No.81 外部の方に発言してもらう 同じことを言っても外部の方の意見は素直に聞いてもらえる

経営者の仕事の一つに理念を共有する事があると思いますが、何度も何度も話をしているので働いている皆さんは理解してもらっていると思っていても実は全く理解してもらえていない事が良くあります。

以前は何で聞いてもらえない、理解してもらえないのだろうと悩んだりしていましたが、今はそういうものだと理解できていますし、自分の伝え方が悪かったと反省するようになりました。
まだまだ自分の伝える能力が足りないのは、皆さんの聞く力に私がチューニングする能力が低いという事です。

私もそうですが、誰でも自分の興味の無い事は何度聞いてもすぐに忘れてしまいますし、人間の脳は忘れるように出来ています。
自分は関係のない話だと思えばその時は熱心に聞いてくれていても、翌日には9割は忘れられてしまいます。
やはり大切なのは今聞いている話は自分の事だと感じてもらわなければ、耳に入っても理解してもらえず忘れてしまうという事です。
会社の事がいかに自分の人生にも関係があるかと思っていただけるように伝える事、また全員が同じことに共感してもらえるのではないのでその方が何に対して興味があり、何をしてもらえると喜ぶのかというのを知ることも大切だと思います。

そうして関わっていてもなかなか伝わらずイライラしてしまう時もありますが、たまに外部の方の力を借りる事も有効だったりします。
コンサルの方であったり同業の経営者であったり、また異業種の方からのアドバイスも意外に響いたりしますが、これもいつも頼ってしまうと効果がなくなるので、ここ一番と言う時の前にお願いすると良いのではないでしょうか。

経営者がまた同じ話をしていると思っている従業員の方にメッセージを発信していただき、少し皆さんの気分が変わった時に経営者がしっかりと話を伝えると、「ああ、この人の言っていた事はこの事だったんだ」と聞いてもらえます。
同じことを言っていても違う方の声なら聞こえ方が変わり、皆さんの耳に届きます。そして、その方にも社長も同じ話をしていますよとフォローいただき、最後に自分でメッセージをするのが良いと思います。
外部の方の力も借りながら、しっかりと想いを共有していきましょう。

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