静岡SSUボニータ 2024シーズン超主観的振り返り
なでしこリーグ1部の静岡SSUボニータを応援し始めて、2024年で2年目。
学生メンバーは年末からのインカレが残っていますが、ボニータとしては「なでしこリーグ」と「皇后杯」が終了したので2024年の活動は一区切りになります。
私個人としては、ホーム戦は2試合を除き参戦（ホーム名古屋戦と宮崎戦に行けず。ジュビロ磐田のアウェイに遠征した都合上、断念）。
アウェイ戦は、ニッパツ戦、大阪戦、名古屋戦、群馬戦の4試合に遠征。
今年一年、他のボニータサポーター仲間と共に、楽しいボニータ活動をすることができました。
オフシーズンは寂しくなりますね。
早くも2025シーズンの戦いが待ち遠しくて仕方がないです。
今年も独断と偏見ではありますが、今シーズンのトピックを取り挙げつつ、振り返りをしたいと思います。
総 括
リーグ戦
【リーグ戦（1部リーグ：全12チーム）】
2023年：11位
2024年：7位
昨年2023年は、なでしこリーグ1部初挑戦で非常に苦しい戦いを強いられて残留争い。何とか残留を勝ち取る結果となりました。
しかし、2024年は7位に躍進！7位と言っても4位から7位までの勝ち点差は僅か2点。非常に僅差でした。一時は賞金の出る３位以内も目指せるんじゃないか？と期待させる活躍。昨年よりも大きく躍進したのは明白です。
何と言っても得点力がアップしたことが大きいですね
【チーム得点数】
2023年：23点
2024年：48点
昨年比でほぼ倍増！
リーグ2位の得点数。
原動力は紛れもなくリーグ得点王を獲得した土屋佑津季。昨年は一試合平均で約1.04点でしたので、1失点でたちまち厳しい試合展開になってしまいました。今年は土屋佑津季を中心に、複数得点できる得点力をつけたことが飛躍の大きな要因だったことは間違いないです。
今年は観ていて本当に楽しかった。
土屋佑津季だけでなく、三輪玲奈、山本心、金丸翔子、中島咲友菜など、複数の選手が積極的に得点に絡む攻撃的なサッカー。ワクワクさせてくれました。
でも振り返れば、今シーズンの滑り出しは厳しかったと思います。今季から本田美登里監督が就任。しかし正式に就任発表されたのはリーグ戦開幕の1週間前。監督はどうなるんだろう？と外から見ていても心配でした。スタートダッシュすることはできず、初勝利は第5節のアウェイ愛媛FCレディース戦でした。
また、ホームでなかなか勝利することができず、ホームでの成績は4勝4分3敗。特にヤマハスタジアムでの勝利が遠く、昨年は0勝。今年は9月22日第16節ASハリマアルビオン戦で、ようやくヤマハスタジアム初勝利を挙げることができました。
今後集客アップのためには、ホームで勝利数を増やすことも重要だと思います。特にライト層がリピーターになってもらうためには、勝ってワッショイするボニータの楽しい姿を見てもらうのが一番だと思います。
課題は守備だと思います。失点数はリーグワースト3位の34失点。前半リードしていても後半失点して追いつかれるシーンがあり、勝ち切れない試合がありました。この点を改善できれば更なる上位を目指せるでしょう。
それでも、後半戦は尻上がりに調子を上げたボニータ。特にサマーブレイク後の9月は負けなし。本田美登里監督の指導が浸透した事と、それに応えた選手達の努力の賜物だったと思います。見事でした。何より後半戦は、得点シーン増えましたね。
来季は3位入賞、そして優勝争いできるようなチームを目指して欲しいと思います。
皇后杯
【皇后杯】
2023年：2回戦敗退
● 1-2 vs 帝京平成大学（2回戦）
2024年：4回戦敗退
○4-0 vs FC今治レディース（2回戦）
○4-0 vs 日体大SMG横浜（3回戦）
● 1-2 vs VONDS市原FCレディース（4回戦）
昨年は、小川貴史監督がリーグ戦終了と共に退任。皇后杯は安浪貴之コーチが監督代行として指揮を執りましたが、まさかの初戦敗退。
リベンジを期した2024年は4回戦まで進み、WEリーグクラブとの対戦まであと一歩まで迫りました。しかし、来季なでしこリーグ2部に昇格が決定したVONDSに敗れ涙をのみました。勢いのあるチームでしたね。
