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必ずバッドエンドを迎える夢の中のお姉さんの夢[3]

前回のお話[2]↓↓↓


【必ずバッドエンドを迎える夢の中のお姉さんの夢[3]🔫】


途中までは、前回と同じです。

▼▼▼

ピンポーンと玄関のチャイムが鳴った。

『あら、誰かが来たみたい。
見て来るから、ちょっと待っててね』

立ち上がって玄関へと向かおうとしているお姉さん。
この時点で、俺は、既に【同じルート】
¨何度も¨辿っている。
お姉さんの結末を知っているので、今度こそ【回避】【救う】目標として、挑む。
お姉さんを「絶対に、死なせない」ようにすればいい。
その為には、なんとしてでも、¨部屋に留ませる¨必要がある。

チャイムの音を聞いて、立ち上がろうとするお姉さんの手を強く掴んでは

「行かないで!!」
『すぐ戻って来るから、待ってて』
死んじゃうから!!ダメ!!

俺は、お姉さんの手を離さなかった。
可笑しなことを言う俺を見て、お姉さんは、困った顔を浮かべた。

『出て見ないとわからないよ?』
『見に行くだけだから、大人しくしててね』

だが、俺は、嫌だと首を左右に振った。
どうしても部屋から出さないと決めている。
此方が万全策を投じて挑み、部屋から出すまいと頑張っていたが

『なら一緒に行こうか』
『それなら、寂しくないね?』

ヒョイと抱き上げられて、そのまま玄関へとお姉さんが向かう。
なんてことだ……。
自分が、子供だということを完璧に忘れていた。
失念したと思っている間に、玄関に辿り着く。
扉のスライドガラスから見えるている黒い物体。
お姉さんは、俺を近くに降ろすとガチャッと扉を開けた。
一体、誰が来て、誰がお姉さんを殺しに来たのか、どんな奴か見てやろう。
そう企んでいたが、急にお姉さんが驚いた顔をして、俺の方を向いた。

逃げて!!!

叫んでは、俺を後方へと押しやる。
玄関にいる何かが一歩、踏み込んで来た。
瞬間……

──バァァン!!

銃弾が鳴り響き、すぐ側で『あぐっ』という呻きが聞こえた。
それは、お姉さんの声であって、銃弾が肩を掠めた。

「あなただけは……私が、守るから!!
逃げ──」

──ズダァァーン!!!

再び、恐ろしい銃弾の音が響いた。
目の前で、お姉さんが項垂れるように凭れかかって来た。
(重い、支え切れない!!)
その場に、ドタッと倒れ込んだ。
手には生暖かな水っぽい何かが付着しては、流れている。
それは、自分のものではない。
ドクドクとお姉さんから出ている真っ赤な血液
バクバク
と心臓の音が鳴った。
その音だけは、自分のものである。
視界一面が、真っ赤に染まっている。
お姉さんの体温が、徐々に冷たくなってゆくのを感じた。

「ああ、お姉さん……お姉さん……!!」

抱えているお姉さんは、もう息をしていなかった。
頭を銃で、撃ち抜かれてしまった。
また、だ。
また【救えなかった
ブルブルと肩を震わせて、哀しみに襲われる。

「嘘…」
「なんで…!!」
「どうして、お姉さんが…死ななきゃならない!?」
「もうこんな夢なんて嫌だッッ!!」

叫んだところで───ブツン!と意識は途切れた。



これが[エピソード3]というか[バッドエンド3]です。
今回も【夢】だと、自覚しています。
お姉さんを救う方法を模索しましたがバッドエンドの回避とはなりません。
絶対に悲しい結末』となってしまいます。
またこのお話は、延長戦
(一応、次回で最終です!)
果たしてこの夢に終わりはくるのでしょうか??
では、引き続き[ルート4]と行きますかねぃ♪

#夢の話 #怖い夢 #ホラー #夢創話 #創作
#小説 #お姉さん #銃 #バッドエンド #夢日記

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