大自然

東京都在住の40代前半の会社員です。ここ最近、プライベートにおいて裁判など普段の生活で馴染みのないことを経験してきましたので、自身の体験とナレッジををシェアし、少しでも皆様にお役立ていただけるよう投稿していきたいと考えております。

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最近の記事

少数株主としての戦い(勝訴的和解-ファイナル)⑮

1.前回のサマリみなさま、こんにちは。前回、「少数株主としての戦い(提訴請求~裁判まで)⑭」で、提訴請求、そして実際の訴状提出から主張・反論の応酬を行い、論点が整理されていきました。その中で、終結へ向けて決定的な証拠が取れそうだったので、まず、自分で動いてみました。 2.死んだふり作戦相手が平成27年に株主総会を開催したと強く主張しているのですが、私共は絶対にあり得ないと考えておりました。(決議内容:祖母の死去に伴い、株をできるだけ買い取るといった意味不明な決議より明らか)

    • 少数株主としての戦い(提訴請求~裁判まで)⑭

      1.前回のサマリみなさま、こんにちは。前回、「少数株主としての戦い(再戦、株主代表訴訟)⑬」で、相手が裁判所のアドバイスを無視し、徹底抗戦してきたので、弁護士から株主代表訴訟を提訴することを提案されました。直接的に株主への損害が回復されるわけではないため、少数株主が提訴する意義、メリットを考察しました。では、実際どうやって訴訟を提起するのかについて、具体的な経験を元に説明してきます。 2.提訴請求少数株主はいきなり株主訴訟を裁判所へ提訴することはできません。まず、会社へ役員

      • 少数株主としての戦い(再戦、株主代表訴訟)⑬

        1.前回のサマリみなさま、こんにちは。前回、「少数株主としての戦い(相手の裏切り)⑪」で、戦いの場を裁判所から離れたら、手のひら返して、一切解決しようとせず、しばらく裁判外でやり取りがありました。しかし、相手は一切歩み寄りをせず、また、時間だけが過ぎていきました。また、弁護士からもう株主代訴訟を行い、相手の責任を追及するしかないと提案を受け、早速検討することとしました。 2. 株主代表訴訟とその意義専門的な説明が多くなされているので、簡単に株主代表訴訟の概要とそに意義につい

        • 少数株主としての戦い(相手の裏切り)⑫

          1.前回のサマリみなさま、こんにちは。前回、「(検査役選任申立てと勝利)⑪」で、裁判所を通じて、相手の違法行為(利益相反行為を行い他株主から株を取得して支配権を得た事実)から、申立てを取り下げることとなりました。裁判所も相手に会社法の違反を認め、解決するよう指示し、これで事なき得るのかなと思っておりましたが、まさかの相手の裏切ってきました。 2.相手への通知検査役選任の申し立てを取り下げした後、相手へ「相手の違法行為が発覚したが、紛争を長引かせるのは意図しておらず、会社を清

          少数株主としての戦い(検査役選任申立てと勝利)⑪

          1.前回のサマリみなさま、こんにちは。前回、「少数株主としての戦い(利益相反の疑い)⑩」で、相手からの答弁書(反論)で利益相反行為の疑いが発見され、かまた、平成24年-26年の計算書類を入手することができました。利益相反行為により会社へ損害を与えた場合は、その取締役は特別背任罪(会社法960条)の刑事的背金を負う可能性があることを指摘しました。その利益相反行為(代表取締役X氏が自身所有の土地Bを会社に無断で売却)したことについて、さらに責任追及をするため、再度裁判所を通じて、

          少数株主としての戦い(検査役選任申立てと勝利)⑪

          少数株主としての戦い(利益相反行為の疑い)⑩

          1.前回のサマリみなさま、こんにちは。前回、「少数株主としての戦い(検査役選任の申し立て)⑨」で、裁判所に検査役選任の申し立て(第358条)を行い、受理がなされ、相手の主張を聞くこととなりました。相手が疑惑に対しての説明と逆切れをしてきました。それに対して、まだ疑惑が晴れておらず、追加資料を裁判所を通じて提出するよう依頼しました。 2.申立ての概要代表取締役のX氏が、会社の不当支配を目的として、会社が自己株式として買い取る前代表者の約8,000株を、X氏自身の株を買い取って

          少数株主としての戦い(利益相反行為の疑い)⑩

          少数株主としての戦い(検査役選任の申し立て)⑨

          1.前回のサマリみなさま、こんにちは。前回、「少数株主としての戦い(事実の裏どりと不正の事実を確認)⑧」で、不正の疑い(議事録偽造、違法な株取得、横領等)について、その尻尾をつかみ、さらに相手への説明と裏付けとなる資料の提出を求めましたが、相手の意味不明な回答によるごまかし、開示拒否により、少数株主としての対応する限界を迎えておりました。そのような中、弁護士からの提案があり、早速それを実行することとしました。 2.会社法第358条(業務の執行に関する検査役の選任)弁護士より

