少数株主としての戦い(相手の裏切り)⑫
1.前回のサマリ
みなさま、こんにちは。前回、「(検査役選任申立てと勝利)⑪」で、裁判所を通じて、相手の違法行為(利益相反行為を行い他株主から株を取得して支配権を得た事実)から、申立てを取り下げることとなりました。裁判所も相手に会社法の違反を認め、解決するよう指示し、これで事なき得るのかなと思っておりましたが、まさかの相手の裏切ってきました。
2.相手への通知
検査役選任の申し立てを取り下げした後、相手へ「相手の違法行為が発覚したが、紛争を長引かせるのは意図しておらず、会社を清算するか、株を買い取るかどちらか対応してください」と丁寧に通知しました。この時はもう解決したものだと。。。
3.相手からの反応(弁護士と喧嘩?)
数週間後に相手から連絡があり
いつも違う。いつもは相手の代理人名義で連絡があるのですが、そのときは、代表取締役X氏からであり、その内容は「土日も仕事をして頑張ってるので、会社を続けたい。解散することは考えられず、会社にお金がないことから株は買い取れません」と、これだけの犯罪行為をしておいて、あたかも自分は被害者のごとく、このような回答をしてきたわけです。ちなみに、土地を売却すれば資金は捻出できますし、そのほか不要な資産を処分することでも対応は可能でした。おそらく、弁護士も相手にあきれて、自分で送れと言われたのでしょう。(笑)
4.株主総会の案内(会社解散について)
ちょうど、検査役選任を申立てを取り下げたのが、2019年12月頃であり、その後、3か月ほど、書類のやり取りが続き相手が一切何も応じない状態が続きました。そうしたところ、株主総会の案内が届きました。議題は会社の解散について、ある株主から提案があったので招集しますと、あたかもX氏は被害者を装う。相手の真意はよくわからず、今回は弁護士へ主席するよう依頼する。ただ、この間に定款の改定があり、「出席は株主か法定相続人に限る」と改定されたが、最高裁判所の判決を引用し弁護士が出席する旨伝え、当日は弁護士が出席しましたが、結論は否決。母と代表取締役X氏の議決権を合わせて66%以上あり、この2人が賛成すれば会社の解散は可決されるのです。これは、株主の言うことを聞いて、仕方なく総会を開きましたよというポーズです。無駄な総会でした。こんな無駄なやり取り(相手は時間を無駄に消費させる戦略)で、しばらくの間平行線が続くのです。
<今振り返って思うこと>
裁判所から解決するよう指示された代表取締役X氏とその弁護士ですが、手のひら返しのように戦いの場が裁判所から外れると手のひら返しとして、再度抵抗し解決の歩みも見せてきておりませんでした。ですので、相手を叩ける(法的手続き)ときに、徹底的にたたいておくべきです。
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