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2022天皇杯ラウンド16「東京ヴェルディvsジュビロ磐田」超主観的振り返り-諦めなかった男ジャーメイン良-

東京V 2-1 磐田
【得点者】

東京V:新井瑞希(後半37分)、奈良輪雄太(延長後半9分)
磐田:ジャーメイン良(後半45+3分)

2022年7月20日。新国立競技場で「パリ・サンジェルマン(PSG)vs 川崎フロンターレ」の試合が開催された。地上波では大々的に生中継。64,922人の観客が訪れ新国立競技場の最多入場者記録を更新した。
それはそれは華やかなものだ。

しかし、知っているだろうか。
同じ東京都内、同日・同時間帯、もう一つの戦いが行われていた事を。

天皇杯ラウンド16(4回戦)「東京ヴェルディ vs ジュビロ磐田」だ。
俺の注目は新国立競技場ではない。味の素スタジアムだった。

地上波中継?スカパー中継?あるわけがない。
JFATVのYouTube配信だ。

しかも試合前日に配信が決定したんだから驚きだ。
試合前からスリリングな状況にするなんてPSGでも無理だろう。

実況や解説なんてあるわけない。そんなものは邪魔だ、邪魔だ。
スタンドの拍手と太鼓が聞こえればそれでいい。
めっちゃ俯瞰で見ることができる画期的な配信、
それがJFATVだ。

味の素スタジアムの入場者数は2,275人。
お祭り騒ぎの新国立競技場には遠く及ばない。
でも週の真ん中の水曜日の夜。しかもアウェイゲーム。
味の素スタジアムに集結したジュビロサポーターには感謝しかない。
俺はそんなサポーターを誇りにすら思う。
ありがとう。本当にありがとう。

結果は1-2でジュビロの敗戦。
ジュビロの今年の天皇杯は、4回戦で姿を消すこととなった。

前半は敵陣でボールを動かすも得点できず、後半にPK献上で失点。
先日のJ1第21節神戸戦を思わせるような最悪の展開だった。

しかし、後半アディショナルタイムでついにドラマが起こった。

ジャーメイン良のヘディングシュートがついにゴールネットを揺らした。
残り時間2分という土壇場で同点に持ち込んだジャメ。
俺の気持ちはこれだった。

最後の最後まで諦めずにゴールをこじ開けたジャメが本当に嬉しかった。

今のジュビロはFW陣が緊急事態だ。大津祐樹は突発性難聴からようやく回復。ファビアンゴンザレスが謎のコンディション不良が続き、杉本健勇は未だゴールゼロ。ジュビロの得点力は最悪の状況なのだ。

そこで天皇杯前日に、残されたFWジャメへの応援をnoteに綴った。
今のジュビロにとってジャメは貴重なアタッカーだと俺は思っている。
後半戦のジュビロはジャメに期待するしかないと思っていた。

そのジャメが期待通りに決めてくれた。心底嬉しかった。
そして、この試合何としても勝たねばならない。勝たないとジャメの渾身のゴールが無駄になってしまう。だれでもいい、どんな形でもいいから。

延長戦。流れは追いついたジュビロ・・・・のはずだった。

しかし、ジュビロの殆どの選手達のスタミナはもう限界だった。頼みの綱のジャメも延長戦前半で交代。残された選手達にもうこれ以上得点できる力は残されていなかった。

延長後半9分。後半41分からピッチに入っていた奈良輪雄太選手がミドルシュート。もはや、ジュビロの選手達は誰も足を動かせられなかった。
無情にもボールは綺麗にゴールに突き刺さり、東京ヴェルディの選手達の歓喜の輪ができた。

PCの前でJFATVを食い入るように見ていた俺はその瞬間、PCのキーボードの上に突っ伏してしまった。悔しくて、悔しくて涙が出た。

またしても、またしても勝利の女神はジュビロに微笑むことは無かった。
せめてPK戦に持ち込んでくれていれば・・・・。

試合後の城福浩監督のインタビューで、東京ヴェルディはコロナウイルス感染の影響で6日間活動できなかったそうだ。
試合前のコンディションは東京ヴェルディの方が不利だったはずだ。
それでもジュビロは勝てなかったことに悔しさが増す。

でもジャメが気を吐いてくれた。これが数少ない光明だ。
ジュビロはJ1残留に一点集中。
7月30日のJ1第23節湘南戦は絶対に、絶対に勝たねばならない。

俺はヤマハスタジアムで応援する事しかできない。


最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファンサポーターに歓喜が訪れることを願って。

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