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【CPU・メモリ・ストレージ】初級〜中級DTMerが快適に使えるPCスペックのアンサー

DTMを初めてから数年間、パソコンのスペックが足りず
プチプチ音切れに悩み続けたダサメロンパンです。

DTM用のパソコンを選ぶにあたって最初に悩むのは、
CPUや、メモリ、SSD容量などの
スペックをどうするか、ではないでしょうか?

パソコンの3大スペック


パソコン選びは超重要です。


予算をケチってスペックが低いものを選ぶと
数年間不快な環境でDTMをする羽目になります。


一方で、PCに予算を掛けすぎても、
コスパの面でもったいないです。


それよりは、PCの予算を抑えめにしておいて、
その分のお金で機材を揃えたほうが
快適なDTMライフを送れ、満足度が高くなります。

だからこそ、PC選びは皆悩むのだと思います。

そこで、今回は、これからDTMを始める初心者から
曲を作れるようになった3年目ぐらいまで中級者を対象に、


僕の10年以上のDTM経験を元に
これから数年、不満なく作業ができる
PCのスペックのアンサーを発表します。

PCに詳しくない人でも大丈夫なように解説するので
楽しんで読んでみてください。


この記事は、以下の方向けに書いています。

・これからDTMを始めるためにPC購入を検討している初心者

・曲を作れるようになり、もっと快適な環境にするために
 PCの買い替えを検討している中級者

(1年目〜3年目ぐらい方を想定しています)

この記事は、次の方には向いていません

・プロやDTM上級者

・KONTAKT等の大容量サンプラーをフル活用している人

・オーケストラを作りたい人

(参考)サンプラーとは?

サンプラーとは、音源を録音してデジタル化し、その音を再生・加工することができる楽器の一種で、リアルな音が出せるのが特徴。


市販されている大容量のサンプルを読み込ませれば、本物の楽器のような生々しい質感を出せる。


ただし、大量のメモリを消費するため、作業時にパソコンに与える負荷は大きめ。


それでは行ってみましょう。

初心者DTMerが買って後悔しないPCスペック3つのポイント


それでは、本題の、初心者DTMerが買って後悔しないPCスペックについて答えていきます。

先に結論から言います。


初心者DTMerが気にすべきスペックは、たった3つだけです。


1.CPUはコア数が4以上のものにする

2.メモリは16GB以上にする

3.保存媒体は ハードディスクではなくSSDを選ぶ
(容量は500GB以上)


