
漢字ドリルではじまった「うんこドリル」今や・・・!
くわしくは、公式ホームページをごらんください。
さてさて・・・
ボクのクラスでなぜ「うんこドリル」が使われている?
昨年度の勤務校では4月~12月まで特別支援(自閉・情緒)学級の担任を務めました。
漢字練習への意欲を引き上げる教材が見つからす、ネット上で見つけた無料プリントや自作プリントを使ってその場しのぎの毎日でした。
激情タイプの子の集まりで、「****」書くことが憚れるような暴言が飛び交いました。言葉だけでなく、モノも飛び交うような状況もありました。
少しでも子どもたちが楽しめるような学習活動を取り入れようと模索していました。
子どもたちと「うんこドリル」の出会い
クラスの中で「うんこ、うんこ」と連呼する子がいたことから、ほんの試しに、「うんこドリル」を紹介したところ、その子も、他の子も「これ、おもしろい!」と喜んだのです。
従来の漢字ドリルには全く興味を示さないどころか嫌悪感さえ示す子も、「うんこの例文がめっちゃ面白い!」、「漢字をたくさん書かなくていい、だからいい」と歓迎しました。
こんな経緯で、「うんこドリル」を導入したのです。
安易すぎるのでしょうか?
4月始めに、教材屋さんがもってきた教材見本から、「どれも同じような感じだけど、昨年度も使っていたからこれでいいかな・・」と決めることは安易じゃないのでしょうか?
研修会にいくと、「アセスメントが大切」、「自立活動とは・・・」、「個別支援計画は・・・」とかたくさん聞かせてもらえて、それはたしかにその通りなんですけど・・・
ぼくのクラスでもすぐに使える「教材」がほしい
腹を空かせた子に、「栄養の大切さ」を説くより、まずは「パン」の一切れだ
これが切実な思いなのです。
後編は・・・
★「うんこ」が苦手な子があみだした「うんこ変換」学習法
★カネッチ開発のWEBアプリ「うんこ変換漢字おけいこ」(試作段階だけど くだらない? 実は 深いです)
・・・続く (予定・・・)