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世界をよくする100テーマ〜5. 森林破壊の防止〜

はじめに

こんにちは、兼若勇基(かねわか ゆうき)です。

「パーパスライフディレクター」として、世界平和を目指しながら、人々が使命を持って生きるための支援を行っています。


「世界平和」と言っても、抽象的でイメージしにくいかもしれません。
また、「理想論にすぎない」と思う方も多いと思います。

そこで!!

「世界をよくする100のテーマ」

というシリーズを通じて、実際に私たちが取り組むべき課題を1テーマずつ、具体的に掘り下げていきます。

今回は「5.森林破壊の防止」です。


1. 課題内容

森林は、地球の生物多様性の約80%を支える重要なエコシステムであり、気候変動の緩和や水の浄化、土壌の保護など、多岐にわたる役割を果たしています。

しかし、農業開発、違法伐採、インフラ整備などの人間活動により、毎年約1,000万ヘクタールもの森林が失われています。

特に熱帯雨林の消失は、地球規模での生態系サービスの喪失や温室効果ガスの増加につながり、環境問題を悪化させています。


森林破壊が進行することで、生態系のバランスが崩れ、動植物の生息地が失われるだけでなく、地球の気候変動も加速される結果となります。

この問題は、私たちの未来に直接的な影響を与えるため、国際的な協力と持続可能な森林管理が求められています。


2. 課題の構造

①農業と牧畜

森林破壊の主要な原因の一つが、農業や牧畜により広大な森林が切り開かれていることです。

特に、大豆やパーム油、牛肉の生産が主な要因となっており、広大な熱帯雨林がこれらの産業のために犠牲となっています。

これにより、生物多様性の保護が難しくなり、温室効果ガスの排出も増加しています。


②違法伐採

特に発展途上国において、違法伐採は深刻な問題です。

森林管理が不十分な地域では、保護地域や国有林における違法伐採が横行しており、現地のエコシステムを脅かしています。

違法木材の取引は国際市場でも続いており、森林破壊をさらに加速させています。


③インフラ開発

道路建設や鉱山開発などのインフラプロジェクトは、森林破壊を一層促進しています。

これにより、森林が分断され、生態系が脆弱になることで、森林火災のリスクも高まります。

特に、急速な都市化が進む地域では、森林が急速に失われています。


④気候変動

気候変動も森林破壊を加速させています。

干ばつや異常気象が頻発し、これにより森林火災が発生するリスクが高まります。

特に、アマゾンやオーストラリアでは大規模な森林火災が発生し、地域の生態系と気候に深刻な影響を与えています。


3. 鍵となる機関・国・人

レッドプラス(REDD+)

REDD+は、開発途上国の森林保全を支援する国際プログラムであり、炭素クレジットを通じて経済的インセンティブを提供することで、森林破壊の抑制を図っています。

森林保護と持続可能な開発を両立させるための重要な枠組みです。


国連食糧農業機関(FAO)

FAOは、世界中で森林管理と保全に関する政策を推進しており、森林減少のモニタリングや技術支援を行っています。

森林管理を通じて、持続可能な農業や牧畜の導入を支援しています。


③アマゾン保護連盟

アマゾン保護連盟は、アマゾン地域の森林保護を目的とした団体であり、現地のコミュニティと協力して違法伐採の防止や森林の再生を支援しています。

地域住民と共に活動することで、持続可能な森林利用を目指しています。


4. 解決のロードマップ

①持続可能な森林管理の推進

・短期(1-5年)
各国政府は、森林保護区を拡大し、違法伐採に対する法的措置を強化する必要があります。特に、ブラジルやインドネシアなど、熱帯雨林地域での違法伐採の取り締まりを徹底し、森林破壊を食い止めるための対策を急務とします。また、持続可能な農業と牧畜の実践を奨励し、森林が農業用地として使用されることを最小限に抑えます。

・中期(5-15年)
持続可能な森林管理計画を策定し、地域コミュニティの参加を促進します。これには、森林認証制度(FSC)の普及や、森林を持続可能に利用するための技術支援が含まれます。また、失われた森林を再生するための再植林プログラムを大規模に導入し、生態系の回復を目指します。

・長期(15-30年)
グローバルな森林保護ネットワークを構築し、森林の生態系サービスを維持するための国際協力を強化します。特に、REDD+のような国際的プログラムを通じて、森林保護と気候変動緩和を両立させる取り組みを進めることが求められます。


②違法伐採の取り締まりと予防

・短期(1-5年)
違法伐採に対する罰則を厳格化し、国際的な監視と取り締まり体制を強化します。違法木材の取引を禁止し、持続可能な木材の流通を推進するために、国際的な取り組みを強化します。

・中期(5-15年)
技術革新を活用し、ドローンや衛星技術を用いた森林の監視システムを導入し、リアルタイムでの違法伐採の検出と対策を可能にします。また、地域住民による森林監視活動を支援し、コミュニティベースの保護活動を促進します。

・長期(15-30年)
森林保護に貢献する地域や国に対して、炭素クレジットや国際的な資金援助を提供し、持続可能な森林利用を奨励する長期的な経済インセンティブの仕組みを確立します。


③気候変動に対応した森林保全

・短期(1-5年)
森林が気候変動の影響を受けにくくするため、気候適応型の森林管理を導入します。これには、干ばつに強い樹種の植栽や、防火帯の設置が含まれ、森林火災を防ぐための具体的な対策が講じられます。

・中期(5-15年)
国際的な気候変動対策と森林保全の取り組みを統合し、気候変動による森林破壊リスクを軽減します。特に、森林の再生と気候変動への適応を図るプロジェクトを進めることが重要です。

・長期(15-30年)
教育と啓発活動を通じて、森林保護の重要性を一般市民や地域コミュニティに広め、積極的に森林保護活動に参加できる環境を整えます。


おわりに

「世界をよくする100のテーマ」では、さらなる課題を掘り下げていきますので、ぜひ引き続きご覧ください。


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