皇后杯で光ったのは中島咲友菜。3試合全てスタメンで出場し、3試合連続得点を記録。ゴール前で相手ディフェンダーを交わす技術は素晴らしかったです。短期決戦ではこのような調子のいい選手がいてくれると波に乗って行けますね。
BLUE GALLOPの発足
今年からボニータの応援グループBLUE GALLOPが発足。
2024シーズンより発足しました！
— BLUE GALLOP〜ボニータ応援グループ〜 (@BLUEGALLOP01) January 21, 2024
静岡SSUボニータを熱く応援するグループです！
選手、サポーター、共に笑顔になれるように盛り上げていきますので、よろしくお願いします！#静岡SSUボニータ#静岡ボニータ#磐田ボニータ#なでしこリーグ1部 #なでしこリーグ#磐田市 pic.twitter.com/E2Zrh16MKf
私は、試合中、選手やBLUE GALLOPのメンバーが奮闘する様子を写真に収めつつ、微力ながら声出し応援にも参加させていただきました。
昨年までは、選手達にはチャントなど無く、試合開始前にベンチ外のボニータの選手達が観客の前に出て「応援レクチャータイム」を設けて、少しでも応援してくれるように呼び掛ける程度でした。
しかし、BLUE GALLOPが中心になって、たくさんの横断幕を貼り、選手ごとのチャントを考案し、試合中は鳴り物と共に大きな声で選手の後押しをする姿。
感動しました。
以前、noteにも書きましたが、ゼロからイチを生み出すことって誰もが成し得ることじゃないと思うんです。
日に日に増していくゴール裏の応援メンバーの数。間違いなくBLUE GALLOPの活動は選手達の背中を押し、来場するボニータサポーターを増やし、スタジアムの雰囲気を一変させたと思います。
私は、いくつかのアウェイスタジアムにも行きましたが、BLUE GALLOPの応援はなでしこリーグでもトップクラスだと感じました。
発足初年でここまで盛り上げてくれたBLUE GALLOPメンバーに心から敬意を表したいと思います。今年一年の活動本当にお疲れ様でした。
さて、次からはリーグ戦での個人成績と、印象に残ったシーンを取り挙げたいと思います。
得 点
１位 土屋佑津季 ：22得点
土屋佑津季がダントツの22得点！
リーグ得点王、敢闘賞、ベストイレブンの３冠を獲得するという快挙！2024年ボニータのMVPですね。
ボニータ随一と言って良い持ち前のスピードを活かした突破力。特に後半戦では、ゴール前でGKとの一対一での対決に持ち込んだシーンでは無双の力を発揮しました。
来季は各チームのマークが更に厳しくなるでしょうが、二年連続の得点王を目指して、ボニータの勝利に貢献してくれることを願っています。
2位の山本心と中島咲友菜にも注目。山本心は、試合終盤にジョーカー的な役割を担うことが多かったですが、限られた出場時間にも関わらずチーム2位の得点はさすがの決定力。後述しますが劇的なゴールが光ります。
中島咲友菜はシーズン中盤からスタメンに定着しての活躍。前述のように皇后杯での活躍も光りましたので、やはり来季の飛躍が期待できます。
シュート数
１位 土屋佑津季：79本
これも土屋佑津季がダントツの79本。これはリーグでもトップの成績。また、決定率27.8％はリーグ3位で高順位。たくさんシュート打ちながらも高い決定力を維持。改めて今季の土屋佑津季の凄さを物語る数字だと思います。
出場時間
１位 三輪 玲奈 1979分
ほぼ全試合フル出場は三輪玲奈（1980分でフル出場）。
唯一、9月14日のホーム日体大戦で試合終了直前の89分で交代したため、残念ながらフル出場とはならなかったものの素晴らしい成績。離脱するような大きなケガなども無く一年間闘い抜いたことは本当に素晴らしい。
実際にはコンデションが不調だったり、大なり小なりケガは有ったのかもしれません。本田監督の信頼も大きいのでしょう。ボニータの勝利の為に献身的に一年間駆け抜けたことに感謝です。
ベストゲーム
第21節 vs ニッパツ横浜FCシーガルズ（ホーム）
ホーム最終戦をベストゲームに挙げたいと思います。
理由は以下の通り
