1.01と0.99の話
1.01の365乗は、37.8。0.99の365乗は、0.03。
これは1%の努力と1%の怠慢が、1年間の間に1260倍の差を生むことをいう有名な話。
ただ、1%の努力は簡単そうに見えて正直大変だ。
そもそも何をどの方向に頑張ればいいかも分からない。
スポーツ選手や受験生ならわかりやすいのかもしれないが。
ここで、この1%を努力ではなく、構造を変えるためのエネルギーと置き換えると人は少しずつ変わることができるのではないか。という仮説。
どんな非日常生活を体験しても、都市的な日常に戻ると、意識も行動も何も変わらない。変えたいとなんとなく思っていても変わらないことによりストレスを感じる、みたいなことが起きる。
「都市部に戻って何が私たちにできますか?」という質問にも、この構造変化を1%ずつ変えていくことが回答になるのではないか。
人が変わるためには、人、時間、空間を変えなければいけないという話の中で、これら3つを1%ずつ意図して変えてみると人は少しずつ変わる(学ぶ)ことができるのではないか。日常を俯瞰して捉えることができるのではないだろうか。
つまり、都市部に帰って行うことは、努力ではなく、構造変化であるということである。
例えば、
読んでいなかった本を好きなとこ(数ページ)だけ読んでみる。
昨日話さなかった人に話しかけてみる。
10分早く起きてみる。
10分間ストレッチや筋トレしてみる。
作ったことのない料理を作ってみる。
降りたことのない駅で降りて散歩をしてみる。
など
頑張るのではなく、変えるだけ。
そこには答えは必要ないが、前提の意図や事後の軽い振り返りが必要である。
毎日1%の変化が、一年で、現状の約38倍の構造変化を生み出す。
0.99の方(1%怠慢)は、何も変えなかった時の自分である。
私たちは、何もしなくても、エネルギーを消費し、老化しながらこの世界に負荷をかけている。
また、変化をしなければしないほど、成長や変化を感じない自分に失望やストレスを感じるため、より変化しにくくなる。なので、結果思考停止することでストレス回避を図る。
つまり、何もしなければ、毎日1%は衰えていると考えることができる。
ちなみに、
毎日1%の構造変化は、時間で言えば寝る時間を8時間と固定した場合、10分。
1日10分間、空間で言えば、いつもいる場からちょっとずれてみる。
昨日とは違う事、これまでと違う事をやってみると、人は気づけば変わるのかもしれない。