2024 なでしこリーグ1部 第20節「スフィーダ世田谷FC vs 静岡SSUボニータ」超主観的振り返り
2024年10月6日。
静岡SSUボニータは、アウェイゲームでスフィーダ世田谷FCと対戦しました。場所はAGFフィールド。FC東京や東京ヴェルディが本拠地としている味の素スタジアムに隣接しています。
今回私は、同日にヤマハスタジアムでJ1リーグ「ジュビロ磐田 vs サンフレッチェ広島」の試合があったためそちらに向かいました。よって、残念ながらボニータの現地観戦は諦め、YouTubeでディレイ観戦しました。
今回もBLUE GALLOPによる多くの横断幕が所狭しと掲げられました。壮観ですね。
サマーブレイク後、9月のボニータは3勝1分で負け無し。好調です。3連勝をかけて臨んだスフィーダ戦でしたが、残念ながら1-4でボニータの逆転負けでした。
現地で応援されたBLUE GALLOPはじめ、ボニータサポーターの皆さんは本当にお疲れ様でした。
前回対戦振り返り
前回対戦は、2024年5月26日ホームヤマハスタジアムでの戦い。
試合開始早々の7分に先制を許したボニータでしたが、直後の10分に林知奈の芸術的なループシュートで同点に追いつきます。しかしその後のスフィーダの攻撃を抑えることができず1-3で敗戦。
ボニータは1部昇格後、未だスフィーダに勝っていません。
スターティングメンバー
静岡SSUボニータ
前節ホーム伊賀戦とスタメン及びベンチメンバー変わらず。伊賀戦快勝の勢いのままスフィーダ戦に臨みます。
スフィーダ世田谷FC
注目はやっぱり静岡産業大学出身の堀江美月選手。前回対戦に同様にスタメンに入ります。
また、前節までにスフィーダは新堀華波選手が今季8得点をマーク。それ以外にも堀江美月選手と藤原愛里選手が7得点。リーグ得点ランキング上位に3名がランクインする得点力が高いチームです。
GKの石野妃芽佳選手は、右膝の前十字靭帯断裂のため第3節を最後に離脱していましたがこれが復帰戦となりました。
前半
中島咲友菜が先制弾!
11分、ロングボールからのセカンドボールを奪ったのは三輪玲奈。ドリブルで運んで前線にスルーパス。スフィーダの二人のDFの間を抜けて裏を抜けようとしたのは土屋佑津季。しかし土屋佑津季の突破はDFに阻まれてボールは後方にこぼれます。
そのこぼれ球に走り込んでいたのは中島咲友菜。ボックス内に運んでGKと一対一。右足を振り抜いてグラウンダーのシュートが突き刺さってボニータ先制!
土屋佑津季の得意な形を警戒していたと思われるスフィーダでしたが、中島咲友菜が替わりに決めたのは良かったですね。ボニータの得点源は土屋佑津季だけではない事を知らしめるナイスシュートでした。
【動画】中島咲友菜の先制弾
スフィーダが同点に追いつく
15分、スフィーダが右サイドから大きなクロスを上げます。そこに堀江美月選手がヘディングシュート。堀江美月選手は身長174cm。女子選手の中ではかなり大きい方ですね(ボニータで最も身長が高い林知奈は175cm)。塩澤優がマークに付いていましたが、その身体を活かして高い打点で撃たれましたね。
堀江美月選手は、これがなでしこリーグ通算50得点とのこと。
【動画】スフィーダ同点
後半
スフィーダ逆転弾
前半を1-1で折り返したボニータ。1-1になってから両チーム拮抗した試合展開が続いていましたが、58分スルーパスに抜け出した藤原愛里選手が高速ドリブルでボニータボックス内へ、ボニータDF陣も懸命に追いかけ、山田優衣もスライディングでブロックに行きますが間に合わずほぼフリーでシュートを撃たれ逆転。安間帆乃香もさすがに一対一の状況から止めることはできませんでした。
【動画】スフィーダ逆転弾
痛恨のオウンゴール
65分、スフィーダのコーナーキック。ややニアサイドに入ってきたボールに対して塩澤優がヘディングに行きましたが、そのボールが残念ながらゴールネットを揺らしてしまいオウンゴールに。スフィーダ3点目。
【動画】オウンゴール
4失点目
試合終了間際の89分、スフィーダがループ気味のボールで前線に送ります。新堀華波選手に渡り、ボックス付近ギリギリのラインで安間帆乃香が前に出て防ごうとしますが交わされてしまいました。無人のゴールに対し塩澤優が懸命にブロックに行きますが一瞬相手のシュートが早く4失点目。
【動画】4失点目
【注目】
山田優衣のミドルシュート
72分、スフィーダのボックス付近での攻防。山田優衣がボールを奪って左サイドでボールを運びます。一旦、三輪玲奈に預けてから、再び山田優衣がボールを受けて、スフィーダDF陣の一瞬の隙を突いてほぼフリーでシュート。ゴール右下隅を狙うコースは枠を捉えた!
