5分で忘れる
昨年の10月頃、ピロリ菌の除菌を行ったので、
今日はちゃんと除菌されているかを検査してもらう。
消化器内科は駅前の雑ビルにあり、ほかの病院もいくつか入っている、総合病院みたいなビルだ。
今回は呼気検査で、袋にふぅーっとやるやつ。
最初にふぅーっとやって、薬飲んで5分横になる。そのあと15分座って待ち、もっかいふぅーっとやっておしまいだそう。
薬をぐいっとやって、5分経ったらまた来ます、お薬効いてくるのでお話はしないでください。お返事もしなくて大丈夫ですよ、と言われ頷いて横になった。
カーテンがしまると少し緊張が解けた。
病院の処置室は適度に看護婦さんの会話があり、静かで清潔で落ち着く、好きな場所ランキングでも上位!(痛い処置してないときに限る)
5分で寝ちゃおうかしら!なんてヒソヒソと興奮していると、子供の泣き声がすごく聞こえてきた。
隣が小児科で、土曜日になると予防接種で賑わうとのこと。
今日はワクチンデイですね、と看護婦さんが話していた。
ぼんやりしていると5分経ったらしく、看護婦さんがカーテンを開けた。
今度はこっちに座って待っててください、15分したらまたふぅーっとしますからね、と言われて、はい、と答えた。
返事しなくていいですよ、という空気は出してこなかったので、みんな返事をしてしまうんじゃないかと推察した。
午後に子供を発散させに公園に行った。
住宅街の中にあるこぢんまりとした公園で、いつ行っても人がいない。だけど、ブランコと滑り台はあるので子供は喜んでいたし、私はそこが好きだった。
大学生くらいのカップルが、ベンチに座っていた。いい感じであった。
妻と自分はよそよそしくしていたが、子供らは関係なく縦横無尽に駆け回っていた。
カップルもこちらに気を使うわけでもなく、だからと言って私たちがいないように振る舞うわけでもなかった。
公園は公共の場所だからだ。
公共の場所なのにと思っていたのは私とおそらく妻だけで、間違っていたのは私とおそらく妻なのだ。
今年の目標にしよう!偏見で人を予想しない!
カップルはいやらしさもなく、ただ話をしていて、それは美しいことだ。
イライラしなければいいだけ、わかっちゃいるが。ん〜