「カントと地理学」と北海道~!
実は私は、韓国のサイトにもブログがあって、このnoteに書いた内容を一部翻訳して載せています。
最近はなかなか更新できていませんが、以前アップした内容にも韓国の方からコメントを頂くことがあるんですね。
今日は先日、北海道エッセイに頂いたコメントを、そのまま翻訳して貼り付けます。
ちなみにその方は、「カントと地理学」で検索してこの記事に至り、北海道エッセイを読まれたようです。
nuricoさま。「カントと地理学」を検索したら、このブログに出会えました。現在ソウルに住んでいて、美しい北海道へほぼ毎年行っている者です。主に、大雪山に行くためですけどね。日本の幕末や明治時代の維新志士や学者たちの話に触れると、真の愛国者の姿をたくさん見ることができます。そういう日本が、とても羨ましいです。
北海道開拓史において、その時代のエリートたちがここを開拓するために多くの汗を流したことを、今日このブログを通して初めて知りました。
北海道大学の農学部は名門中の名門校だと、韓国でも多くの留学生がいたことを知っています。
しかし北海道を考えると、一方ではアイヌの人々の悲惨な歴史と、朝鮮人強制徴用労働者の苦労の歴史が浮かんできて、胸が痛いところでもあります。
北海道を初めて北加伊道と名前を付けた松浦武四郎のように、アイヌを愛していた先駆者たちもいましたね。nuricoさんも、そんな方なのでしょう?
まず「カントと地理学」という本を知っていて、北海道のほぼ真ん中にある「大雪山」へ毎年のように訪れている、ソウル在住の韓国の方のようです。
幕末や明治維新の志士たちの多くの愛国者たちを通して、日本がうらやましいと思い、北海道の名付け親である「松浦武四郎」も、知っているという方なんですよ。
本当に驚きました。
そして、とても、ありがたかったです。
そのお返事に、こうコメントしました。
〇〇様
拙い文章を読んで下さって、ありがとうございます。「カントと地理学」の本をご存じですか?!とても嬉しいです!この本は私の人生を変えた、とてもありがたい一冊なんですよ。
北海道を考えた時、大自然の美しさに感動すると共に、その背後にある多くの人たちの苦労を想うと、心が締め付けられるようです。特にアイヌの方々と朝鮮強制労働者の方々の苦労は、言葉に表現できませんね。私の知人の叔父さんも、北海道の炭鉱で亡くなっています。
松浦武四郎もご存じなのですね。私は松浦武四郎や間宮林蔵が大好きです。
現在、情報化社会の中でAIが人間の生活の中に浸透していく時に、私たち一人一人の人間の尊厳を、国を越えて守っていきたいものですよね。
こうしてこの場で、このような会話ができることが幸せです。この貴重な瞬間を、ありがとうございます!素敵な週末を、お過ごしください・・・
するとまた、その翌日、こんなコメントを頂きました。
nuricoさま。間宮林蔵が誰かと思って調べたところ、伊能忠敬に測量術を学んだ人だったんですね。実は最近<日本山岳会>に関する論文を書いていたところだったので、日本の昔の人々をたくさん接するんですよ。しかし、日本語がほとんど分からないので非常に苦労しています。100年前の志賀重昂の「日本風景論」、高頭仁兵衛の「日本山岳志」などを苦労しながら読んでいるのですが、とてももどかしいです。いつになったらnuricoさんが韓国語ができるように、私も日本語ができるようになれるでしょうか(笑)
今度は「伊能忠敬」のお名前を聞けたことが、嬉しかったですね。そして、<日本山岳会>関係の論文を書いているというと、そういう研究をされてるんでしょうね。
しかし高頭仁兵衛の「日本山岳志」は知らなかったので、思わず検索してしまいました(笑)
そしてそのお返事に、こうコメントしました。
○○様
実は私が尊敬する人は伊能忠敬と、韓国の大東輿地図をつくったキム・ジョンホなんですよ。あの時代に全国を歩いて、国のため人々のために正確な地図を作ったことは、素晴らしいと思います。それも高齢でありながらです。
志賀重昂の「日本風景論」も、読んだことがあります。日本人が読んでも難しい本ですよ。後半は特に、その時代の文学的表現も多いですよね。それを読んでいらっしゃるとは、素晴らしいですね!
私もまだハングルが、難しいです。おそらく、一生勉強しないといけないですよね。私が日本語を、お手伝いして差し上げたいところですが。温かいコメントを、どうもありがとうございました!
世界中が繋がっている、このネットのほんの1ページで、国家を超えて交わすことができる言葉たち・・・
直接会うことができなくても、心と心が出会えるこの温かい一瞬が、本当に奇跡のようです。
日々、小さなことでも、この国の方々と触れ合うことができて、とても嬉しいです。
何よりも、皆さんから頂く温かい応援に、心から感謝しております!!