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「北海道コンサドーレ札幌vsジュビロ磐田」2019浜松での歓喜

9月11日。札幌ドームで北海道コンサドーレ札幌との戦いに臨むジュビロ磐田。

前回のアウェイ札幌戦は2019年11月23日。

2019年もジュビロはJ1残留争いに巻き込まれた。
当時は札幌戦含めて残り3試合という大詰め。この札幌戦に敗れればJ2降格が決定してしまうという、まさに背水の陣の戦いだった。

この札幌戦は、J1残留をかけた大一番とあって「イオンモール浜松志都呂(しとろ)」でパブリックビューイングが開催された。

私も行ったんですよ、パブリックビューイング。
札幌はとてもじゃないけど行けないし。

会場前から並んで何とか座席を確保。
すぐに席は埋まってしまい、ご覧のように立ち見の方も一杯。

MCにはジュビロサポーターにはお馴染みのスタジアムDJ杉山直さんが来てくれた。直さんのフリートーク面白いんだよね。来場者たちを和ませてくれた。そして、試合開始直前には、いつもの感じでジュビロの選手紹介してくれたのはメチャ嬉しかった。

前半26分。アダイウトンが角度のない所から先制ゴールを決める。

ルキアンもいたんだよね。
アダとルキが、ジュビロで喜び合っている姿なんて今では信じられないくらい凄いことだ。

この2人が今でもジュビロにいたらどれだけ心強いか。

でもこの年のジュビロも最下位。
高火力アタッカー2人がいても、そう簡単には勝てなかった。

後半に入り、コンサドーレ・ジュビロ共に得点は奪えず終盤へ。

84分には、この年の後半からカミンスキーから正GKの座を奪った八田直樹のビッグセーブも飛び出し、必死にジュビロゴールを守る。

しかし、試合終了間際の88分。札幌の深井一希選手についにゴールを決められてしまう。宮崎智彦がジャンプしたが届かず、無情にも同点に。

奇跡のJ1残留には勝ち点3が絶対に欲しいこの試合。この同点弾には、志都呂のサポーターもさすがに静まり返った。万事休すかと思った。

YouTubeの動画には残っているが、この同点ゴールの瞬間、スタメンで出場し、荒木大吾と交代してベンチに下がっていた藤川虎太朗の悔しさ溢れる表情が印象的。ベンチの椅子を数度手で叩く様子がなんとも言えない無情さを表している。

後半アディショナルタイムに入り、誰でもいいからゴールを決めて欲しいと祈る思いで見つめる志都呂に集まったジュビロサポーター。

そして、93分。荒木大吾が得意のドリブルでペナルティエリア内を突破。たまらず進藤亮佑選手が大吾を倒してしまってPK獲得。

この瞬間、志都呂の観客は悲鳴とも歓声ともわからないような大騒ぎになった。

大吾が蹴るのか?
途中出場したストライカー川又堅碁が蹴るのか?

試合後の堅碁のインタビューにもあるように、最初は堅碁が蹴るつもりだったが、大吾が蹴りたいと言ったそうだ。YouTubeのハイライトには残っていないが、2人の間で会話していたシーンがあったと記憶している。

運命のPKは大吾が蹴ることに。

大吾はリーグ戦でのゴールは未だ無かった。
決めればジュビロの勝利はほぼ決まり。そして大吾のJ1初ゴール。
外せば、J2降格が決まってしまうという、これ以上ない痺れるPKのシチュエーション。

志都呂のサポーターは両手を胸の前で組んで祈っていた。

ベンチにいた、針谷岳晃藤川虎太朗中山仁斗の3人が肩組んでPKを見守っていたのがメチャ記憶に残っていて、ホペイロ中島さんも試合翌日にTwitterでイラストで残してくれている。


全国のジュビロサポーターが祈りながら見つめる中、大吾はゴールの真ん中に蹴り込んだ。GKク ソンユン選手の足に当たったが、ボールはそのままゴールネットを揺らした。

歓喜で駆け出す大吾と、ベンチから駆け寄る仲間たち。

そして、志都呂に集まったサポーターは、歓喜の渦に巻き込まれた。
見ず知らずの間柄ではあるがハイタッチの嵐。

辛くも2-1で札幌を破ったジュビロ磐田。
首の皮一枚でこの節でのJ2降格を免れた。

Jリーグ観戦はこれだから止められない。
こんな大興奮のパブリックビューイングに参加できたことは今でも幸せだ。


あれから3年。再びJ1残留争い真っ只中のジュビロ磐田。再び終盤戦でコンサドーレ札幌と戦う。そして舞台は、3年前に劇的勝利をあげた札幌ドーム。

今回も何が何でも勝ち点3をもぎ取らなければならない。今回はパブリックビューイングは無いが、DAZNでその戦いを見届けようと思う。北の大地で勝利を挙げることを祈って。

最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。

(トップ画:写真ACより)


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