皇后杯 2回戦 静岡SSUボニータ vs 帝京平成大学 超主観的振り返り
2023年11月25日。
なでしこリーグ1部残留を決めた静岡SSUボニータ。
約一か月半が経過し新たな戦いに臨みました。
皇后杯 JFA 第45回全日本女子サッカー選手権大会
なでしこリーグ1部のボニータは2回戦から出場です。相手は厳しい関東予選をくぐり抜けてきた帝京平成大学。
藤枝総合運動公園サッカー場で行われた試合を現地で観戦してきました。
しかし、残念ながら1-2でボニータは初戦敗退。
勝ち抜いてWEリーグチームとの対戦を期待していたのですが、残念な結果に終わりました。
昨年の皇后杯振り返り
1回戦
昨年2022年の皇后杯は、1回戦から出場したボニータ。
2022年11月26日。藤枝総合運動公園サッカー場。相手はなでしこリーグ2部の吉備国際大学Charme岡山高梁。
私にとって、ボニータの公式試合を初めて観戦した試合でした。
結果は、先制されるも三輪玲奈、中川瑚々、小池真理(2得点)の4点を叩き込み逆転で4-1の快勝。2回戦に駒を進めました。
2回戦
当時なでしこリーグ1部のセレッソ大阪堺レディース(現:WEリーグ所属)。福井県坂井市にある日東シンコースタジアム丸岡での戦い。
さすがに遠方のため現地参戦はできませんでした。
結果はスコアレスで決着がつかず、PK戦4-5で敗れ、ボニータは2回戦で敗退となりました。
スターティングメンバー
小川貴史監督が今季で退任されることが既に発表されていたので、皇后杯はどうなるのかな?と思っていましたが、安浪貴之コーチが監督代行として指揮を執りました。
昨年の皇后杯では学生メンバーが多かったので、今回も多少リーグ戦メンバーから入れ替えがあることを予想しましたが、ほぼリーグ戦と同じスタメンとなりました。
最前線のトップには梅津真央。ミドルシュートも狙えるので得点力に期待です。
サブGKには寺田郁美ではなく、安間帆乃香が入りました。
変わりゆく藤枝
2022年
昨年の皇后杯は、まだコロナ禍ということも影響したのか観客もまばらでした。
藤枝総合運動公園サッカー場のバックスタンドも工事中。
工事の影響のせいか、ゴール裏は解放されていなかったと記憶しています。ゴール裏(南・北スタンド)には観客は誰もいませんでした。
2023年
バックスタンドの工事を続けていた藤枝総合運動公園サッカー場でしたが、ほぼ完成していました。
屋根もあってますます素晴らしいスタジアムになりました。
改めてヤマハスタジアムのバックスタンドにも屋根が欲しいと感じます。
サッカー専用スタジアムなので、迫力ある試合が観られるスタジアムです。来年の藤枝MYFC戦は更に多くの観客で賑わうでしょうね。
また、ゴール裏にはボニータに声援を送るサポーターが入って応援を続けました。昨年は無かった横断幕も掲げられ、盛り上がった試合となりました。本当に頼もしかったです。
前半はスコアレス
前半は一進一退でしたが、ややボニータが押していた印象。ただ、なかなかシュートまでいけず、金丸翔子と梅津真央の2本のシュートのみ。
一方で13分に帝京平成大学の小原蘭菜選手がシュートを放つなど危ないシーンがありました。
前半で先制点を奪いたかったボニータでしたが、スコアレスで前半を終えます。
痛恨の2失点
47分。帝京平成大学の左コーナーキック。
こぼれ球から山田瑞穂選手が押し込んで先制を許します。
開始早々の失点は、今季のリーグ戦でも度々あったパターンなので、ボニータにとって引き続き課題なのかもしれません。
その後も帝京平成大学が攻め続けて、68分、江崎世来選手がドリブルで運び古賀花野選手へパス。そこからのクロスから、佐藤千優選手が流し込んでボニータ2失点目。
せめて1失点で耐えて欲しかったところですが、苦しい試合展開となってしまいました。
金丸翔子 意地のゴール!
何とか意地を見せたいボニータ。
71分に金丸翔子が左から技ありのシュートを決めてようやくボニータが得点!
ボックス内の守備の堅い帝京平成大学だったので、距離のあるシュートは効果的でした。
今季の公式戦終了
皇后杯はドローは無いので、逆転できずとも同点に追いついて延長戦、最悪でもPK戦に持ち込んで欲しかったのですが、残念ながらタイムアップ。
シュート数を比較すると、
後半もなかなかシュートまでいけませんでした。シュート数は帝京平成大学が上回りました。さすがは強豪がそろう関東予選を勝ち抜いてきただけあります。終始守備は堅かったです。
ボニータは皇后杯初戦敗退となりました。
山田優衣キャプテンの試合終了後のコメントです。
応援してくれたサポーターへの感謝の気持ちと、初戦敗戦に対する悔しさを滲ませました。
そして途中出場の渡辺彩香は、
とチーム、そして選手への課題をコメントしました。
ボニータは社会人と静岡産業大学の学生との混成チームですので、学生メンバーは第32回全日本大学女子サッカー選手権大会(インカレ)が残っています。
静岡SSUボニータとしての今シーズンの公式戦は皇后杯敗退で終了となりました。
監督が交代となるので、来季のボニータは新体制でのスタートとなります。
また山田優衣キャプテンの
というコメントにあったように、もしかしたらチームを去る選手もいるかもしれません。これは、ボニータに限りませんが、シーズンオフはいろんな選手の動きがあることも覚悟しておきたいと思います。
今季、なでしこリーグ・皇后杯とボニータの公式試合の全試合を観戦しました。なでしこリーグ1部はYouTubeで無料ライブ配信され、アーカイブも残るので特にアウェイゲームでは非常にありがたかったです。
選手とサポーターとの近い距離感。
学生は学校で勉強し、社会人は一般企業で働きながら、夕方から夜にかけて練習に励む姿。
Jリーグには無い熱い戦と物語を観ることができました。遠征も2回行けましたし楽しかったです。
ボニータの選手の皆さんには改めて今年一年の戦いに
「お疲れ様でした。」
とお伝えしたいです。
来季再びなでしこリーグ1部の戦いに挑むボニータ。
今季勝ち点を奪えなかった上位チームにリベンジを果たしましょう。
来季の戦いを楽しみにしています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
静岡SSUボニータのファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。