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つかず離れずの距離

新刊6冊目が4月20日前後に発売となる。



何度なく校正を繰り返すため、最近はブログもご無沙汰になっている…(-_-;)



さらに、7冊目になるかもしれない次のテーマについても、サンプル原稿を早くあげなくてはいけないから、頭の中でゴチャゴチャと言葉が溢れている。



私が私であるために、書く仕事は手放せない。



しかし、寮母の仕事も中途半端にはできないから‥さて、この先どう環境を整えるべきか、思索にふけっていた。




そんな折、寮生のお母さんからお菓子をいただいた。






この時期の寮は、契約終了となって退寮する人が大勢いる。



ご挨拶に来てくださったのだ。



「何もしておりませんのに‥」と恐縮していると、



「いてくださるだけで安心でした」



と言う。




ん???




この「いるだけで安心」というセリフ、以前どこかで聞いた。




そうかっ、カウンセリング中に‥クライエントから聞いたのか!




カウンセリングの終結が近づいた時、



「困ってもいざという時には、私には先生がいますから。そう思うとひとりでやっていけそうです」



と告げてくれたのだった。




カウンセラーの役割は、クライエントの行動変容を促し、自立をサポートすることにある。



それでも、ひとりで生きていくことは…時に心細い。



そうかといって、常に私がそばにいなければならないのなら「依存」させることになる。





「自立」した人には、私の存在そのものがお守りのような効果を生む。





このつかず離れずの距離感がいい。





それは、寮生に対しても同じことだ。



必要以上におせっかいをする寮母は、うるさくて仕方ないだろう(笑)



遠くから見守りながら、必要な時に手を差しのべる…そんな存在でありたい。



毎食の調理をするだけなら、私でなくてもかまわない。



彼らの心の支えになるような関係を築くことが、寮母の私が私であるために必要なこと。






少しだけ、自分の存在意義が見えたような気がした。







2025年2月15日
娘のくれたバレンタインチョコを食べながら。


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神田裕子(心理/産業カウンセラー)
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