しかし、GK石野妃芽佳選手が横っ飛びでギリギリの所でパンチングされてしまいました。
山田優衣のシュートコントロール抜群でしたね。あれを弾かれてしまうとは。石野妃芽佳選手のセービングを褒めるしかありません。本当に惜しかった。
【動画】山田優衣のミドルシュート
塩澤優の守備
3失点目のオウンゴールに絡んでしまった塩澤優。しかし、塩澤優の名誉のためにも、この試合ナイスディフェンスで失点を防いでいたことをピックアップしたいです。
先ずは74分、スフィーダのクロスに対し堀江美月選手がヘディングシュート。ゴール左側にボールが鋭く向かいますが、塩澤優が決死のかき出し!実況アナウンサーは安間帆乃香の好セーブと言っていますが、動画を観る限り塩澤優のかき出しによる好セーブと思います。
【動画】塩澤優のかき出し
更に79分、塩澤優はエース新堀華波選手が突破しようとするところを寸でのところでブロックしシュートを阻んでいます。
【動画】塩澤優のディフェンス
少なくとも1~2失点を防いでいるディフェンスが光った塩澤優。守備でチームを引っ張りつづけました。
次節に向けて
残念ながら1部昇格後、初の3連勝はならず。
しかし、1-4という得点差ほどやられた感じはなく、両チーム拮抗した時間帯が多かったと感じました。
オウンゴールなど残念な失点もありましたが、チャンスをしっかり決め切るスフィーダの決定力の高さに負けましたね。その点はさすがスフィーダの強さを見せつけられました。スフィーダは得点ランキング上位に入り込む選手が複数人いるのが強いですね。
ボニータもエース土屋佑津季にボールを集めて、得意な突破のシーンがありましたが残念ながら枠を捉えることはできませんでした。次節以降に得点を重ねてくれることを期待しています。
希望は、中島咲友菜。土屋以外にも中島がいるということを知らしめました。これに三輪玲奈にも得点が増えてくると更に強力になってきますね。今後、相手チームにとって土屋だけ抑えればいいと状況では無くなるので、ボニータの攻撃に幅がでてくるといいですね。
第20節を終えて、ボニータの順位は5位と変わりません。4位伊賀FCも敗戦したため、伊賀FCの結果次第ですが残り2試合でボニータが4位に浮上する可能性は残っています。
尚、残念ながら賞金の出る3位以上の可能性は無くなりました。
今季目標の6位以上を確実にするためには、残り2試合で最低でも1勝はしたいところです。
次節は、いよいよホーム最終戦。10月12日エコパスタジアムでニッパツ横浜FCシーガルズを迎え撃ちます。相手は優勝を狙っているチームだけに厳しい戦いが予想されますが、勝って順位をあげましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
静岡SSUボニータのファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。