【DTM】ギター録音のレイテンシーを減らす3つの方法【機材編】
前回までの記事で、ギター録音のレイテンシーを減らす3つの方法のうち2つを解説してきました。今回はその3回目、機材編です。
上記2ステップだけでも、ある程度レイテンシーを減らすことはできます。これで十分という方もいるでしょう。
しかし、それでも違和感がある、もっとレイテンシを詰めたい、という場合はこの機材の入れ替えを検討してみてください。
それで行ってみましょう!(この記事は5分で読めます)
レイテンシの解消には最終的に機材のグレードアップが必要
機材と一口に言っても、ざっくりPC周りとオーディオインターフェースの2つに分かれます。
1、レイテンシ改善のためにグレードアップすべきパソコンのスペックは何か
まずPCのスペックから見ていきましょう。
PCのスペックとは、一般的に次の3つを示します。そのうち、レイテンシを詰めるのに重要なのはCPUとメモリです。
CPUやメモリとは何か?という方は別記事で解説しているので、こちらを先に読んでいただくと良いと思います。
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CPUについては、新しいものになるほど、また、高価なものになるほど、コア数が増え、処理速度も上がります。
現状手持ちのCPUが古い世代だったり低スペックな場合は、ここがボトルネックになってレイテンシーが減らせないことがあります。この場合は、CPUを替えることで問題の解決に近づきます。
ちなみに、僕はDTMを始めた頃、macbook proを使っていたのですが、CPUは2コアしかなく、処理速度も遅かったのでレイテンシが大きく、レコーディングには苦労しました。
apple社のmacやwindowsのノートパソコンは、通常、購入後にCPUを入れ替えることは基本できないようになっています。この場合、本体の買い替えるしか選択肢がありません。出費は大きくなります。
よってノートタイプのパソコンを買う場合は、最初にある程度のスペックのPCを選んでおくようにしてください。
ちなみに、以前僕に相談をしてくれた人は、最終的にwindowsのデスクトップパソコンのCPUを最新のものに変えたことでレイテンシは大幅に改善したそうです。
まとめると、レイテンシを改善するには、CPUを入れ替えるか、それが不可能ならPCごと入れ替える。これがPCに関する改善方法となります。
2、レイテンシ改善のためのオーディオインターフェースの選び方
次に、オーディオインターフェースをグレードアップする方法です。
オーディオインターフェースは、接続方法やその製品のグレードによって再生音や録音の際のクオリティが変化します。
ここでは、レイテンシ改善のためのオーディオインターフェース選びのポイントを示します。
1、接続方式を速度の早いものにする
接続方式とは、パソコンとオーディオインターフェースをつなぐ方式のことで、現状は大まかにUSB2.0のタイプ、USB3.0のタイプ、サンダーボルト接続の3つに分かれます。
この中で、速度が早い順にサンダーボルト接続、USB3.0、USB2.0となります。
この中で、サンダーボルト接続やUSB3.0はUSB2.0に比べて特に転送速度が早いため、レイテンシの改善に繋がります。
ただし、音声の転送にあたっては、USB2.0でも十分な速度を有していると言われています。USB2.0だからといって必ずしもレイテンシが大きいとは限りません。
どちらかと言うと、次で紹介するグレードが高いものであるかどうかのほうが重要です。
2、グレードの高いもの(評判の良いもの)にする
一口にオーディオインターフェースと言っても、1万円程度のものから数十万円のものまで、かなり値段は幅広いのですが、レイテンシを確実に詰める上では、価格帯としては10万円以上のものを選んでおけば確実に改善が見込めるでしょう。
代表的な製品としてはRME社のBaby face proが挙げられます。
値段は高いですが、音の解像度や安定性、レイテンシーに関して、各所で評価されているので、安い機材を売ったり買ったりするよりは思い切ってこのあたりのグレードを狙ってみるのがよいです。
まとめ
以上、レイテンシ改善のためのパソコンのスペックとオーディオインターフェースの選び方について述べてきました。
前回までの記事で、設定周りを見直したり、スタンドアロン版のアンプシミュレーターを併用するなどの対策を紹介しましたが、それでもまだ足りない、という場合には、この記事で挙げたように機材のグレードアップが必要になってきます。
大事なことは、レイテンシが大きくなる原因を掴んで、適切に対処することです。
ぜひ快適な録音環境を構築していただきたいと思います。
あなたのDTMライフの参考になれば幸いです。
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