「最強の補強」ジュビロ磐田・横内昭展監督 -2度目の月間優秀監督賞-
2023年11月22日。
ジュビロ磐田の松本昌也が月間MVPを受賞した日。この日はもう一つの嬉しい出来事がありました。
ジュビロ磐田 横内昭展監督が11月度の月間優秀監督賞を受賞!
この賞は磐田にとって縁遠い賞だったのですが、6月度に続き、同一シーズン2回の受賞という快挙!
2度目の受賞は、シーズン終盤での勝負強さと、最終節での逆転昇格を評価されての受賞なんですが、それだけでは語り尽くせない気がします。
横さんの一年の苦労が報われたようで、嬉しかったです。
これは、シーズン終わってから書こうと思っていたんですが、シーズン半ば過ぎたあたりから、横内監督の試合前後のインタビューの表情を見て
と思ったことが何度かありました。
J1昇格決定後の静岡新聞の記事では横さんの日々の生活について触れていました。
「ジュビロさん。横さんに美味しいもの食べさせてあげて!」
毎日サッカーの事で頭がいっぱい。
夕食はコンビニ弁当か牛丼中心って・・・。
そりゃ疲れますよ。
健康面で心配になります。
改めて監督という仕事は激務であることがうかがえます。
その中でも、選手起用は相当悩んだと思うんです。
シーズン開幕直前。
横さんは、今季の選手起用に関して選手達に語っています。
ジュビロ磐田公式YouTubeチャンネル、
【Go on.】 episode 6:この仲間と戦う
です。
【Go on.】の中でも、このepisode 6は印象に残っている内の一つです。
このコメントが特に好きです。
今年山田大記がキャプテン就任時にスローガンとして掲げた「一丸」となって戦う姿勢。それが表れているように感じます。
【Go on.】では、横さんが試合後のロッカールームで選手達に試合の総括と次の試合に向けて激を飛ばすシーンを公開しました。
その際、メンバーから外れた選手に対して、気遣う発言をすることが度々ありました。
例えば、第8節アウェイ水戸ホーリーホック戦。5-1で快勝したゲーム。
ポジション奪取のため日々懸命に練習に励んでいる選手達。しかし、全員を試合に出すことはできません。横さんは、毎試合、苦渋の決断をしてきたはずです。
そしてその想いが溢れたのが、最終節アウェイ栃木戦での試合後のDAZNインタビュー。
横さんは、ベンチ外の選手を思い、インタビューの途中で感極まって声を詰まらせました。
私は試合当時は現地にいましたので、DAZN中継は後で観ました。しかし、試合直後のXでは「横さんのインタビューが泣ける」というポストをいくつか見かけました。
実際に観て、時間差で私ももらい泣きしてしまいました。
結果として、磐田はめでたくJ1昇格しましたが、清水が引き分け以下で無ければ、成し得なかった昇格。当然ながらプレーオフに回ることも想定していたはずです。
そのため、栃木戦に選ばれなかった選手達は帯同せず、プレーオフに回った場合の戦いに備え、磐田に残って練習していたのでしょう。
横さんは、一年間、試合の度に選手選考の厳しい決断をし、選外となった選手達は次の試合に向け新たな準備を続ける。
試合に出られなかった選手達の努力も無ければ掴めなかったJ1昇格。
アウェイ水戸戦で横さんが仰った「全員で掴んだ」というのはそういう意味だったのだと改めて知りました。
横さんのDAZNインタビューを担当した中願寺香織さんも胸を打たれたことをXで発信しました。 #横内磐田でJ1へ のタグをつけているのが嬉しいですね。
横さんの人柄と、磐田に残っている選手達への想いがにじみ出た素晴らしいインタビューだったと思います。
J1昇格決定した翌日の11月13日。
横さんは2024シーズンも続投することが正式に発表されました。
磐田で一年間指揮を執った監督が、翌年も続投するのは、私がジュビロ磐田を応援するようになった2019年以降初めてです。
2019年からの5年間、2021年にJ2優勝した鈴木政一監督を除き、磐田はシーズン途中での監督が交代が続きました。
J1とJ2を行き来する5年間。
腰を据えて積み上げることができませんでした。
新任の横さんを擁して、1年でよくぞJ1復帰できたと思います。
そして、補強も解禁され横内体制2年目を迎える磐田。
J1の厳しさは、去年痛いほど味わいました。
2024年、しっかりとJ1に残留する事。
そして横さんのもとで強い磐田が復帰することを願って、来季の戦いを楽しみに待ちたいと思います。
そして、ジュビロ磐田の関係者の方へお願いです。
たまには横さんに、ウナギとか磐田・浜松の美味しいものを提供して頂けないでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田と横さんのファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。