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【Logic Pro X便利機能】varispeedを使って曲の再生速度を変更する方法
完全独学DTMerのダサメロンパンです。
LOGIC PRO Xを使っていて、楽曲、楽器の耳コピをするためにプロジェクト全体のテンポを変更したいときってありませんか?
プロジェクトのBPMを変えるだけでいいんじゃないの?と思うかもしれませんが、プロジェクト全体のBPMを変えてもオーディオファイルの再生速度は変わりません。
オーディオファイルのテンポを変えるには、FLEX機能を使いますが、「そのひと手間が面倒だな」とずっと思っていました。
最近LOGIC PRO XにはFLEX機能を使わなくても、一発でオーディオを含めてテンポの変更ができる方法があることを知ったので、今回はそれを紹介したいと思います。(この記事は4分で読めます。)
LOGIC PRO Xのvarispeed機能
それは、varispeedという機能を使う方法です。
最初に、varispeed機能について解説します。
varispeedについて、appale公式サイトには次のようにあります。
Varispeedは、テープマシンでの従来のVarispeed機能と同じ方法でプロジェクト全体の速度を調整する機能です。
このオプションは、テンポを上下した場合のプロジェクトのサウンドを確認したり、速度を落として演奏を練習または録音したりする場合に最も役立ちます。
Mac用Logic Proでは、- 50 %-+100 %(元のテンポの50 %-200 %に相当)の範囲でプロジェクトの速度を上下できます。
簡単に言うと、プロジェクト全体の速度をパーセンテージ単位で早くしたり遅くしたりできる機能、ということです。
耳コピで音を聞き取ったり、楽器の練習をするため、楽曲の再生速度を変更したい時などに使えます。
varispeedのメリット
varispeed機能を使うメリットは、次の3つです。
1、オーディオファイルへのフレックス処理が不要
2、操作が簡単でわかりやすい
3、元の速度にすぐ戻れる
メリット1は、冒頭にも書いた通りフレックス処理が不要という点です。
フレックス処理とは、LOGIC PRO Xの機能の一つで、オーディオファイルの音程を変更したり、再生速度を変えたりできる機能のことです。
この機能を使うことで、オーディオファイルの再生速度をプロジェクト全体の再生速度に追随させることができるものですが、このフレックス処理をするためには、事前にいくつもの手順が必要なので、ちょっとだけ手間です。
varispeedは、このフレックス処理が不要なので、より気軽に使えます。
メリット2は、操作が簡単でわかりやすいことです。
再生速度を元の曲に対して何%増減するかを指定するだけなので、簡単です。
メリット3つ目は、元の速度にすぐ戻れることです。
普通は、曲の再生速度を変えると、元の曲の再生速度のBPMがいくつだったのかを忘れてしまうと、元に戻せなくなりますよね。
varispeedの場合、パーセンテージを0に戻すなので、数字を覚えておく必要がなくなります。
varispeedを使う方法
手順は以下の2ステップです。
ステップ1、前処理を行う
ステップ2、再生速度を変更する
1、前処理
1.1 最初に、varispeedを使うために、コントロールバーの設定を行います。
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上記は、デフォルトのコントロールバーの画面表示です。
画像中央の黒色背景部の中央に、BPMが125と表示されています。
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その右側の赤丸で囲ったところの部分をクリックし、カスタムモードを選択します。
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すると、黒色背景部が横に広く(カスタムモードに)なります。次に、上記画像の「このへん」と書いた赤丸部分を右クリックします。
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すると3つ選択肢が出るので「コントロールバーとディスプレイをカスタマイズ」をクリックします。
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画面いっぱいに上記の設定画面が出てくるので、中央上部付近の「varispeed」の左側の欄をクリックします。
これで、varispeedが使えるようになります。
2.2速度設定
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1の手順を終えると、画面中央に再生速度設定画面が表示されます。
画像の中央に赤で囲った部分です。
こちらの表示は「速度のみ」のままで大丈夫です。
その下の±0と書いてあるあたりの数字を変更することで再生速度を変更できます。
やることは、たったコレだけです。
まとめ
以上、varispeedを使ってLOGIC PRO Xで曲の再生速度を変更する方法を解説してきました。
この方法は気軽にBPMを変更できるので、ぜひ、耳コピをするときに活用してみてください。
それでは!
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