耳コピに躓いた時の対処法〜独学DTMerの場合〜
耳コピに挑戦してみたけど、鳴っている音が何の楽器か分からなかったり、音程や聞きとれなくて、詰むことってありませんか?
前回、前々回のnoteでは、楽曲制作の上達法である耳コピの手順について、ステップに分けて解説してきました。
今回は、その3ステップ目ということで、僕が実際に耳コピに躓いた時の対処法をご紹介していきます。
この記事を読めば、耳コピに躓いた時に、諦めずに完成までたどり着くことができるようになるはずです。
それでは行ってみましょう!
耳コピに躓いた時の対処法3つ!
まず最初に、僕が使っている3つの対処法を紹介します。
順番に解説していきます。
1.コード譜サイトを参考にする
1つ目の対処法は、コード譜サイトを参考にする方法です。
どういう時に活用するのか、というと、耳コピをしていて音程が分からなくて困った時です。
コード譜が掲載されているサイトのおすすめ
おすすめ1:ChordWiki
おすすめ2:Uフレット
コード、つまり和音は、複数の音が合わさった響きです。大抵の場合、3つもしくは4つの音が積み上がってできています。
音程が聞き取れない箇所のコードを把握することで、そこで使われる音程を3つか4つに絞りこむことができる、というわけですね。
手順としては、音程が聞き取れない曲の該当箇所に表示されている英語の記号を調べます。
例えば、E7と書いてあったとします。すると、E7の構成音のどれかとなる可能性が高いです。
もしベースの音程を確定したいので、であれば、E7であればEの音、つまりミの可能性が高いです。
コードの場合は、コードを構成する和音のどれかとなる可能性が高いです。
構成音が分からない時は次のサイトが参考になります。
ピアノコードclipでは、サイト上でコードを指定すると、そのコードを構成する音程が表示されます。
E7というコードの構成音を知りたい場合を例にします。
サイトの左側でE7を選ぶと、右側に構成音が表示されます。
この場合は、「ミ、ソ#、シ、レ」が構成音となっています。
以上から、音程が聞き取れない箇所の音程は、ミ、ソ#、シ、レのどれかとなる可能性が高いことになります。
そこまで絞り込めたら、あとは実際にキーボードで音を鳴らして、合うかどうかを確かめると良いでしょう。
また、コード楽器の場合、同時にコード構成音を同時に鳴らしている場合もありますので、その時は、そのままミ、ソ#、シ、レを打ち込めば音程が合う、ということになります。
2.youtube等の動画投稿サイトを参考にする
2つ目の対処法は、youtube等にアップされている演奏動画や、弾いてみた動画などを参考にする方法です。
本人の演奏動画があれば一番理想的です。また有名な曲であれば、誰かが演奏していることが多いです。
そういった演奏動画を見て、どうやって弾いているかを把握したり、コピーした譜面等を参考にして、自分の環境でその演奏を打ち込みます。
これって耳コピって言っていいの?と思うかもしれませんね。
耳コピの目的が音感を鍛えるためだけなら、そうかも知れませんが、DTMの上達を目的とするのであれば、このように耳以外からも情報を仕入れ、なんとか謎を解決して先に進む、という試行錯誤が曲作りの経験値になっていきます。
情報収集も、DTMの一部と僕は思っています。
耳コピだけに拘って途中で止まるよりもよっぽど良いのではないでしょうか。
この方法のメリットは、音だけから耳コピするよりも、格段に情報量が多いいため、音程やリズムをつかみやすいという点です。
デメリットは、特に弾いてみた演奏や耳コピ演奏は、コピーしている人の技術力や解釈の余地があるため、必ずしも正確ではないということです。
ですので、動画を参考にしつつも、最後は耳で、違和感がないところまで再現することがポイントです。
3.midデータ販売サイトを活用する
3つ目が、これはほぼ裏技というか、攻略本を見ながらゲームするみたいなものなのですが、midデータ販売サイトを活用するという方法です。
代表的なのが、YAMAHAのミュージックデータショップというサイトです。
上記サイトのトップページの検索窓に、自分がコピーしたい曲のタイトルを入力すると、そのMIDIデータの販売サイトにジャンプします。
このMIDIデータを購入し、自分のDAWソフト上で開くと、楽曲の演奏データを見ることができます。
最近のDAWであれば、自動的に対応する楽器が割り当てられていると思います。
DAW上の演奏データを閲覧して、音程やリズムが聞き取れない箇所の演奏を紐解くわけです。
正直、攻略本を見ながらゲームをするようなものです。
利点としては、データがかなり正確であることと、DAW上で曲を再生することができることですね。
注意点としては、答えが書いてあるからと言って、全部回答を見てしまうと練習にならないことですね。
ですので、僕は、MIDIデータを活用するのは、どうしても聞き取れない場合のみに限っています。
使い方としては、まずは自分で耳コピをやってみる。
そして、答え合わせとしてMIDIデータを見る、という方法を取っています。
この方法の弱点は、そもそもMIDIファイルが売っていない曲には使えないということです(当たり前ですが・・・)
その時は、上記の1、2を手がかりに、がんばります。
まとめ
以上、耳コピに躓いた時の対処法3つを紹介してきました。
耳コピで曲が再現できれば理想ですが、よほどの上級者でなければ、耳だけでコピーするのはかなりハードな作業です。
ですので、上記のような情報を積極的に活用することで、前に進む、ということを、自分に認めてあげるのが大事です。
まずは、色んな情報を活用して、曲を丸々再現することに慣れていきましょう。
あなたのDTMライフの参考になれば幸いです。
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