「こんなはずでは…月20万円で楽勝の年金生活が一転、老後破産の危機!」
「こんなはずでは…月20万円で楽勝の年金生活が一転、老後破産の危機!」
なんて記事の見出しを見るたびに、「ほんとかな」と思う。
というのも、70歳を超えた自分の両親も、年金暮らしだからだ。
自分の親に使うのは不適切かもしれない。
しかし、二人とも、想像していた以上に「クレバー」だ。
入ってくる年金の範囲で、しっかり生活を楽しんでいる。
まず、父親は現役時代、毎日、ほぼ欠かさなかった酒をやめてしまった。
重い健康上の理由があるわけではないが、ふと、それほど酒好きではないと気づいたらしい。
日々の楽しみは、スカパーの野球やゴルフ中継やたまの散歩となった。
一方、母親は心底、お酒が好きらしく、夜になると焼酎の湯割りをよく飲んでいる。
ぼくがプレゼントしたSIMフリーのタブレットで、動画やTVerを観るのが楽しみとのこと。
ブルートゥースのイヤホンも使い方を覚えている。
さらに、特別養護老人ホームに入った祖母も、しっかり世帯分離して、少ない年金の範囲でやりくりできているそうだ。
いや、何も特別なことではない。
そう思いたい。
収入の範囲内で生活するのは、誰もが持つごく当たり前の「生存本能」であるべきだからだ。
身の丈にあった、平穏な日々を送りたい。
とはいえ、世の中には、金を使わせるための様々なマーケティングのワナが潜んでいる。
破滅的な選択をして、それを続けてしまうとも限らない。
自分も、固定費を下げつつ、「クレバー」な生活スタイルを育みたいものだ。