自律の前提に、依存がある。
デュルケームの社会分業論についてメモ。
自律とは、"多様な依存先(人だけではなく、広い知識や文化、教養も含む)"があることであり、かつ、その依存先を意識しないほど繋がれている状態である。
この定義からすれば、子どもは、多くの場合、親しか依存先がないので自律からは遠い。大人になるにつれ、つまり社会に出るにつれ依存先を増やしていくことが自律していると言える。
つまり、自給自足やエコビレッジのような一つのコミュニティに依存していくことは、自律とは真逆であり、「依存」だけになっていく。
自給自足やエコビレッジがダメなのではなく、それも一つのあり方として持ちながら、多くの人や知識、文化と依存し合う事で、自律していくことが"生きる力"になっていくのではないか。
自分はまだまだ自律も依存も未熟だが、振り返れば、多くの人、歴史、文化に依存してきて今があることを実感する。