2023 J2 第5節「ジュビロ磐田vs清水エスパルス」超主観的見どころ|「三国決戦」の開幕
J2リーグは第4節を終え、ジュビロ磐田は3月18日に清水エスパルスとの戦いに挑みます。
今年は、藤枝MYFCも含め静岡県の3クラブがJ2リーグで戦うため、従来の「静岡ダービー」ではなく
「三国決戦」
の呼び名で火花を散らします。
「三国決戦」という呼び名に至った経緯の詳細は下記リンク先で紹介しているのでご覧ください。
それでは、超主観的な見どころです。
磐田と清水の成績比較
今シーズン4試合を終えての磐田と清水の成績は以下の通りです。
得失点差で清水が一つ順位が上ですが、勝ち点は4で並んでいます。
開幕前、清水はJ2優勝候補の大本命としてスタートダッシュするのではないかと思われましたが、ここまで未勝利なのは率直に言って意外でした。
「J2は魔境」と呼ばれるのは、こういう所なんでしょう。
しかし磐田も「なあんだ。磐田も清水と勝ち点は同じだ。」と、のんきに言っていられません。
清水と決定的に違う点があります。
失点数です。
清水は勝利は無いものの、4試合で1失点のみ。
一方の磐田は、6失点で現在J2リーグワースト2位タイ。今年は無失点試合が一度もありません。昨年からの課題であった守備力に未だ懸念があります。
ジュビロの今の得点力を考えれば無失点、最悪でも1失点に抑えたいですね。
勝ち点差が並んでいる両チームにとって、この直接対決で勝って勢いをつけたい。非常に重要な一戦になります。
4年ぶりの清水戦勝利を!
ジュビロが前回清水に勝利したのは、2019年11月2日アイスタでの静岡ダービーまで遡ります。
藤川虎太朗がブレイクしたこの年。この静岡ダービーでJ1初ゴールを決めました。
その後同点に追いつかれるものの、アダイウトンのゴールで勝ち越し。この年も残留争いに巻き込まれていたジュビロにとって追い風の一勝となりました。
それにしても、この年はルキアンとアダイウトンがいたんですよね。今考えるとなんと贅沢な布陣かと思いますが、それでも2019年のジュビロは最下位でしたから、サッカーとは難しいものです。
金子翔太と松原后のリベンジ
昨年2022年は3年ぶりに静岡ダービーに臨みました。
2022年2月26日、第2節 ホームエコパスタジアムでの戦いでスタメン出場した金子翔太。
その前年2021年に、金子翔太は清水から期限付きでジュビロに移籍しました。
ライバルチームからの移籍となったため、当時は本当に驚きました。「禁断の移籍」とも呼ばれましたが、同年末にはジュビロに完全移籍をし「100%ジュビロの男」として静岡ダービーに臨みました。
しかしジュビロは1-2で敗戦。金子翔太にとって本当に悔しい試合となりました。
その悔しい想いを忘れないためなのか、今でも下記を固定ツイートとしている金子翔太。再びエコパスタジアムでの戦いとなった静岡ダービー。きっと期する想いがあるはずです。
金子翔太の闘志あふれる戦いに期待しています。
そして、2022年10月22日、第31節アイスタでの戦い。
夏の移籍期間にジュビロに唯一の補強選手としてシント=トロイデンVVから移籍したのは松原后。彼も金子翔太と同じ清水出身。
ジュビロのJ1残留に望みを繋ぐため、かつて所属していたチームと戦うことになった松原后。
後半22分から出場し、ジュビロのために懸命にアイスタのピッチを走り抜きましたが、結果は後半アディショナルタイムのジャーメイン良のゴールでなんとかドローに追いつくのがやっとでした。
J1残留には勝利が絶対に欲しかったこの試合。非常に悔しい結果に終わりました。
かつて自分を支えてくれたエスパルスサポーターを前にして、試合終了後の松原后の顔は涙で濡れていました。
金子翔太とともにエスパルスサポーターに深々とお辞儀をするこの写真は本当に印象的で、今見ても涙を誘います。
昨年ジュビロは清水に勝つことはできませんでした。
特に金子翔太と松原后にとって、今年の清水との戦いは昨年以上に燃えるものがあるはずです。
その2人の戦いを精一杯後押ししたいと思います。
今度こそ彼らの笑顔が見たいものです。
鈴木海音ついにスタメンなるか?
昨年2022年、栃木SCでは主力メンバーとして、そして世代代表としても活躍した鈴木海音。ジュビロに帰還後、残念ながら未だリーグ戦での出場がありません。
今年は4バックで戦うジュビロ磐田の開幕スタメンCBはリカルドグラッサと伊藤槙人でした。その後伊藤槙人は山形戦で負傷離脱しましたが、替わりに前節大宮戦のスタメンに入ったのは中川創でした。
鈴木海音はその大宮戦でベンチ入りするものの、GKの三浦龍輝を除いて唯一ピッチに立つことができませんでした。
パリ五輪代表も狙ってるだけに、リーグ戦に出場して結果を出すことが重要になるだけに、さぞかし悔しかったと察します。
中川創は大宮戦で退場となったため清水戦は出場停止となります。よって、満を持して鈴木海音がスタメンに入る可能性は高いと思います。
更に、グッドニュースも飛び込みました。鈴木海音がU-22日本代表として欧州遠征メンバーに選ばれました。
パリ五輪出場のため、この機会に結果を残してきて欲しいですね。
代表合流は清水戦の翌日3月19日から。清水戦で大活躍を果たして、意気揚々と欧州へ向かって欲しいと思います。
不運だった清水戦の山本義道
鈴木海音の活躍が見たい一方、私は山本義道にもリベンジの機会を与えて欲しい気持ちもあるんです。
ポジションが限られているので非常に難しいのは十分承知です。
でも、昨年のエコパスタジアムでの清水戦、山本義道の悔しいプレーが忘れられないのです。
72分、山本義道はアクシデントで滑ってしまって、相手の滝裕太選手を倒してしまいました。リプレイで見ても足裏が向かないように配慮してたの思うのですがイエローカード。
すでに17分にもイエローカードをもらっていたため退場処分となってしまいました。
これはDAZNでのジャッジリプレイでも採り上げられ、出演者全員がイエローカードは厳しすぎるとの意見で一致しました(下記YouTube動画19:48~)。
後日、2022年4月28日の日本サッカー協会(JFA)審判委員会レフェリーブリーフィングで、このシーンを「ピッチ上で適切な判定ができていれば警告までいかないシーンだった」として、事実上誤審を認めました。
今現在、山本義道が昨年の清水戦をどのように思っているか判りません。
しかし、悔しい退場となったエコパスタジアムでの清水戦で今一度リベンジのチャンスを与えて欲しいな、とも思うんですよね。
鈴木海音も見たい。
山本義道が再び清水戦に挑む姿も見たい。
リカルドグラッサが清水攻撃陣を防ぎまくる姿も見たい。
ムリな願いであることは十分承知ですが、CB陣みんなが清水戦で活躍する姿が見たくて仕方ないんですよね。
前節大宮戦では、最後の最後で敗戦してしまったジュビロ。でもここまでは、試合を重ねる毎に内容は良くなっています。
J2優勝候補の清水戦に勝つことができれば、選手だけでなくジュビロサポーターにとっても本当に自信になりますよね。
明日の試合は勝って、エコパスタジアムに久しぶりに「勝利は続くよ」が流れることを祈っています。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。