見出し画像

金色の蛇に食べられた夢の話

どうも。
また、昔の夢見の代表作?のひとつを書き記したいと思います。
前回の「○○な夢のお話」に引き続き、この夢もかなり覚えている方の夢です。
では、書いていきましょうかねぃ♪


▼▼▼

【金色の蛇に食べられた夢の話🐍】



暗闇の中に、俺は立っている。
いや、暗闇というより、深夜の外に近いだろう。
だが、完全に真っ暗というわけではない。
手元も足元も見える。
明るく、ネオンカラーも所々と見えている。
そして、ひとりっきりというわけでもない。
数人がまばらに彷徨いているから。
まるで飲み屋街にでもいるような雰囲気があった。
でも、静寂だった。
音がないのは、確か。
『はて?』
『自分は、こんな場所で一体、何をやっているのだろうか?』
そんな疑問が浮かんだものの、何処かソワソワとして、何かを待ち遠しそうに佇んでいる。
知らない場所。
だけど、確実に何かが通るのを知っているのか、その場所から動こうとはしない。
お祭りの神輿や山車、パレードの車でも待つかのようにドキドキしては
「今か今か?」
「まだかな?」
「いつ、来るかな??」
楽しみにしているように様子を窺っている。
何が来るのか?
そんなの、全く知らない。
でも、来るから待っています!って感じ。
自分のことなのに、何がやって来るのか知らないのである。
他人から見たら『なんでやねん!』と突っ込まれてもおかしくはないだろう。
そうこうしていると、見つめていた先から、うごうごズッズッズッと何か引きずるような這うような音が聞こえてきた。
暗闇の奥がキラッと輝き、黄金の列が徐々にやって来る。
豪華絢爛、ギラギラとした眩い金色が次々と自分の前を通過してゆく。
人であって人じゃないようなモノ、動物だったり、道具だったり、なんだかわからないモノがキラキラしながら移動していた。
百鬼夜行……が、きらびやかに行進しているそんなイメージだ。
最後尾には、大きな龍…?!
いや、あれは『(大)蛇だ!!』と思って圧倒されていると、ヌゥゥと目の前にその蛇が自分を見ていた。
「凄い、綺麗、おっきい…」
もはや、語彙力ない圧巻に驚いていると、蛇が大口をグワッと開けた。
そのまま開いた口を下げてくる。
自分に向かって下りて来ていることもわかっていたし、このままでは、食べられてしまうとわかっていた。
それなのに俺は、慌てることもなく、逃げることもなく、立っていた。
「わぁ!口の中もキラキラ!!」
「金ピカだ✨✨」
陽気にハイテンションになって見つめていた。

──当然、パクリ!!と食べられてしまった。

だが、痛みもなければ、嫌な気持ちひとつしない。
寧ろ、温かくて、ほっこりとした気分♪

「ああ、食べられちゃった」

動転することもなく『これからどうしよう』『どうなっちゃうのかな?』などと思っていると、今度は、コロコロと回転して、ポコン!と何処かから出た。
蛇がタマゴを産み落とし、そのタマゴの中に自分はいるのだろうなと外側が見えないにもかかわらず感じた。
そうして、タマゴの中央にギザギザの切れ目が入り、絵に描いたような割れ方をして、金のタマゴが開く。
イメージ的にいえば、ガチャポンのカプセルのように転がり、開かれた。
俺は今、金のタマゴから生まれたのだ。
タマゴの外は、先程までいた場所となんの変わりもない。

「うおぉ…!金色のタマゴから生まれてしまった…!!」

呆然として、この体験は、一体何なのかと答えを求めるように辺りを見回すと、自分を食べて、産み落とした蛇と目が合った。
ちょうど俺は蛇の尾っぽの所にいて、蛇がわざわざ首を後ろ向きにして、確認でもするように見つめていた。
しかし、驚いている俺の顔を見て、蛇が、
ニィと嗤う。
まるで、してやったり感。
悪戯(ドッキリ)大成功!!と言わんばかりの笑い方だった。
『どうだ? 驚いたか? 面白かったか?』とでも言いたげそうにも見えた。
そんな蛇の思惑とは裏腹に、俺は、理解が追い付いていないのか、どうリアクションを取って良いのかわからなかった。
だが、金色の蛇と出会い、その蛇に食べられて、金のタマゴから生まれたという貴重な経験、この先にもないであろう体験に感謝しなくてはと思い立った。
もう、¨黄金の蛇¨ってだけで、神秘性を感じた。

『もしかすると¨神様¨かもしれない…!!』

俺はそう思った。
だから───

「どうも…」

軽く会釈をしては、お礼を言った。
すると、向こうも『うむ、ではな』と頷くような仕草を取っては、また、うごうご、ズッズッズッと突き進んで行った。
俺はその金色の蛇や黄金の列が小さく、見えなくなるまで見送った。
アレらは、なんだったのかと思っている間にむにゃむにゃと目覚めたのである。



これが『金色の蛇に食べられた夢』というべきか『金のタマゴから生まれた夢』という話。
今、思えば、神様かもしれないあの金色の蛇に対して「どうも」は、失礼だったのではないのか。
しっかりと「ありがとうございました」的なことを言えよ!!と思っています。
ちなみに蛇とか爬虫類は、好きな方。
名前にも蛇が入っているぐらいですからねぃ。
タイトル『ゴールドスネーク』でも良かったでしょーか??(笑)

#夢の話 #夢創話 #夢日記 #創作 #小説 #金色 #蛇
#金のタマゴ

いいなと思ったら応援しよう!