13年間曲が作れなかった独学DTMerが曲を完成させるまでの歩みを語ってみた(Vol.5)
前回はDTMに出会い、作曲に再挑戦したことについてお話ししました。
その数年後、僕は曲を作ることができるようになるわけですが、今振り返ると、そこには2つの壁がありました。
1つが技術面の壁、2つ目が心理面の壁です。
一般的に作曲が難しいと言われるのは、この技術面の壁を指すことが多いです。
今回はその1つ目の壁である技術面の課題をどうクリアしたのかについてお話していきます。
技術面の課題について
ここで技術面の課題とは以下を指します。
技術面の課題というのは、上記に上げたような各構成要素を自分の環境下でどうやって作り、再現するか、ということ。
僕がそこを乗り越えたきっかけは、iphone版のガレージバンドをインストールしたこと、そしてapple社の純正DAWソフトであるLogic Pro Xを導入したことです。
その2点についてお話しします。
きっかけ1 iphone版ガレージバンドの導入
先程述べたように、きっかけの1つはiphoneにガレージバンドというアプリをインストールしたことです。
このガレージバンドは、当時の僕にとって作曲が身近になったまさに神アイテムでした。
その理由は二つあります。
まずスマホ1つあれば、ピアノ画面を使ってどこでも思いついたメロディの打ち込みができるという点。
そして、ギターやピアノ等のバック演奏が、指一本で感覚的にできるという点です
それがパソコン等のハードウェア無しで、お手軽にできるわけですから、まさに僕にとっては救世主的ツールでした。
思いついたフレーズをピアノで打ち込み、指一本でギターやピアノの伴奏を打ち込む、という流れは、直感的で非常に分かりやすかったんですね。
僕はこのガレージバンドの導入により、初めてAメロ、Bメロ、サビといった曲の展開を作ることができるようになりました。
しかもこれは遊び感覚で取り組めたことも大きかったと思います。
その結果、メロディづくりと伴奏作りという技術面の大部分をクリアすることができるようになりました。
きっかけ2 Logic Pro Xの導入
そして、きっかけの2つ目が、Logic Pro Xを導入したことです。
ガレージバンドの優れている点の3つ目でもあのですが、スマホとmac版のガレージバンド同士の連携機能は、非常に強力です。
スマホ版のガレージバンドは画面が小さく、そして機能面が制限されているので、細かいところの調整が難しいです。
その点をクリアするのが、ガレージバンドのデータを、macで読み込むことができる機能。
スマホ版ガレージバンドで作った曲は、mac版ガレージバンドにそのまま出力することができます。これにより、スマホの画面を飛び出して、大きな画面での編集が可能になります。
そして、Logic Pro Xはmac版のガレージバンドの機能強化版。
内蔵されている音源の数、音素材の数、編集機能、そしてミックスのしやすさなど、Logic Pro Xは有料ソフトにふさわしい高機能がてんこ盛りされています。
しかも、他のメーカーのDAWソフトと比べてかなりの低価格で入手が可能です。
この連携機能により、スマホで曲のアイディアを形にし、macのLogic Pro Xで曲を作り込む、というワークフローが出来上がりました。
この流れを何度も繰り返したおかげで、技術面の課題については、ほぼクリアできる状態になったのでした。
それでも曲ができなかった・・・
上記の2つのツールによって、作曲技術が大幅に前進します。
結果、僕のパソコンには、以前よりもクオリティの上がった曲のアイディアが何十曲と溜っていくようになります。
しかし、ここまで来たのに、僕はそこからさらに数年間、曲を完成させることができませんでした。
その理由はある沼にハマったからです。
それは、恐ろしい底なし沼なのですが、さらに余計な遠回りをしたので、より深刻でした。
それについては、長くなりますので、次回お話します。
PS:長くなってきましたが、後少しで完結しますので、ぜひお付き合いください。
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