・強敵の2位ニッパツに対しクリーンシート
・試合開始早々で2得点
・土屋佑津季の直接FKでゴール
・ホーム最終戦で勝ち切った
この試合は2位ニッパツに優勝の可能性が残っていたので、相手は気合を入れて試合に臨んで来ていたと思います。しかしボニータはその出鼻をくじくように、三輪玲奈、土屋佑津季が得点。
そして、芸術的な土屋佑津季の直接フリーキックでの３点目はお見事の一言。
今季なかなか勝てなかったエコパスタジアム。ホーム最終戦で勝てたこともポイントとしました。
超劇的ゲーム
第12節 vs 朝日インテック・ラブリッジ名古屋（アウェイ）
ベストゲームに選んでも良かったのですが、「超劇的ゲーム」としてピックアップ。
感激で泣いてしまったゲームです（笑）
この試合は、現地へ遠征して応援したんですが、BLUE GALLOPのメンバーやその他応援に来ていたボニータサポーターと歓喜を共有しました。
一時は逆転されたものの、64分に三輪玲奈のゴールで同点。
ドロー決着に終わるかに見えた後半アディショナルタイムの94分、山本心のシュートが名古屋ゴールに突き刺さった直後に試合終了のホイッスル。
ボニータベンチ＆サポーターはお祭り騒ぎ！
この文章を書きながら、あのみんなで喜び合った瞬間を思い出して、今でも鳥肌が立ってしまうくらい興奮する試合。
「遠征して良かった！」
と心から思えた試合でした！
ベストゴール＆アシスト
林知奈＆安間帆乃香：第11節 vs スフィーダ世田谷FC（ホーム）
ホームスフィーダ戦での林知奈のゴール、そして、そのゴールを演出した安間帆乃香をベストアシストにしました。
安間帆乃香のロングフィードが相手ディフェンダー裏の絶妙な位置に落ち、ゴールキーパーの位置を瞬時に見極めてループシュートを選択した林知奈の判断力と技術。
学生メンバーの二人が成し遂げた芸術的なゴール。
何度見ても素晴らしいです。
ベストセーブ
ベストセーブは２つ選出！
ボニータ２人のゴールキーパーそれぞれでピックアップ
① 髙橋美春：第4節 vs スペランツァ大阪（アウェイ）
この試合も現地へ遠征して観戦。スペランツァ大阪の井上加菜美選手とボニータの髙橋美春によるゴールキーパー対決となった試合。互いに好セーブで得点を許さなかった試合でした。
75分の谷口愛奈選手による強烈なミドルシュートに対し、髙橋美春が横っ飛びで弾き出すビッグセーブ。
勝ち点３は奪えませんでしたが、アウェイでスコアレスドローに持ち込んで貴重な勝ち点1を分け合った試合でした。
② 安間帆乃香：第15節 vs ヴィアマテラス宮崎（アウェイ）
首位で強敵のヴィアマテラス宮崎とのアウェイゲーム。
私は遠方のため現地遠征は断念。ボニータサポーター仲間と一緒にYouTubeで観戦しました。
74分の安間帆乃香のPKストップをもうひとつのベストセーブに挙げたいと思います。
0-1のビハインドでPKを献上してしまったボニータ（このPK判定には未だに納得していませんが）。嘉数飛鳥選手のキックを読み切った安間帆乃香のスーパーセーブ。
YouTubeで観戦していた私達も大盛り上がり！大歓声！これも鳥肌ものの瞬間でした。
2025年のなでしこリーグ開幕は3月15日、16日に決定しました。
2025シーズン開幕日およびなでしこリーグチーム編成決定
— なでしこリーグ (@Nadeshiko_L) December 12, 2024
▼詳細はこちらhttps://t.co/k0cqsx5JCD#なでしこリーグ pic.twitter.com/RT0f1l2R3Y
なでしこリーグ1部には、かつて本田美登里監督が創設以来監督を務めていた岡山湯郷Belleが昇格してきます。2部リーグを無敗で優勝した湯郷ですので、1部リーグは2024年以上に厳しい戦いが予想されます。
しかし、ボニータならきっとやれる。
ボニータが更なる高みを目指して戦えるように、また来年の戦いを応援していきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
静岡SSUボニータのファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。