「その有料音源、本当に必要?」プラグイン貧乏から脱出する方法を解説してみた(後編)
たくさん買った有料プラグインを使いこなせず、ほぼDAW付属プラグインだけで曲作りをしているダサメロンパンです。
前回は、セール情報に振り回される前に一度冷静になろうということで、DTMのプラグインの基礎知識について解説しました。
今回の記事はその続きで、無料プラグインと有料プラグインのどちらを選べぶきか、その判断基準を3つ取り上げて考えてみたいと思います。
この考え方を念頭に置けば、セールに釣られてプラグインを衝動買いする確率は格段に減らせるはずです。
それでは行ってみましょう。
1.何を得たいのかを明確にする
まず、そのプラグインを購入することで、何を得たいのかを明確にするということです。
プラグインはいわば楽器や音を加工する道具。
その道具を使って何をするのかが先にないと、買ったけど使わなかった、という悲しい結果になる可能性が高いです。
具体的には
などがあげられます。
これを先に決めておかないと、「後で必要になるかもしれないし、安いうちに買っちゃおう」と、買わなくても良いものを買う羽目になりかねません。
もちろん、買い物の楽しさを否定するつもりもありませんし、今は使わなくても、将来的に使う可能性もありますので、すべて無駄、ということではないですよ(^_^;)
でも、少なくとも、僕の経験では、後で使うかもと思って買ったプラグインを重用することは殆どありませんでした。
なので、まずは、本当に必要なものだけを選ぶため、何を得たいのか、今何が足りないのか、を明確にすることをおすすめします。
2.デメリットについても目を向ける
次は、有料プラグインと無料プラグインのデメリットについても目を向けることです。
有料プラグインのデメリットは、もちろん費用がかかることですが、その他にも、目に映らないデメリットがあります。
目に映らないデメリットを列記します。
a.商品購入がめんどくさい
商品を購入するといっても、プラグインはほぼネットからダウンロードすることが多いです。
どこから買うのか、どこで買うのか、どのバージョンを買えば良いのか、検討することが多いのが、DTMのプラグインの特徴です。
また販売サイトも英語であることが多いため、英語が苦手な場合、まずここで一苦労します。
b.認証作業が超めんどくさい
次に、認証作業とは、正当に料金を支払ったユーザーである(ライセンスを所有している)ことを、証明する作業のことです。
各メーカーは、非正規ユーザーをはじき出すために、複雑な手順を購入者に課すことが多いです。これにも結構な時間と手間を要します。
c.使いこなすのに技術が必要(なことが多い)
有料プラグインは、想定ユーザーがヘビーユーザーやプロフェッショナルであるため、非常に多機能かつ、本格的な見た目をしていることが多いので、使い方を理解し、使いこなすまでの労力が必要です。
わかりやすく言えば、職人気質、初心者お断り、ということですね。
僕は、ここで躓くことが多いです。
結果、有料プラグインを買ったのに、ほとんど使えてないという、悲しい現実を味わってきました。
d.音作りの選択肢が膨大すぎて選べない(ことが多い)
そして、ここがキモなのですが、音作りの選択肢が多すぎて選べない、という点が有料プラグインの最大の難しさです。
これはメリットじゃないの?と思うかもしれませんが、初心者にとって、選択肢の多さはメリットよりもデメリットになります。
膨大な選択肢の中から、必要なものを選ぶ、というのは、相当な脳に負荷をかけます。音選びをしているうちに、やる気が萎えてくるのはこれが理由です。
選択肢が多いことはデメリットにもなりえるということをぜひ理解しておいてください。
e.必要スペックが高い(事が多い)
cでも言いましたが、有料プラグインはメーカー側がプロ仕様を想定しておりパソコンに求める必要スペックが高い場合が多いです。
スペックが追いつかない場合、音が途切れたり(ぷちぷち音)、動作が遅くなったりして、とってもストレスを受けます。
せっかく買ったプラグインがスペック不足で使えないほど悲しいことはありません(経験談)
3.付属プラグインでなんとかならないか考える
3番目が、有料プラグインでやりたいことが付属プラグインでもできるんじゃないか?と考えてみることです。
付属プラグインには、有料プラグインにはないメリットが2つあります。それに目を向けてみましょう、
その1つは動作が軽い、ということ。
DAW付属のプラグインは、DAWの必要スペックを満たしていれば使えるように設計されているはずです。
だから、ある程度のスペックがあればしっかりと挙動します。つまり非常に動作が軽いため、スペックを気にせず、たくさん立ち上げることができます。
2つめが、操作体系がシンプルで無駄がないから、迷いにくい、ということ。
シンプルだから、初心者でも使いこなしやすいです。使いこなすことで、有料音源と変わらないクオリティにもなりえます。
特に、創作において、操作がシンプルということは強みです。
たとえ付属音源であっても、音を重ねる(レイヤー)などをしていけば、有料音源にもひけをとらない音になることもあります。
まとめ
以上、有料音源を買う時の判断基準について考えてきました。
僕はこのことを初めて聞いたとき、衝撃を受けたのですが、YOASOBIのayaseさんは、logic pro付属音源だけで曲をつくっているそうです。
有料プラグインを購入するのは、もちろん楽しいですし、ワクワクします。
でも、上記で述べたとおり目に見えないデメリットがあるのも事実。
有料音源を買うことで、考えることが増えるということですね。
それにより思考が分散し、曲作りのエネルギーを奪われる可能性があることを知っておいていただきたいと思います。
その上で必要と思うなら、買う、ということで、無駄な買い物は相当減るはずです。
特に曲が作れないうちは、DAW付属音源を基本にして曲を作ることに集中するほうが良い結果(曲を完成できる)になる可能性が高いので、その点を踏まえて、後悔のない選択をしていただければと思います。
あなたのDTMライフの参考になれば幸いです。
*********************
最後まで読んでいただき、
ありがとうございます!
少しでもあなたのお役に立てたら嬉しいです!
スキ、いいね、フォローをポチッっとしていただけたら、今後の活力になります。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?