「これを言うと嫌がるだろうな」という感情は相手のためではなく自分のため? No.307
あなたは周りの方にはっきりとモノが言えるタイプですか言えないタイプですか?
今日は、はっきりとモノが言える方には全く意味が無いと思いますのでスルーしていただき、あまり人にものをいう事が苦手な方向けに書かせていただきます。
昨日ある経営者の方が、社内に年上の社員ばかりなので「意見を言いにくい」という話を聞き、そのためには経営理念に沿って発言すると効果的だと書かせていただきました。
経営理念に沿った行動も社内では一つの解決ですが、それ以外のシチュエーションでは全く役に立ちません。そんな時はまずなぜ自分がはっきりとモノが言えないのかという事に向き合わなければいけません。
実は私も以前は相手にはっきりとモノを言うのが苦手でしたが、その原因は他の人に嫌われるのが怖いという思い込みが原因でした。
いかに自分が良く見られるかという事ばかりにフォーカスしていて、まったく相手にフォーカスしていませんでした。ですので、会社の中でも社外でも「良い人」との評価はされますが、私の想いが伝わらずいつも悔しい思いをしていました。
また、交渉事も苦手で、つい譲ってしまう事が多く自分自身には「まあしょうがない」と言い聞かせそれがさらに自分のストレスとなってため込まれていた事に気づいていませんでした。
それが、会社のM&Aというきっかけを通し否応なしに交渉事が次々と目の前に現れ、このままではすべてを守ることが出来ないと思った時に「これではいけない」という気持ちになりました。
自分の感情にも真剣に向き合った時に、「まあしょうがない」と言い聞かせていた時の自分はイラっとするという怒りの感情を押さえているという事に気が付き、自分の中にも怒りがあるのに気が付きました。
その怒りを押さえつけずに開放する事が自分の主張が出来ることに繋がるので、怒りも大切な感情だと理解し抑えつけないようにすると、ずいぶん楽になるのを感じました。
ただしここで大切なのは
①怒りに任せて感情を吐き出すのではなく、相手のためにという思いを持って伝える事。
②自分の言いたいことははっきりと言う、ただしその時に自分の「正しさ」の押し付けにならないように気を付ける事。
上記の2点を意識して発言できるようになってからはストレスもたまらず、気持ちよく過ごせています。
あまり思ったことを人に言えずため込んでしまう方は、自分がなぜため込んでしまうかを考えてみてはいかがでしょうか。
今日の一言
自分の感情に向き合う時間を作る