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必ずバッドエンドを迎える夢の中のお姉さんの夢[2]

前回のお話↓↓↓

【必ずバッドエンドを迎える夢の中のお姉さんの夢[2]🔫】


途中までは、前回と同じです。

ピンポーンと玄関のチャイムが鳴った。

『あら、誰かが来たみたい。
見て来るから、ちょっと待っててね』

立ち上がって玄関へと向かおうとしているお姉さん。
この時点で、俺は、既に【同じルート】を辿っている。
前にも何度かお姉さんの結末を知っているので、今度こそは【回避ルート】【救う方法】を考えて挑むことにした。
要は、お姉さんを「死なせない」ようにすればいい。
その為には、なんとしてでも、¨部屋から出さない¨ようにしなければならない!!

チャイムの音を聞いて、立ち上がろうとするお姉さんの手を咄嗟に掴んでは
「寂しいから行かないでよ」
強く手を握って、引き止めた。
『すぐ戻って来るから、待ってて』
ダメ!!
俺は、お姉さんの手を離さなかった。
従わなかった。
ぐずり、駄々をこねる俺を見て、お姉さんは、困った顔を浮かべるものの

『出ないと誰が来たのかわからないでしょ?』
『見に行くだけだから、良い子にしててね』

するりとお姉さんは、俺をあやして丸め込めると、部屋を出て行ってしまった。

「ダメだ…」
「行っちゃ、ダメだって!!」

早く追いかけなくちゃ、お姉さんが死んでしまうというのに、腰が抜けたように、立ち上がれない。
なんとか這うように部屋から出て、立ち上がり、玄関に向かっていた最中…

──ズダァァーン!!!

あの恐ろしい銃口の音が響いた。
俺は、駆けるのを止めて、とぼとぼと歩いた。
前には、一面のが、散らばっていた。
床も壁も天井も玄関扉も真っ赤で染まっている。
そして、玄関のすぐそこには、人が倒れていた。
「お姉さん……!!」
お姉さんの元へと向かって、抱えるものの、お姉さんは、息をしていなかった。
頭を銃で、撃ち抜かれていた。
散らばる真っ赤は、お姉さんのである。
ブルブルと震え、恐怖に襲われる。

「嘘だ!!こんなの嘘だ!!」
「ああッッ!!だから言ったのに…!!」
「どうして、お姉さんが…死ぬの!?」
「嫌だよ!!こんな¨夢¨ッッ!!」

叫んだところで───ブツン!と意識は途切れた。



これが[エピソード2]というか[バッドエンド2]の内容です。
今回は、しっかりとコレが【夢】であるということを、自覚しています。
そして、お姉さんをなんとかして、救わないとと我が儘戦法に打ってでましたが、回避できず!!(涙)💧

リベンジしても『必ず悲しい結末』を迎えてしまうのです。
まだまだこのお話は、延長戦に入ります。
では、[ルート3]と行きましょうかねぃ♪

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