良い会社を作る③ 良い経営者とは② No.677
昨日に引き続き「良い会社」について書いています。
今日は良い会社に一番重要な要素である経営者について昨日の続きを書かせていただきます。
昨日の話を一言でまとめるなら、良い会社を作るのに大切なのは経営者自身が、「良い経営者」である事です。
良い経営者の研究を専門にしている方もいらっしゃるくらい、良い経営者には色々な定義がありますが、今回は3つのポイントに絞ってお伝えします。
1.本気力
2.影響力
3.素直力
3つのうち昨日は本気力と、影響力を発揮するために、理念や信念を持ち等身大の自分でいることが大切だと書きました。
ではどうやったら等身大の自分でいられるかという方法について今日は書いていきます。
社長というポジションになると多くの方は偉くないといけないとか、何でも知ってないといけないという勘違いにとらわれ、鎧を着て自分を偉そうに見せています。
これは本当に大きな勘違いで、経営の神様松下幸之助さんは、自分が成功した理由を3つ挙げ、貧乏だったこと、学が無かったこと、体が弱かったことと言われています。
簡単に説明すれば、親が商売に失敗し小学校で丁稚奉公に行ったので、商売の基本を知ることが出来た。学が無かったので、誰でも先生だと思い素直に聞く事が出来た。体が弱かったので、まわりの方に助けてとお願いすることが出来た。
という話の通り、経営者が偉大である必要はなく等身大の自分でやっていたら結果として、影響力を持ち偉大な経営者になったということです。
私を含め多くの経営者がわかっていても等身大の自分でいることが出来ないんですよね。
ではどうしたらできるようになるかという事を、ジョハリの窓という考え方で進めていきましょう。
ジョハリの窓(ジョハリのまど、英語: Johari window)とは自分をどのように公開ないし隠蔽するかという、コミュニケーションにおける自己の公開とコミュニケーションの円滑な進め方を考えるために提案された考え方。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
この図では自分が知っている自分と知らない自分、他人が知っている自分と知らない自分というセグメントで4つに分類しています。
この中で等身大の自分とは黄色の「解放の窓」と言われる部分で自分も知っていて他人にも知られている自分です。
このエリアを広げていくことで、他人に認知されている自分と自分自身が知っている自分が大きくなり、隠す必要が無くなってきます。
例えば、「知らないことがあるのを知られるのが恥ずかしい」という自分がいるということを伝えてしまえば、それはもう恥ずかしいことではなくなります。
社長にも知っている事や知らないことがある、「現場の事は現場の皆さんのほうが詳しいので教えてください」と言えば、現場の皆さんもバカにすること無く優しく教えてくれるはずです。
私もそれが言えず、LFCでは本当に苦労しました。当時の私は「社長は偉くなくてはいけない」という勘違いの鎧を着ていました。
では、今日その話を知ったので社員の前でそうやってすぐ言えるようになるかというと、いきなりそんなことは出来ません。やはり恥ずかしいですよね。
どうするかと言えば「自己開示」と言って少しづつ自分を知ってもらう行動をしていく中で、そういった恥ずかしい自分も伝えられるようになります。図で言えば開示という矢印にあたります。
自分が開示できると開放の窓が広がり肩ひじ張らずに自然体で生きられるようになるので、ものすごく人生が楽になっていきます。是非少しづつ開示していきましょう。
開示のコツは「自分が恥ずかしいと思っていること」を少しでも良いので皆さんにお伝えする事です。ぜひ挑戦してみてください。
もう一つが、自分が知らないけど他人が知っている自分に向き合うことです。これは「盲点の窓」のエリアに入りますが、皆さん自分で気が付いていなくても、つい癖でやっている事があります。
私も以前は人と話すときに「まあそれは〇〇」という口癖がありました。これって実は、人にマウントを取る言葉で「まあ私の方が偉いから」というニュアンスなんですよね。
こういった癖は指摘されるといやな事なので、社長になると受け入れない方が多くいます。しかし、こういった癖もなくしていくと魅力が増え、影響力のある経営者になります。
これを自己覚知といい、図の中の覚知という矢印にあたります。
こうやって開放の窓のエリアを増やして、等身大の自分でいられるようにしていきましょう。
この覚知を受け入れる力を素直力と言います。この力が大きい経営者は他人のアドバイスを受け入れることでどんどん成長していきます。
長くなりましたので、明日は素直力について書いていきます。
今日の一言
影響力を高めるために自己開示と自己覚知をする
成長するための実践行動
・経営者として影響力を持つために魅力をあげる
・魅力を上げるために等身大の自分でいられるにする
・そのために自己開示と自己覚知を積極的に行う
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