この3つを基準にPCを選んでいけば大丈夫です。

以下に解説と理由を示します。

1.CPUの選び方


CPUとは、「パソコンの頭脳」と言われるものです。
CPUの性能を表す言葉には「クロック数」「コア数」などがあります。


クロック数とは、CPUの計算の回転の速さで、
数字が高いほど計算が早いことを示しています。


コアとは、処理作業を行うCPUの中核となる部品で
一つのCPUの中に、いくつそのコアが入っているかが、
コア数です。

コア数が多いほど、同時にできる作業が多く優秀です。


DTMは、一度に多くの処理を同時並行で行う必要があるため
このコア数がいくつあるかが重要になってきます。


このコア数が4つ以上あれば大丈夫です。
(コア数が4つのものをクアッドコアと言われる)
コア数の調べ方については後述します。



最近販売されるパソコンは、このコア数は4以上
が多いので、大体は問題ないです。

ただし、安価なPCに入っているCPUは、
コア数が2のものがありますので
そういったものは避けてください。

例:CeleronというCPUは2コアなので避ける


例 10年前ぐらいのPCのcore i5 とか、corei7も避ける

これは、当時、高性能なCPUとして販売されているのですが、
10年ほど前に販売されたi5やi7のPCの中には、
2コアのものがあるからです。


中古パソコンを選ぶ際は特に注意してください。
i5とかi7とか書いてあるから大丈夫とは限りません。


CPUは、名前では判断できず、コア数がポイントです。
なので、CPUの型番をカタログ等でチェックして、
コア数を確認することが重要です。

コア数の確認方法

1.カタログや商品の販売サイト等でCPUの型番を確認する

2.CPUの型番をグーグルで検索する

3.コア数が出てくるので、チェックして4つ以上であればOK

型番の見方について

ここで、型番の見方について解説します。

CPUの型番の見方

型番とはCore i3-12100 などの英語と数字で表記されており、CPUを識別するものです。

i3はCPUのブランド名、i3はシリーズ名であり、その後の数字と組み合わせることで、CPUを識別します。
 

例えば、このCore i3-12100をグーグルで検索すると検索結果の最初に次の画面が出てきます。


このページの中ほど、CPUの仕様の欄に コア数が記載されています。この場合は4コアとなります。


2.メモリの選び方


次は、メモリ容量についてです。
メモリ容量は16GB以上のものにしてください。

メモリーとは、

パソコンで処理するデータが一時的に保管しておくための場所

主にパソコンの処理速度を高速にする役割を担っています

株式会社アイ・オー・データ機器HPより 


メモリは、上記の通り、データの一時保管場所です。

パソコンを一つのデスクと例えると、机の天板の広さに該当します。

CPUとメモリとストレージの関係

机が広い机は、パソコンを開きながら、本を広げて読んだりとか
同時並行作業ができます。


逆に机が狭いと、パソコンが鎮座しているだけで
ワークスペースが一杯になり、本を広げられない、
等の不便さがあります。


そうなると作業も非効率になってきます。


メモリが大きいということは、この机の上が広い状態です。
同時並行処理が可能なので、サクサクと作業をすすめることできます。

体験上、このメモリは、16GB以上のものがおすすめです。


市販されているPCに内蔵のメモリは8GBが多いのですが、
経験上、DTMをする上では、8GBのメモリでは足りません。


なので、追加料金になるかもしれませんが、
メモリを上乗せし16GB以上にすることを
強くおすすめします。

【注意点!】

補足として、説明すると、
最近のノートパソコンや、アップル社のmacなどは、
購入後のメモリの増設が全くできないようになっています。


なので、ここをケチって8GBのものを購入すると、
DTM作業がままならず、後悔する可能性が非常に高いです。


購入後は替えが効かないパーツは、多少高くなってでも、
最初に積んでおく必要があります。

だから、最初に、16GBのメモリを選んでください。
これなら数年は大丈夫です。


ついでに、次の質問に答えておきます。

Q:メモリは多いほどよいのか?32GBの方が良いのか。

A:メモリが足りない時は速度が遅くなるなどの
不具合が出ますが、メモリに余裕があっても快適性は変わりません。


KONTAKT等の大容量を使うサンプラーを多用するスタイルの方なら
安心料としてメモリを32GBにしておくという手はありますが、
メモリを32GBにすると、値段がかなり高くなります。


僕は、トラック数は大体多くて10〜20ぐらい、
サンプラーを多用しない作曲スタイルですが、
メモリ16GBで不足を感じたことはないです。

初級から中級ぐらいの方なら、メモリは、

16GBで問題ないと考えます。

もし、16GBでは足りない、と感じられるようなら
あなたは、上級者の仲間入りをした、ということです。

そうなってから検討すれば良いと思います。

3.保存媒体の選び方



最後が、ストレージです。

ポイントは、次の2点。

ハードディスクではなくSSDを選ぶ、ということ。

②そしてストレージ容量は500GB以上確保すること
です


ストレージとは、データの保存媒体のことで、
完成した曲データや、音素材を保管しておく場所のことです。

ストレージについては、大きく分けて、
ハードディスクドライブ(HDD)と言われるものと
ソリッドステートドライブ(SSD)に大別されます。

どちらも、PCの中にある、データを保管する言わば、
保管庫のようなものです。


HDDはSSDと比べると、安価で大容量を保管できますが、
データへのアクセス速度が遅い、という特徴があります。


SSDの方が新しい製品で、最近のノートパソコンは
SSDの物が多いです。


SSDはアクセス速度がHDDよりも圧倒的に早いため
SSDの方が快適です。

値段が高いという欠点はありますが、SSDの速さは
一度味わったらHDDに戻ることができなくなるほど快適です。


なので、これからDTMを始めるなら、
ストレージはSSD一択です。


また、ストレージ容量については、
ノートパソコンでよく売られている250GBは避け
500GB以上を確保してください。


500GB、できれば1TB(テラバイト)を選べば
当面は困ることは無いでしょう。

どうしても足りなくなったら、
外付けのHDDを追加することで対応が可能です。


容量が258GBだとDAWだけで容量がいっぱいになります。
DTM以外の通常時でも作業速度が遅くなったりするので
快適性が下がります。


DTMするなら、500GB以上のストレージ容量は必須です。

まとめ


以上、初心者DTMerが買って後悔しないPCスペックの3つのポイントについて述べてきました。

気をつけるのは、次の3つだけです。

1.CPUはコアが4つ以上のものを選ぶ

2.メモリは頑張って16GBにグレードアップする

3.ストレージはSSD一択、容量500GBは最低確保する


この3つをクリアしたものから選ぶことで
数年は不満なくDTMができますので、
ぜひ覚えておいてください。

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