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【耳コピ初心者向け】音が聞き取れない時の5つのコツ


耳コピでベースや和音の音程が聞き取れず、長年、音感がないことがコンプレックスだったダサメロンパンです。


「耳コピに挑戦してみたけど、メロディ以外の音がほとんど聞こえず挫折した」という経験をしたことはありませんか?


そもそも、音が聞こえなければ、音程を把握することはできません。


実は、DTM初心者にとって、音を聞き取るという作業は、とてもむずかしいものです。


耳コピや楽器の経験を積むうちに徐々に耳が育ち、細やかな音を聞き取ることができるようになるのですが、そこに至るまでは少し時間がかかります。


そこで、今回は、音程が聞き取れない人が、時間をかけずに音を取れるようになるための5つのコツをご提案します。


これを実践することで、音を聞き取れるようになり、耳コピが楽にできるようになります。


それでは行ってみましょう!
(この記事は8分で読めます。)

音を聞き取るための5つのコツ


耳コピの初心者が、DAWを活用して音を聞き取れるようになるコツとしては以下の5つがあります。

1、モニターヘッドホンで聞く

2、再生スピードを落とす

3、イコライザーを使って、特定の音域の音量を上げる

4、メロディやベース等の単音楽器から音を取る

5、コード構成音を参考にする

順に解説していきます。

1、ヘッドホンで聞く


まず1つ目は、スピーカーではなく、ヘッドホンで聞くことです。


ヘッドホンは、スピーカーに比べ細やかな音を聞き取るのに向いています。
それは、耳元で音楽を再生するためです。


対してスピーカーは、若干耳から距離があることや、どこで音楽を聞いているか、というリスニング環境の影響を受けます。それにより細かな音のニュアンスや音域を把握するのが若干難しいです。


よって、耳コピにおいては「ヘッドホン>スピーカー」
ということになります。


なお、ヘッドホンについては、普段お使いのものでも構いませんが、可能であれば、モニターヘッドホンと言われているものがオススメです。

モニターヘッドホンとは?

モニターヘッドホンは、音の特性を変に加工せず、比較的、原音に忠実に出力するヘッドホンのこと。

音楽制作に主に使われ、音のバランスや細かい部分を正確に聴くことができるため、耳コピには非常にオススメ。


ここでは、オススメのモニターヘッドホンをご紹介しておきます。


YAMAHA   スタジオモニターヘッドホン HPH-MT8


公式サイトはこちら↓



僕自身、ネットの評判が良かったので購入したのですが、非常に気に入っています。


このヘッドホンは、音がフラットで、解像度が高いのが特徴で、耳コピする上では、非常に音が聞き取りやすいと感じています。

2、再生スピードを落とす


2つ目は、再生スピードを落として聞き取りすることです。


再生速度を落とすことで、音が大幅に聞き取りやすくなります。

再生速度は、原曲の70%〜80%の間ぐらいからスタートし、それでも聞き取れなければ、50%まで下げる、というようにやると良いです。


なお、LOGIC PRO Xで再生速度を落とす方法は別記事で解説しています。


3、イコライザーを使って、特定の音域の音量を上げる


イコライザーを活用して、特定の音域をブーストすることにより音を聞き取りやすくする方法です。

イコライザーのイメージ


イコライザーとは、音の高さ別に、音量を上げ下げする音ができる機能の事です。


DAWには標準で付属されている機能なので、使ったことがある人も多いのでは無いでしょうか。


このイコライザーを使うことで、低音を強調することで迫力や重厚感を増したり、高音を増やすことで明瞭さや輪郭を向上させることができるのですが、ここでは、この機能を耳コピに活用します。


例えば、ベースの音が聞き取れない時は、ベースの音の音量を上げる、といった具合です。

(参考) ベースの音域の周波数帯域は?

ベースの重要な音域は通常20 Hzから200 Hzの範囲になります。

大体100HZ付近を中心に、音量を上げるようにすることで、ベースの音を聞き取りやすくすることができます。


上記のように、イコライザーを活用して目的の音をブーストすることで、音を聞き取りやすくすることができます。

EQを活用したベースのブーストの例

4、メロディやベース等の単音楽器から音を取る


4つ目は、メロディやベース等の単音で音をならず楽器を先に音を取ることです。

その理由は2つあります。


1つは、そのままの理由ですが、コード楽器と比べると音がひとつなので聞き取りがしやすいためです。


まずはメロディが一番聞き取りやすく、ベースも耳が慣れてくれば、結構簡単に音が取れるようになります。


もう一つの理由は、ベース音とメロディ音を把握することで、ピアノやギター等のコードを鳴らず楽器(以後コード楽器)の音取りがしやすくなるからです。


コード楽器は、複数の音を同時に鳴らすため、音の構成音が多く、難易度が高いので、先にメロディとベースを抑えておくことで、コード楽器のコピーがやりやすくなります。


なお、このことについては、次の5つ目のコツにも関連します。

5、コード構成音を参考にする


5つ目は、コードの構成音を参考にすることです。


和音は音の積み重ねであり、3音から4音で構成されています。


それらの和音を構成する音の音階をここではコード構成音とします。


例えば、コードがCメジャーなら構成音は「ド、ミ、ソ」です。

Cメジャーコードの構成音はド、ミ、ソ


つまり、コードがCメジャーの時に演奏されている各楽器も「ド、ミ、ソ」のどれかを演奏している可能性が高いということです。


こうやって選択肢を絞っていくことができます。

例えば、コード進行がF→G→Cの構成音はこうなります。

Fメジャー:構成音は(ファ、ラ、ド)

Gメジャー:構成音は(ソ、シ、レ)

Cメジャー:構成音は(ド、ミ、ソ)


このように、コードを把握することで、耳コピの時の音取りの選択肢を減らすことができるため、コードの理解は耳コピをする上では必須になってきます。

これを機会に、コードについて学んでみるのも良いと思います。


まとめ


以上、耳コピ初心者向けに音が聞き取れない時の5つのコツを解説してきました。


音を聞いて音程を取るのは、初心者にとって難しいものですが、これらの工夫を取り入れることで、ぐっとやりやすくなってきます。


耳コピは、やった分だけ耳が育ち、音感がついてきて、曲を作るための基礎力がぐっと上がる、など実践的に非常に有効なテクニックです。


いろんな便利な道具を活用していくことが、ポイントです。

ぜひ参考にしてみてください!

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