          少数株主としての戦い(検査役選任の申し立て)⑨

          少数株主としての戦い(事実の裏どりと不正の事実を確認)⑧

          1.前回のサマリみなさま、こんにちは。前回、「少数株主としての戦い(不正行為の発見)⑦」で、代表取締役氏が支配権を得るため、他株主から8,000株を不正に取得したいが疑われました。株主総会議事録の決議内容を確認したところ、極めて不自然であいまいな内容であったので、その裏を取るべく、前社長へアポを取り、その事実を確認することとしました。なお、弁護士先生へ解決の依頼をしたものの、不正行為を探す作業は共同作業であり、依頼者側が積極的に動く必要があります。それは、弁護士よりも相手に近

          少数株主としての戦い(事実の裏どりと不正の事実を確認)⑧

          少数株主としての戦い(不正行為の発見)⑦

          みなさま、こんにちは。前回、「少数株主としての戦い(弁護士からの通知)⑥」で、株主の権利を行使し、会計帳簿、計算書類、株主総会議事録、株主異動表の閲覧・謄写請求を行い、会計帳簿について謄写料金15万円程がかかり、かつ意図的に無意味な帳簿が送付されたことに、相手方の誠意が全くありません。今回は、その資料から簡単に不正行為が発見できたので、そのことについてお話します。 1.代表者の不正動機中小零細企業において、会社の代表者が行う不正行為の代表格は金銭の横領といっても過言ではない

          少数株主としての戦い(不正行為の発見)⑦

          少数株主としての戦い(弁護士からの通知)⑥

          1.前回のサマリみなさま、こんにちは。前回、「少数株主としての戦い(初の株主総会出席)⑤」で、株主総会へ出席し、相手の情報を探り、下記の点を弁護士へ報告することとしました。相手の責任追及へ向けた前段情報です。 基本的に株主総会を開催していないこと X氏(代表取締役)が平成18年に代表へ就任してから、現預金を1億円から2,000万円程度まで減らしていたこと。 たばこの値引き行為である違法行為の疑いがある事、 X氏(代表取締役)とY氏(監査役)が仲間であり、そして嘘をつい

          少数株主としての戦い(弁護士からの通知)⑥

          少数株主としての戦い(初の株主総会出席)⑤

          1.前回のサマリみなさま、こんにちは。前回、「少数株主としての戦い(敵は身内にあり)④」で、少数株主として戦う上で、信頼していると思っていた監査役Y氏が実はX氏の味方で、こちらの敵であり、作戦は隠密に行動すべきと記載しました。今回は、戦いを開始してから、株主総会へ出席しました。当然母親は、遠くに住んでいるので当然私が代理で出席することとなりました。 2.いざ出陣、株主総会へ!以前、株式会社は最低年1回決算後に株主総会を開催する必要があることについて言及しました。今回も、委任

          少数株主としての戦い(初の株主総会出席)⑤

          少数株主としての戦い(敵は身内にあり)④

          1.前回のサマリみなさま、こんにちは。前回、「少数株主としての戦い(頼む弁護士先生)③」で、少数株主として、相手の会社(祖母が創業した会社なんですけど。。。)と会社乗っ取り疑惑をあるX氏(その会社の代表取締役)と戦うことを決め、弁護士を味方にすべく、弁護士ドットコムなどから、何名かの先生へ法律相談を行い、敏腕弁護士C先生へ依頼することに決めました。 2.株主総会案内到着C先生へ事件解決への委任契約する方向で母へ打診し、異論なく手続きを進めることで合意が取れました。母は遠くの

          少数株主としての戦い(敵は身内にあり)④

          少数株主としての戦い(頼む弁護士先生)③

          1.前回のサマリみなさま、こんにちは。前回、「少数株主としての戦い(宣戦布告)②」で、祖母が創業した会社が、従業員の「X氏」に乗っ取られてることが疑われ、厳正に対応しようと、「定款」と「計算書類(決算書)」を提出するよう依頼しましたが、適当な書類を送るなどいい加減な対応をされ、そしてその後、音信普通になりました。早速の相手の抵抗に、素人の私にどうすべきかアイデアがなかったので、とりあえず弁護士に相談すれば何とかなるかということで弁護士へ相談することにしました。 2.弁護士の

          少数株主としての戦い(頼む弁護士先生)③

          少数株主としての戦い(宣戦布告)②

          みなさま、こんにちは。前回「少数株主としての戦い(きっかけ)①」において、母親が祖母の会社株式を相続し、会社清算を行おうとしたら、つなぎ役であった元従業員の代表取締役が、会社を乗っ取り、いわゆるクーデターを起こしてきました。昔、何度もお会いしたことがあり、人の好い方だとかんじておりました。しかし、静かに何年も着々と何か画策してきて、本性を現してきました。売られた喧嘩は絶対に勝ちましょう! 母から何とかしてくれとのことで、少しお小遣いをもらえればとの軽い気持ちで引き受けました

          少数株主としての戦い(宣戦布告)②

          少数株主としての戦い(きっかけ)①

          「少数株主」と聞いて、皆様は何を思い描くでしょうか。上場企業の株を購入したことがある方は、まさにそれだと思っているかもしれません。私も、数年前株を初めて購入した際、「テラ株式会社」を株価100円程度で安価だったという単純な理由で購入し150円で売却したことを記憶しています。その後すぐに、20倍の2,000円近くまで上昇し、早く売却してしまったことをひどく後悔しました。(笑) https://www.tella.jp/ その時、私は一時的に少数株主となったわけですが、今回初

          少数株主としての戦い(きっかけ)①