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【読後感想】「ゼロファジのサッカー観戦術入門」
こんな記事を待ち望んでました。
「ゼロファジのサッカー観戦術入門」
迷わずマガジンを購入しました。
私はサッカー経験ゼロのジュビロ磐田と静岡SSUボニータのサポーターです。サッカー観戦歴(=ジュビサポ歴)は2019年からなので、丸6年になろうとしています。
まだまだ経験は浅い方だと思います。
これまでサックスブルーに染まるヤマハスタジアムの非日常空間にハマり、ジュビロやボニータの選手達が躍動する姿が大好きで応援を続けています。
2022年からは、試合観戦した感想を他のジュビサポさんやボニータサポさん達とシェアしたく、毎試合note記事を書くようになりました。その記事のタイトルは「超主観的振り返り」としています。
スポーツ観戦記は「マッチレビュー」と題して試合記事を書く人が多いと思います。しかし私は敢えて「マッチレビュー」という言葉は使っていませんでした。それは、
「マッチレビュー」と呼ぶにふさわしい記事を書く自信がなかったから。
サッカー経験ゼロの私が書ける文章は、あくまで主観・直感で良かった、悪かったと感じられた所を、自分の持てる限りのボキャブラリーで文章に仕上げて行くというもの。でも私はこれでもイイと思っています。サッカー観戦の感想の書き方は自由だと思っているからです。
しかし「マッチレビュー」という書き方を避けたように、そこにロジカルな書き方ができているか?と問われれば、それはNOでした。
ロジカルな書き方の難しさ
ロジカルな書き方。
つまり、あるプレーに対して「なぜ」そこに至ったのか?仮説から原因と結果を明らかにして論評できているか?というと、それはなかなか難しいと言うのが実感です。そのためには、一つ一つのプレーが良かったのか、悪かったのかジャッジしなくてはなりません。これが本当に難しい。
ゴールに至ったシュートや、ゴールキーパーのスーパーセーブなどは素晴らしい事がわかります。しかしそれら以外に繰り広げられるサッカーの目まぐるしい攻防の良し悪しが判断出来ない。これが出来ないと「マッチレビュー」に値するような文章は書けないと感じていました。
出来ないというよりは、良し悪しを判断する自信が無いという方が正しいかもしれません。このプレーは良かった(悪かった)と思うんだけど、本当に正しいのだろうか?いまいち、その判断に自信が持てないんです。
その判断ができるように、書店で何冊かサッカー関連本を手に取って購入もしましたが、私が求めるような書籍にはなかなか出会えません。どれもこれも細かいフォーメーションの図を羅列して小難しい表現で解説してあるものだったり、著者の自伝的な本ばかり。もしくはサッカーが上手くなるためにはどうすればよいのか?というサッカー経験者向けの本がほとんどでした。
私が求めていたもの
私が求めているのはサッカーをどんな風に見たらいいの?という素朴な「観戦の仕方」に応えられる本。
ありそうで無いんですよ。こういう本が。
サッカーは雰囲気で観ていてももちろん楽しいんだけれど、もっとロジカルに良し悪しがわかるようになりたい。表現できるようになりたい。
サッカー中継で解説者は、その場で見たプレーを瞬時に言葉で紡いでいくので、やはりサッカー経験の有無がものをいうのかな?と感じていました。サッカー経験の有り、無しで見える景色が全く違うのではないか?ジュビロやボニータを応援しながらも、いつも心のどこかでモヤモヤを抱えていました。
ゼロファジさんの記事との出会い
でもゼロファジさんの「ゼロファジのサッカー観戦術入門」は私のニーズにこたえるものでした。
第一回に書いてあるように、
ボールと「次に行きそうなところも見る」と未来を予想する
もうこの言葉だけでも課金していいくらい。
どうしてこれを教えてくれないんだろう。巷のサッカー有識者は出し惜しみをしているんじゃないか?と言うくらいの言葉だと思います。
ここから発展して、サッカー観戦のためのベーススキルについて解説が成されます。これにより、目まぐるしいボールの奪い合いや攻守が変化するサッカーというスポーツに対し、評価の仕方の指針を得ることができます。
これからの挑戦
これまでnote記事を書いていてもジュビロやボニータが勝った試合は書き易いんですが、問題は負けた試合やドローの場合。負けやドローであってもいいプレーや悪いプレー両方混在すると思うんです。そこをロジカルに良否を判断して書けるようになりたい。
ゼロファジさんの今回の記事は、私にとってまさに光明のような存在でした。サッカーの楽しさをより深く理解し、その視点を共有することで、他のサポーターとのつながりが強まるのではないかという希望も生まれました。
特に、「未来を予想する視点」は、これまでの観戦スタイルに変化を起こしてくれる予感がします。試合の流れをより立体的に捉え、選手の選択肢やプレーの意図をより明確に把握できるようになりたいと思います。これを実践することで、プレーの背後にある戦術やチームの意図を見抜けるようになれば、より濃密な試合観戦体験が得られるのではないでしょうか。
今季からのジュビロ磐田と静岡SSUボニータの試合は「ゼロファジのサッカー観戦術入門」を参考にしつつ、サッカー観戦を楽しんでみたいと思います。今まで見逃していた細かなディテールに気づき、試合のドラマをより深く味わうことができるかもしれません。
そして近い将来、「分析」を織り交ぜながらnote記事が書けるようになりたいと思っています。感情的な喜びや悲しみの共有に加えて、より多角的で洗練された観戦記を書き、読む人にも新たな発見を与えるのが私のささやかな夢です。
2025年、Jリーグとなでしこリーグの開幕が待ち遠しいです。「ゼロファジのサッカー観戦術入門」を執筆されたゼロファジさん、大変参考になりました。本当にありがとうございました。
最後までお読みいただきありがとうございました。