13年間曲が作れなかった独学DTMerが曲を完成させるまでの歩みを語ってみた(完結編)
前回は、自己対話を通じて、作曲の夢を思い出し、曲作りを再開するまでをお話してきました。
超長編となりましたが、このシリーズは今回で終了します。
同じように悩んでいる方はきっとヒントが得られると思いますので、ぜひ最後までお付き合いください。
曲が完成しなかった理由
以前からお話してきたように、今まで作曲に挑戦しては、何度も挫折をしてきた僕でしたが、今度こそ、曲を完成させる決意をします。
そのために僕が何をしたのかについてお話します。
まず、なぜ今まで曲を作れなかったのかを考えました。
それまでは作曲技術が足りないからだ、と思っていたのですが、よく考えれば、今まで曲の部品を作ることはできていたわけです。
単純な話、クオリティさえ問わなければ、今ある部品をつなぐだけで曲は完成できてしまう。
それなのに、なぜいつまでも自分は同じ曲を弄り続けて、結局完成まで持っていけなかったのか?と自問自答しました。
すると原因は、自分の作曲技術ではなく、曲を完成させる、という執念がなかったからではないか?と思うようになります。
そして、そこには、自分がやらなくてもいい「言い訳」がいっぱいあった、とことに気づくようになります。
言い訳とは以下のようなものがあげられます。
今まで曲が作れなかったのは、上記のことが根底にあったからでした。
しかし、挫折を経て、自己対話をきっかけに、僕の心境は以下のように変化していました。
曲を完成させるための具体的施策
そこで、やったことはクオリティアップのための勉强をやめ、今の作曲技術だけで曲を作り上げる、という作戦です。
詳しくはこちらのnoteにて説明しています↓
今の作曲技術、いまある機材やプラグインだけで、曲を完成させるようにしました。できる技術の範囲の曲を作る、と割り切りました。
そうでなければ、今までと同じように、勉强という名目で、曲を完成させることから逃げてしまうと思ったからです。
曲を完成させることだけに集中した事により、僕の曲づくりは、前に進むようになります。
判断に迷ったときは、とにかく、「曲を世に出す」、「完璧より完成」とつぶやいて、とにかく手を止めないようにしました。
具体的には以下のようなことをしました。
曲を完成し、アップロードするために必要な知識をその都度調べるようにしました。
この方法は、知識欲が強い僕にとって、重要な戦略でした。
余計な遠回りを防ぐためです。
その結果、1ヶ月で、曲を完成させることができました。
それは、僕がギターと鼻歌で作曲を始めてから13年目の出来事でした。
曲を完成させたあとのこと
こうやって完成させた時、動画をドキドキしながらアップロードしたわけですが、本当に嬉しかったことを覚えています。
上げた媒体はニコニコ動画だったと思います。
自分が作った曲をボーカロイドが歌ってくれた時、今までの苦労が報われ、承認された感覚が得られたのは忘れられません。
その後、すぐにストックしてあった他の曲に手を付け、もう2曲を完成させました。
今まで13年間、一曲も作れなかった僕からすれば、夢のような出来事でした。
その後、僕は作曲を始めるきっかけとなった友人にも、曲を聞いて貰う機会がありました。
「ちゃんとできている」と言ってくれ、そのことをきっかけに、音楽づくりについて語り合ったり、一緒に作曲をしたり、バンドを組んだりするようになりました。
曲が作れるようになったことがきっかけで、憧れていたその友人と、作曲トークや音楽談義ができるようになったたことも、嬉しい出来事の一つです。
そして、曲を作れるようになったことで、消費する側ではなく、生み出すことができた、という充実感や満足感を味わえたことで、自分に自信を持つことができたことも大きかったと思います。
僕がnoteで発信している理由
さて、今まで、僕が曲を作れるようになるまでの話をしてきましたが、いかがだったでしょうか。
僕は何度も言ってますが、作曲を始めてから、10年以上、完成させるのに時間がかかりましたが、後悔はありません。
それは、音楽を作る、というのは、僕にとって憧れであり、夢だったからです。
この経験を通じて感じるのは、作曲ができない、という悩みは「自分に自信がないから完成させられない」というのが半分を占めていることです。
そしてもう悩みの半分は「アレンジができない、アレンジの方法がわからないから完成させられない」という問題でした。
最近、DTMを始めても9割の人が挫折してしまうという話を聞きました。
僕は、過去、曲ができないことがコンプレックスで、恥ずかしくて人に作曲していることを話すことさえできませんでした。
こうやって曲を作れるようになった今も、自分は才能がないなあ、と思うことばかりです。
でも、こういう自分だからこそ、伝えられることがあると思っています。
もともと作曲ができる人には、できない人の気持は分かりません。「そんなの頭の中にあるものを出すだけでしょ?何が難しいの?」という感じです。
でも、できない自分だったからこそ、曲作りに躓く人の気持ちが分かるのではないかと思います。
僕の遠回りした経験が、きっと作曲に悩む人の力になるに違いない、というのが、僕がnoteで作曲に関する発信をしている理由です。
今後も、お役に立つ情報をアップしていきたいと思いますので、ぜひお付き合いのほどよろしくおねがいします。
長文を読んで頂きありがとうございました。
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