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梨食べたい人の将棋自戦記11

初めましての方は初めまして。
そうでない方はいつもありがとうございます。
『梨食べたい』です。
今回はエルモ囲いで三間飛車に対抗します。


偏り過ぎた後手と締まらない先手


第1図:29手目☗3五歩

 本局はエルモ急戦を採用しました。シンプルな仕掛けで攻略していきます。その前の☖7四歩などの不急な手を指しているのもあって、手数掛からない仕掛けが有効だと考えました。そこで仕掛けていきます。以下☖6三金☗3四歩☖同銀☗3八飛☖4五歩と進んで第2図を迎えます。


第2図:34手目☖4五歩

 本譜はここで☗5五銀としましたが、角交換してから☗5五銀とするべきでした。☗2二角や☗4四銀の狙いが残ってます。本譜の場合は☖4三銀とする手があります。これでも互角以上ではありますが、2つの狙いは消えます。


無理筋の捌き


第3図:41手目☗3八同金

 第2図では☖4三銀ではなく、☖5一角としてきました。これには☗4四銀があります。以下☖4三銀として銀損の代償に飛車を捌いてきました。飛車を捌いたとはいえ、銀損では厳しいです。第3図で飛車の打ち込みを図りますが、成功しても取れたのは歩だけで成果が挙がってません。


角も活用して激辛を発揮する


第4図:58手目☖7二銀打

 第4図で包囲網をどのように作るかを考えていました。成銀を活用したいのですが、龍が邪魔であまり効果が無いように感じます。そこで☗1一角成と馬を作って、☗8六香~☗5五馬としました。後手は☖4九龍と逃げました(第5図)。


第5図まで:☗1一角成☖7五歩☗8六香☖6二角☗5五馬☖4九龍

 第5図で☗4八金打として龍を捕まえました。これで自陣が安泰となり、攻めに専念できます。駒不足の相手に持久力勝負は効きます。以下☖7九龍☗同玉☖5四歩と進みます。


丁寧に摘み取る


投了図:81手目☗7八歩

 第5図から細い攻めに対応しつつ駒を回収していきました。投了図まで進むと、陣形はまだ堅いですが攻めがありません。投了もやむなしかと思います。

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