【レポート】9月23・24日 和歌山ファイティングバーズ、イベントデー
今年の和歌山は雨に泣かされている。7月26日の上富田スポーツパークでのイベントも雨で中止。今回も台風が接近し、試合自体が危ぶまれていた。
「わたしやっぱり晴れ女なんですよー!」と、和歌山ファイティングバーズを支えるスタッフの吉川さんがうれしそうに言う。吉川さんの力もあってか台風は逸れ、9月23・24日田辺スポーツパーク野球場で無事イベント試合がおこなわれた。
なお、この日の模様はFM TANABE でも実況生中継された。
23日:リトル清原VS小西博之
イベント初日を盛り上げたのは、和歌山ファイティングバーズ公認応援団のリトル清原さんと、田辺市出身で“和歌山県ふるさと大使”でもある小西博之さん。
試合前に、ピッチャー小西さん対バッターリトル清原さんによる始球式がおこなわれた。
ピッチャー小西さんの剛速球(!?)がリトル清原さんの足に当たると、リトル清原さんがヒートアップ。
おもむろにマウンドの小西さんのもとに向かっていき、あわや乱闘か……。
慌てるアナウンスの吉川さん、受けて立つ小西さん、割って入る球審の竹本さん。
……と、この模様は動画でご確認ください。
5回終了後はスタンドでミニトークショー
5回裏終了後、突如スタンドに現れた小西さんとリトル清原さん。ミニトークショーがおこなわれた。
スタンドのお客さんに声を掛けながら、リトル清原さんが小西さんに勧められ龍神村への移住を考えたり、おふたりがイノシシ年であることが判明したりするなど、野球に関係ない話も挟みつつスタンドを笑顔で盛り上げる。
途中、私設応援団「紀州闘鶏会」の団長もトークに参加した。
「新型コロナウイルス感染症の影響で声出しができないなど、思ったように応援できないが、メガホンを叩いて応援するなど、できるだけ周囲の人たちにも理解されるような形でやっています。」
「選手たちには(首位を独走する)堺を必死のパッチで追いかけてほしい。あと、みなさん恥ずかしがらずに、できれば一緒に応援してほしいです。ボクが一番恥ずかしいので……」
トークショーの最後は団長のリードで、スタンドのお客さんと一緒に、先発の石原投手に向かってメガホンを叩いてエールを送った。
「がんばれがんばれ石原―!!!!」
まだみんな、優勝という光を見ている
残念ながらこの日、和歌山ファイティングバーズは1-2で兵庫ブルーサンダーズに負けてしまった。和歌山の選手たちの炎は消えてしまったのか…?そんな心配をよそに西河キャプテンは力強いメッセージを寄せた。
「堺が勝ちすぎているのではなく、(和歌山も含めて)ほかのチームが負けすぎているということ。残り試合全部勝つつもりでいます。まだ優勝という光を見ています。残り試合、全部勝って優勝したい。」
24日:リトル清原VS武蔵坊弁慶
昨日の小西さんとリトル清原さんの対決に続き、この日も始球式で思ってもみなかった対決があった。リトル清原さん対武蔵坊弁慶さん。
え、武蔵坊弁慶…!?と二度見した人もいるに違いない。実は武蔵坊弁慶も田辺市出身(らしい)。和歌山ファイティングバーズを盛り上げるために来てくれたのだ。
無事に終わると、弁慶さんは愛用のなぎなたを抱えてマウンドを去った。この日は乱闘にはならなかった。あのなぎなたで暴れられてはたまらない。みんなほっとしたことだろう。
23日と同じく、5回終了後にスタンドでトークイベントもおこなわれた。武蔵坊弁慶さんにかわって、スタッフの吉川さんが一緒に進行。グラウンド整備の時間が楽しいひと時となった。
2日間限定来場者プレゼント(先着順)は超豪華
イベント来場者には限定プレゼントが配られた。その中身は「豪華」の一言。
選手紹介チラシを挟んだ「鳥和歌丸のクリアファイル」、ネット販売されていないレア中のレアグッズ「鳥和歌丸のぬいぐるみ」、愛用者からの評価も高い「meraviの美容液」。
これは次のイベントも期待してしまいそう……!
新生和歌山ファイティングバーズ、逆転優勝を目指して
前日の負けで心配された2日目。序盤に4点取られリードされる苦しい展開も、8回裏に追い付き4-4のドローで試合終了。2位和歌山の意地を見せた試合となった。
平日の昼間にもかかわらず集まってくれる人、苦しいときに支えてくれた人、すべての人に恩返しがしたい。そんな思いを力に変えて、残り試合とにかく勝ちにこだわるだけだ。
(文:さかたえみ 写真:さかたえみ、SAZZY)