マンガ「王道の狗」&「親なるもの断崖」
安彦良和著&曽根登美子著
ちょうど、2年前の今頃だろう。
サンフランシスコから戻って来た時、たまたま出会った一冊の本の中の、この地図から始まった!
地図は普通、北が上で南が下だと無意識的な固定概念となっていた私にとって、この地図はショックだった!
その時これを見ながら、初めて行った北海道がサンフランシスコの空気と似ていたのは、より大陸に近いからではないかとも思った。
同時に、イギリスから新天地を求めてアメリカ大陸へ行き、ゴールドラッシュで西部開拓が急進展したカリフォルニア地域と....
明治維新により、北の守りなどを含めて全国から集まった開拓団が、北海道の厳しい原生林を切り拓いていったという.....
これら共通の単語である「開拓」の2文字が、この地域にすっぽりと重なった。(インデアンとアイヌも、同様に重なる。)
そして出会ったマンガ「王道の狗」と「親なるもの断崖」も、共に始まりは北海道開拓であって、そこには体を張った開拓の姿の男性版と女性版があった!!
中でも「王道の狗」には、朝鮮半島の坂本龍馬といわれる、開化派で日本に亡命した「金玉均(キム・オッキュン)」や中国の「孫文」も登場する政治的なマンガだが、当時の日本・朝鮮半島・中国の状況が大変分かりやすく、北海道ヌリ路のエッセイを書くには充分過ぎる素材だった。
「日本が、西洋の覇道になるのか?それとも、東洋の王道になるのか?」
その後、この漫画は何度も読むことになる。
そしてもう一冊の「親なるもの断崖」は、本当に読むのが辛かった。こんな時代を女性たちは生きぬいてきたのかと思うと、胸が締め付けられた。
それは、まだ初潮もない少女たちが室蘭の遊郭に売られ、体を張って「開拓」を裏で支え、たくましく生きていく姿を現していたからだ。
「今」という瞬間は、歴史上そんな多くの先人たちの苦労の結果の土台にある。
そして「私」という存在も、歴史上そんな多くの先人たちの「生きる」という意志によって、受け繋がれてきた「命の結果」でもある。
だから、だから、『今』を大切にしよう!
そして「私」という存在も、実は簡単に卑下できるような存在じゃないことを知り、先人たちの意志でもある『私』を、どうか大切にしてあげよう!
100年後の日本の未来を想って・・・
すべてを乗り越えてきた、先人たちのためにも・・
参考:
https://note.mu/kando_nuriko/n/n4eb1da17c18d?magazine_key=m87e2df91e8b1
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新教育観光 ヌリ路 北海道
拙い文章を読んで頂いて、ありがとうございました。 できればいつか、各国・各地域の地理を中心とした歴史をわかりやすく「絵本」に表現したい!と思ってます。皆さんのご支援は、絵本のステキな1ページとなるでしょう。ありがとうございます♡