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相手に伝わる言葉を選ぶ 伝わらなかった言葉は無かったのと同じ No.549
昨日の朝は月曜日だというのに日曜の飲みすぎが影響し、スローなスタートでnote眺めながら頭を仕事モードに切り替えていました。
朝からダラダラと1時間ほどネットサーフィン(死語)していたのですが、スターバックスが人工肉のハンバーガを取り扱うというニュースを見付けました。
アメリカではかなり定着してきているようですが、日本ではまだまだな感じがしますね。大手はビヨンド・ミート社とインポッシブル・フーズ社の2社なのだそうですが、どちらも可能性にあふれたネーミングですよね。
ビヨンド・ミート(向こう側=未来の肉)もインポッシブル・フーズ(不可能なことを可能にした食品)も近未来の肉の可能性にあふれている響きなのですが、日本語にした瞬間に人工肉なんですよね。
私の地元岐阜でも大手企業のイビデンが「代替肉」を開発しているとニュースになりましたが、この会社も金型という工業技術を肉の繊維組織の食感に近づけるために使っているそうで、未来の技術なのは間違いないですね。
技術は凄いのですがネーミングが、うわ~~「人工肉」「代替肉」「植物肉」ですかって感じですよね。めっちゃ体に悪そうな名前でどれも食べたくない名前です。
日本語が一文字ずつに意味を持つ「表意文字」の漢字と、一文字ずつに音素がある「表音文字」を組み合わせて使う言語なので、「表音文字」だけの英語と違うのはしょうがないですが、言葉って大切ですよね。
単語から色々なイメージをしてしまいます。
逆に日本語で何とか表現できないのと思うのがコロナに使われている英語表現で、ぱっと思いつくだけでも
・オーバーシュート 感染爆発
・ロックダウン 都市封鎖
・ソーシャルディスタンス 社会的距離
・クラスター 集団感染又は感染集団
・パンデミック 世界的な感染拡大
色々とありますよね。
どっちを使おうが同じ理解をされていれば問題ないのですが、問題は言っている人と聞いた人の認識が違う時に起こります。
コンサル業界でも伝わるように簡単な表現を使えばよいのに、出来る人に見えるというしょうもない理由でカタカタ用語を使いたがる人が多くいます。
プライオリティ・オンスケ・リスケ・アジェンダ・フィックス・クリティカル・アサイン・ファクト・アグリー・ジャストアイデア・ロジック・ナレッジ・アクションプラン・シナジー・ソリューション・デフォルトなどなど、出せばきりがありません。
「今日のミーティングオンスケ? 了解アジェンダフィックスされてる? 今日のタイトルクリティカルなのでジャストアイデアじゃなくてロジカルなアクションプランでソリューション出していこう。」
なんか言いたいだけだよなぁ~って感じですね。
カタカナ語を使うことが問題では無く相手が同じ意味として解釈していないと問題が起きます。日本語でさえ理解できていないことがあるのにカタカナ語ではさらに意味不明になります。
日本語であろうが、カタカナ語であろうが大切なのは相手に伝わったかどうかです。
社内のコミュニケーションで気をつけなければいけないのは本当に理解しているかどうかです。ここで大切なのはその聞き方です。
説明をした後「わかりましたか?」と聞くとほとんどの方は「わかりました」と答えると思います。
しかしその「わかりました」のほとんどは「聞こえました」の意味なので本当に行動できるかどうかが不安です。
そんな時は「できますか?」と聞いてみると行動に落とし込みが出来るので、本当に理解できているかがわかります。
相手に伝わる話し方を意識していきたいですね。
今日の一言
相手に伝わる言葉を選ぶ
出来るだけ相手に伝わりやすい言葉を選び、伝わっているかを都度確認する。
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